僕は何度も恋をする 7

  02, 2016 07:21


※性描写を含みます。
 閲覧は自己責任。









『―――――ヒョン、良い匂いだね。金木犀の香り』



去年の夏の終わり
俺の隣で そう言って笑っていたお前は
あの日 俺との思い出を探しに出かけたまま 
今も戻らない


だけど
毎日 真っ白な頭に 懸命に俺との思い出を描く
その健気さも 真面目さも
やっぱり “チャンミナ” で
愛さずにはいられない


俺は余裕でいなきゃ
いつも 
お前をサポートできる立派な大人でなきゃと
笑顔でいるよう努めてた
けどそれが
お前を傷付けていたことを知った


俺は馬鹿だ
そんな大きな力が自分にある訳無いのに
時には弱い心を見せて 一緒に悩んで
それで良かったんだよな






お前が自ら壊れることを望んだのは
先の見えない未来から 目を逸らしたかったから
そんな姿に心が痛んだけど
お前の全部 受け入れるよ

今でも 愛してるから






















僕は何度も恋をする2






















暗い部屋の中。
滲んだ涙で光る瞳を、絡ませ合う。
ベッドに沈んだチャンミナは、今にも壊れそうな不安定な瞳で俺を見上げて、それでも、シャツを握り締める手の力は強く――――
もう、決めたんだな・・・・・・
強い意志を、感じた。
お前が大事だから、壊れる程滅茶苦茶には抱けないけど、全力で愛を伝えるから。
今しか、見つめられないように。

「好きだよ、チャンミナ」
「ユノヒョン・・・・・・」

掠れ声を吸い込むように、薄い唇を塞ぐ。
ぴたりと優しく押し付けた後、角度を変えて、舌を忍び込ませた。
温かくぬるい粘膜が俺を迎え入れて、リップ音を立てながら、口付けを深くする。

「は、ぁ・・・・・・」
「・・・・・・大丈夫?」
「ん・・・・・・」

下がった眉と、目じりにうっすら浮かんだ涙。
浅い息つぎとともに漏れる、弱弱しい声。
全部愛おしい。
精一杯なのに、俺を受け入れようと必死なその姿も。
耳から鎖骨にかけて、小さなキスを落としては、また唇をふさぐ。
胸の粒を優しく引っ掻くと

「ぁっ・・・・・・」

消え入りそうな声で、控えめに喘ぐのを聞いて胸が熱くなる。
もっと気持ちよくしたい。
舌を粒に押し当て、舐めては甘噛して・・・・・・
それを続けると、チャンミナは吐息だけで喘ぎながら、腰をくねらせ、足をバタつかせた。

「駄目だよ、逃げちゃ・・・・・・」
「ぅ・・・・・・」

手首をベッドに押し付け、優しく言い聞かせると、チャンミナは恥ずかしそうに唇を噛んだ。
暗闇の中ではっきり見えないけど、きっと今、赤面している事だろう。
触れたあちこちが、とても熱いから。
手首から上に手を移動させ、指を絡めとると、チャンミナも握り返してきた。
濡れた瞳で見上げられ、胸が一層熱くなる。

「やっぱり、可愛いな・・・・・・」

これ迄、何度もチャンミナと身体をひとつにしてきた。
何時も反応は辿々しくぎこちなくて、だけど、恥ずかしそうに求めてくるのが本当に可愛かった。
今も、変わらない。
目の前に居るのは、俺の愛したチャンミナに違いない。

「お前が欲しい・・・・・・」

ずっとずっと、欲しかった。
恐がらせないように、スマートに、紳士的に見せようと必死な反面、強引に抱いてしまいたい衝動に何度も駆られた。
家に帰ると、チャンミナを思いながらいつも自射していた。
押し付け合った欲望はしっとりと汗で湿り、温度を増し、既に硬くなり始めている。
細い腰を引き寄せ、尻の丸みを優しく撫でた。

「いい、よ、ヒョン・・・・・・。きっと・・・・・・身体が覚えてるから・・・・・・」

俺の頬を包み込んで、チャンミナは、今にも泣きそうな顔で笑った。
最高に、綺麗だった。

















「チャンミナ、痛くない?」

俺の問いかけに、チャンミナは小さく頷いた。
熱に浮かされたみたくボンヤリして、腰を揺らす度、薄く開いた口から小さな喘ぎを漏らす。

「感じてるの・・・・・・?」

チャンミナは何も言わず、口の端を緩めて笑った。
気持ち善いのか・・・・・・。嬉しいな。
太股を両脇に抱えて、身体を密着させた。

「ぁっ・・・・・・は、ぁっ・・・・・・」

チャンミナの切なげな悲鳴に、胸が締め付けられる。
大事にしたいという思いと、快感で満たして沢山喘がせたいという、強い欲求が交ざり合う。
ふと視線が絡んだ時、俺を見つめる瞳から読み取った。
チャンミナも、欲情していた。

「ユノヒョン・・・・・・」

蚊の泣くような声で名前を呼んで、俺の腰から下を、両脚の太股で挟みながら躊躇いがちに撫でる。
もう、止まらなかった。
気遣う事も忘れ、チャンミナのナカに、夢中で腰を打ち付けた。

「チャン、ミナッ・・・・・・」
「や、ぁっ・・・・・・!ヒョンッ・・・・・・」

今だけは、苦しみも悲しみも全て手放して・・・・・・
好きって思いと快感だけ、追いかけていたい―――――












行為を終えて、時計は深夜の1時過ぎ。
腕の中にチャンミナを抱いて、キスを落としては髪を撫でて・・・・・・
本当はもっとこうして居たいけど、そうもいかない。

「チャンミナ、シャワーを浴びておいで」

ここはチャンミナの実家で、おじさんもおばさんも居る。
関係を知られているとはいえ、このまま過ごす訳にはいかない。
せめて、身体を洗った状態で服を着せてあげないと。
チャンミナは目をゴシゴシ擦ると、緩慢な動きで俺の腕から抜け出した。

「ちゃんと立てる?」
「大丈夫です」

心配する俺を笑って制止すると、チャンミナは簡単に服を身に付けて居なくなった。

「・・・・・・・・・・・・はぁ」

ベッドの上に寝転がり、部屋中に貼られた俺達の写真を見渡しながら考える。
またひとつになれたことが嬉しい。
これからの事を考えると、切なさはどうしても拭えないけど・・・・・・。
俺はそれを積み上げるより、別れる方がはるかに辛いんだ。
きっとチャンミナも同じ。
だから、これで良いんだ。






三十分以上経っても、チャンミナは戻って来なかった。

「・・・・・・遅いな」

不安になり、俺は部屋を抜け出した。
一階のリビングへ降りると、柔らかな照明の下、ソファに腰かけたチャンミナがノートを開いていた。

「・・・・・・あ、ごめんなさい。これ、書いておこうと思って」
「日記か」
「はい」

隣に腰かけると、チャンミナは直ぐに日記を綴じてしまった。

「終わったの?」
「だって・・・・・・見られるの、恥ずかしいから」
「俺、居ない方が良い?」
「ううん。大体、書き終わったから・・・・・・」
「そう」

チャンミナはこくりと頷いて、しかし、ソファに座ったまま動き出そうとしない。

「戻ろう、チャンミナ」
「・・・・・・眠りたく、ありません」
「チャンミナ・・・・・・」
「折角貴方が愛してくれたのに・・・・・・・・・僕、また・・・・・・・・・・・・忘れるの、恐い・・・・・・嫌だよっ・・・・・・」

くしゃっと、チャンミナが顔を歪めた拍子に、大粒の涙が一気に溢れ出した。
日記を胸に抱え込んで、声を上げて泣くチャンミナ。
その姿に、張り裂けそうな程胸が痛んで・・・・・・
切なさと一緒に、愛しさが込み上げてくる。
強く強く抱き締めて、背中を擦りながら、俺は言い聞かせた。

「大丈夫だよ・・・・・・。何度だって、気持ち伝えるから」
「ヒョンッ・・・・・・」
「それで、お前もまた・・・・・・応えてくれるって信じてるから・・・・・・大丈夫、大丈夫」
「ふっ・・・・・・うぅ、ふぇ、ぐっ・・・・・・」

強がってる訳じゃなく、それは、自然に出てきた言葉だった。
今、こんなにも必死に俺を想ってくれているのだから、次もきっと・・・・・・って。
チャンミナを、心から信じていた。

「好きだよ、チャンミナ。ずっと、大好きだ」

身体を優しく揺らして、額や髪に何度も口付けて・・・・・・
子守唄のように、愛を囁く。
暫く続いた嗚咽はいつの間にか止んで、腕の中を覗き込むと、チャンミナは穏やかな顔で眠っていた。
身体をそっと横たえて、部屋から布団を持って来ると身体にかけてやった。

「・・・・・・おやすみ、チャンミナ」

たった今。
今宵の思い出は、消えてしまった事だろう。
それでも俺は、お前を愛してる。
明日も、明後日も、その先もずっと・・・・・・












チャンミナ
俺はどんなに遠くても
目を逸らさないよ

いつも思い出が終わる時

そこに

愛があるから









To becontinue




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Comment 12

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723621mam  

伝えたいんだけど、わたしもうまく言葉にならなくて、

こころは好きで溢れてるのに、、、

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ジェイソン  

ユノヒョン一歩前進

オカシナ表現になりますが……「眠りたくない」と、無邪気にイヤイヤして泣くチャンミンが、、、あまりにも愛おしく…。毎日の終わりを、明日の恋に想いを馳せて眠れたら良いのに。と、思ってしまうオバチャンでした。ユノヒョンも、改めて覚悟・決意を固めたのではないかと感じます。2人でチョットずつ、幸せを感じられる様になって欲しいです。

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