シェアハウスの恋人 6


※このお話は、『恋の方程式』『片耳ピアスの君』と繋がっています。
※性描写を含みます。閲覧は自己責任。












やな予感してたんだ。
シウォンさんが

『よーし!今年はおもろい事やってやる!』

って、発言した時から。
















シェアハウスの恋人・表紙(修)

















会社から帰宅した後。
僕は、手に持った紙袋の中身を見て溜め息をついた。
真っ赤なドレスと、折れるんじゃないかってほど細くて高いハイヒール、僕の髪色に合わせた、ブラウンの長いウィッグ。
そしてそれらを取り出したあと、紙袋の底にブラジャーやパンツ、ストッキングまで眠っているのを見つけて言葉を失った。
携帯がメールの受信を告げ、メッセージを開くと、そこには―――



From:シウォン先輩

 下着も入れといた!
 ちゃんと履けよ!



「・・・・・・ほんっと勘弁して」



事の成り行きはこうだ。
今年も終わりが近付き、忘年会のシーズンがやって来た。
僕らの会社では毎年、都内のホテルの大きな会場を貸し切って、立食パーティーを兼ねて行われる。
きっと何処も同じだろうが、場を盛り上がらせるための出し物は必須。
持ち回りで、今年は僕らの部署の番だった。
『おもろい事やってやる!』と要らないやる気を見せたシウォンさんに巻き込まれ、僕を含めた部署の男たち数人は、女装をする羽目になったという訳だ。
シウォンさんは最早友達みたいな存在だが、一応先輩だし、何故か乗り気のメンバーも居る中で、僕だけ断るのは気が引けた。
僕らがやることになったのは、今人気のアイドルグループ“Girls day”のダンスだ。
僕は彼女たちのことをよく知らなかったのだが、ビデオを見せられて衝撃を受けた。
肩丸出し、太股までスリットの入った露出の多い派手なドレスで、媚びるようなダンスをしているではないか。
こんなの、僕がやるのか!?
考えるだけで、恥ずかしくて死にそうだ・・・・・・!
その時は頭を抱えた。
チームワークや雰囲気を崩したくなくて、参加を放棄するつもりは無いけど、取り敢えず忘年会早く終われと願っている。
今日は、サイズ確認のために衣装を持ち帰って来たのだ。
買った時に入りそうなサイズを選んだけど、念のためだ。
僕が知らぬ間に、シウォンさんは袋に下着を忍ばせていたようだ。
あの人は何て言うか、全てに全力だから、尊敬する半面面倒臭くもある。

「やるしか無い、か・・・・・・」

緩慢な動きでスーツを脱いだあと、ふと考える。
サイズ確認だけだが、下着やストッキングも付けた方が良いだろうか?
付けたらどんな風になるのか全く未知だし、ぶっつけ本番で、もし当日困ったら嫌だな・・・・・・
一度付けたら洗わなきゃいけないけど、仕方無い。
僕も、こういうとこ変に真面目な気がする。
性格上、不安要素は取り除きたくなってしまうのだ。
先ずブラジャーの紐に腕を通したが、後ろのホックがなかなか合わない。
鏡に背中を向けて手を動かしたり、色々手こずった末ようやく、腹の方に持ってくれば付け易いことに気付いた。
女って面倒だな。
こんな事毎日繰り返すなんて・・・・・・
パンツもなんとか履けたが、彼処を覆う面積がボクサーパンツより遥かに狭くて落ち着かない。
ストッキングに足を通すとしっかりフィットして、彼処を安定させるって点では有り難かった。
ただ、直ぐに破れそうなのがヒヤヒヤするけど。
ドレスとハイヒール、ウィッグも全て身につけて、僕は鏡を見つめた。
ロングヘアーで、胸も膨らんでいて、男の自分が少し、女みたいにも見えて・・・・・・
僕の知らない僕が、そこに居た。
見てはいけない世界を見てしまった気がする・・・・・・!

「あーもう、早く脱ご脱ご」

ドレスに手をかけた、その時。
部屋の扉が開いて、僕は大きくビクついた。

「うわっ!?」

目の前に立っているのは

「・・・・・・・・・・・・おま、何して・・・・・・」

同居人であり、恋人である

「ユ・・・・・・ユノ・・・・・・・・・・」

会社帰りジムに寄ると連絡があったから、まだ帰らないと思っていた。
だけどよく考えたら、今夜は僕の帰宅時間がそもそも遅かったんだ。
シャワーを浴びてきたのだろう、髪は少しウェット気味で、ふわりと良い香りがする。
僕は、動揺で上手く回らない口を必死に動かした。

「ちがっ・・・・・・あの、これはその!勘違いするなよ?趣味とかじゃなくて、忘年会の出し物の準備を・・・・・・」

こんな格好、絶対見せたく無かったのに。
爆笑されるか、ドン引かれるに決まってる。
ユノは僕の声が聞こえているのかいないのか、ぼんやりとこっちを見つめたまま近付いて来る。

「ユ、ユノ・・・・・・?」

なんか、様子がおかしい。
ユノは、低い声でぼそりと呟いた。

「イイ・・・・・・」
「え?」

次の瞬間、勢いよく抱き締められた。

「ちょ、ユノッ?!」
「すっげ、可愛いんだけど・・・・・・。なにこれ?」

掠れて切羽つまったその声は、最中を連想させる。
僕は気付いた。
ユノはドン引くどころか

「こらっ!発情するなぁっ」
「風呂上がりの俺の前で、んな格好してるのがワルイ」
「なっ・・・・・・」

僕のせいにするなよ!
好きでやってる訳じゃ無いのに。
あっという間に僕はベッドに押し倒されて、見上げれば、熱い視線を送るユノが居る。

「なぁ・・・・・・いい?」

そんなに盛り上がるんだ・・・・・・
こんな僕の何処がイイんだろう?
とは言え、最近互いに仕事が忙しくて、ふたりの時間が持てなかったのも事実。
求められて、嫌な気分では無かった。
あることに気付くまでは。

「超可愛い・・・・・・マジで」
「ぁ、ンッ・・・・・・・」

掌は、ストッキングの上を流れるように這ってから、ドレスの中に忍び込んでパンツの紐を引っ張った。
放された紐が、パツンッと音を鳴らしながら、また僕の肌に食い込む。
なんか、変なカンジ・・・・・・

「こんなとこまでちゃんとしてんだ?やらしーな」
「ちがっ・・・・・・これは仕方無くっ・・・・・・」

口の端を歪めたユノは、スケベ全快。僕の話なんてきっと聞いちゃいない。
肩から下へドレスをずり下げて、手は背中に回り、簡単にブラジャーを外した。
僕が、あんなに四苦八苦して付けたブラジャーを。
服を脱がす事に慣れてるんだろうな・・・・・・
女の影を感じずにはいられない。
それは全て、過去だと信じてるけど。
ああ、そうか。
ユノがこんなに興奮してるのはきっと、僕が女の格好をしてるから。
久々に、女を抱く気分になれたから。
身体は感じてるのに、心は段々冷えてゆく。
横を向くと、鏡に抱き合う僕とユノが映っていた。
女の格好をしてるけど、ブラジャーが取れて平らな胸、ユノと同じくらいの身長・・・・・・僕はやっぱり男だ。
僕が女なら、ユノはもっと嬉しかったのかな・・・・・・
そのとき。
ビリビリと、何かが破れる音で僕ははっとした。
ユノが、ストッキングを破いている。

「馬鹿っ!何してっ・・・・・・」
「いいじゃん、エロくて」

ペロリと舌舐めずりするのを見て、かぁっと顔が熱くなる。
破れたところから指が忍び込んで、パンツの中をあっちこっち器用に弄る。
後ろの窪みをなぞって挿れる直前で止めたり、前の膨らみをつついたり握ったりして、あっという間に快感を引き出してゆく。

「や、めろって・・・・・・ばぁっ」
「ふっ・・・・・・もうぐっちょぐちょじゃん。ほんとは欲しいんじゃないの?」
「っ・・・・・・」

簡単に認めたくないけど、ユノの言う通り今の僕は、無意識に膝縮めて、ユノの指を逃がさないように挟んで・・・・・・
早く入れて欲しいとか・・・・・・実は、思っちゃってる。
スローペースの、優しい刺激ばかり与えられてもどかしい。
分かってるクセに。
この確信犯め・・・・・・

「ふは。すっげ、締め付けて来るけど」

もっと大きな刺激が欲しくて、寂しくて、彼処がヒクヒク震えてる。
もう、我慢出来ない――――

「いいからっ・・・・・・・はやく挿れてよっ・・・・・・」

ああ。
ついに言ってしまった・・・・・・
もちゃくれたウィッグで、顔が少し隠れてるのが救いだ。

「了解。お嬢様?」

誰がお嬢様だ!
直ぐにユノが入って来て、それは口には出来なかった。

「あ、あ、あっ・・・・・・・!ンンッ!!」

僕は、大胆にも高い声で鳴いてしまって

「んぁ・・・・・・あっつう・・・・・・やべぇ・・・・・・・」

ユノは相変わらず、エロい顔で囁きなから笑ってて、でも

「顔、ちゃんと見えない・・・・・・これ邪魔」
「あ・・・・・・」

簡単に、僕のウィッグを取り去った。
何時もの短い髪に戻り、ブラジャーも外れて、身に付けているのは破れたストッキングだけ。
完全に男に戻った僕を、ユノは先程と変わらない、熱い瞳で見ている。
あれ?

「いいの?髪・・・・・・・無いけど」
「ん・・・・・・?それがどうかした?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「すっげ、可愛いよ・・・・・・」

その言葉が、今は最高の誉め言葉みたいに思えて・・・・・・

「はぁっ・・・・・・ゴム付けてっから・・・・・・ナカで、イクぜ・・・・・・?」
「んっ」

ぴったりと身体が密着する程抱き締められて、僕はユノにしがみつきながら、肩に顔を埋めて笑った。
ああ、すごくシアワセ――――――

































後日。
余興練習のため、集まった時のこと。
僕の履いているストッキングを見て、シウォンさんが言った。

「それ、俺が渡したやつと違うよな?」
「・・・・・・・・・・・・」

ああ、気付かないでと願っていたのに。
何も答えない僕を見て、シウォンさんは目を細めてぷくく、と笑った。

「困ったなぁチャンスニー。俺そういうつもりで渡したんじゃ無いんだけど?もしかしてもう、余興の前に楽しんじゃった?」
「ううう、うっさい!それ以上喋るとドレス引き千切りますよ!!」
「くはははっ。かーわいいのー。真っ赤になっちゃって」



ああもう、二度とやらないこんな格好!!















~エピローグ 『その後のふたり』~





「―――んなこと考えてたのかよ?」

僕があの夜の心境を打ち明けると、ユノは驚いたような、戸惑っているような顔をした。

「だって・・・・・・凄い興奮してる風に見えて、やっぱり女がいいのかな・・・・・・とか思・・・・・・」
「ばっか。お前だからだろ?」
「へ?」
「お前がやるから興奮すんじゃん。男とか女とかそういう話じゃねーの。分かった?」

うわ。
すごく、嬉しい・・・・・・・・・
僕が黙って頷くと、ユノは「よし」と笑ってソファに凭れ、サッカー観戦に戻った。

「お!ボギョン今日調子良いな」
「・・・・・・・・・・・・」

当たり前みたいに嬉しい言葉をくれて、思いやってくれて、シアワセをくれて・・・・・・
ユノは昔から、ずっとそうだよね。
テレビを見て、今は子供みたいに無邪気に笑ってる、その姿も全部好きだよ。
意地っ張りな僕は、やっぱり今も、この想いを心の中で呟くしか出来ないけど。
何も言わずに、そっと、肩に寄りかかった。

「・・・・・・ビックリした。何?」
「・・・・・・別に?いいよ、気にしないでテレビ見て」
「いやいや、気になるって」
「・・・・・・・・・・・・」
「もしかして・・・・・・ さっきの、嬉しかった?」

その問いかけに、僕がただ笑って肯定を示すと、ユノも嬉しそうに笑った。
どうやらスイッチが入ったみたいで、僕に覆い被さるように身体を倒して来ると、リモコンに手を伸ばしてテレビを消した。

「見なくていいの?」
「・・・・・・こっちのほうが、いい」

僕の頬に手を添え、微笑みながら囁く。
ユノは、今日も甘い。









END


気に入って頂けたら、ポチッとお願いします(*^^*)
   ↓

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
     

人気ブログランキングへ



お久しぶりです。
小説書いたのも久々な気がする・・・!
うん、楽しかったです(^.^)
この人ら、マンネリというものを知らないようです。

フィルムコンですけど、まさかのアリーナでやっちゃうって何事ですか?
東方神起だから集まるだろうって?
ええ、応募しようとしてる人ここに居ますけど。
まさかのご本人登場とかありませんよね?
登場しなくても行きますけど。


スポンサーサイト

12 Comments

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/12/07 (Wed) 19:38 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/27 (Sun) 17:48 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/23 (Wed) 13:39 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/22 (Tue) 22:58 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/20 (Sun) 22:51 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/20 (Sun) 21:55 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/19 (Sat) 22:57 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/19 (Sat) 19:37 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/19 (Sat) 11:02 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/11/19 (Sat) 09:49 | EDIT | REPLY |   

陽  

No title

シェアハウス続編ありがとうございます♡♡♡
チャミのウィッグ取って行為に及ぶユノにキュンキュンしました(*ノωノ)テレッ
ナースコールのお話といい何気にコスらされてのプレイたまらんです。
ほんとマンネリ知らずな2人にほっこりさせていただきました^^*

陽は今からソウルに行ってきます!
2ヶ月に1回は渡韓してるのに、未だライブ以外でホミンちゃんを目撃することもなく…
日頃の行いが良くないのか(笑)
今週は東大門や明洞でキャッチされてたけど会えたらいいいいな…

2016/11/19 (Sat) 07:17 | EDIT | REPLY |   

723621mam  

ああシアワセ♡
終始ニヤつきながら読んでました。
ほっこりんこ。
で、NBさん、横浜来ちゃう?

2016/11/18 (Fri) 21:29 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment