人気モデル、ユンホ君の後日談 #3.秘め事

  17, 2016 07:00

































女性向け雑誌のモデルのオファーが来た。
有難い事に、僕がゲイだという噂が流れた今でも、女性ファンは後を絶たない。
これまで女性誌には沢山取り上げて貰ったけど、今回はオファーを受けるか悩んでいた。
特集のテーマは“オトナの恋”で、女性と絡むショットがあると聞いた。
一ページ、セミヌードもあるらしい。
僕自信は、割とそれを平気でやれると思う。
女性に全く興味が無いので、絡んでもきっと撮影材料としか思わないからだ。
一番最初に心配したのは、恋人のことだった。
チャンミンが悲しむようなことはしたくない。
考えさせて欲しいとボアに言ったら、呆れ口調で指摘された。

「どうせ彼氏に気遣ってんでしょ。絡みがある仕事全部断ってみなさい。食ってけなくなるわよ」

分かってるけど、モデルの仕事よりチャンミンが大事なんだもん・・・・・・
それを言ったらボアが怒りそうなので、黙ったまま笑って誤魔化した。



オファーを受けた日の夜。
自宅デートの時、僕はチャンミンにその件を話した。
女性と絡む特集のオファーがあり、セミヌードの撮影も含まれること。
そして、それを断ろうと思っていることを伝えた。
チャンミンは複雑そうな顔で僕の話を聞いたあと、以外な言葉を放った。

「それ、断らないほうがいいんじゃ無いの?」
「え・・・・・・?」
「これからもきっと・・・・・・女と絡む話来るだろ。その度断ってたら仕事にならない。もしユノが平気なら・・・・・・やれよ」

止めてくれない事が、少し寂しい。

「チャンミンは平気なの?僕が・・・・・・」

そう言いかけたところで、言葉を遮られた。

「平気な訳無いじゃん。でも、これはユノにとって立派な仕事だろ?」
「仕事・・・・・・減ってもいい」
「・・・・・・俺の為に、仕事駄目にすんのは違う」
「・・・・・・・・・・・・」
「俺は、モデルやってるユノが好きだよ」

これはチャンミンが僕を大切に思ってるからこそ、色々と妥協して出した決断だ。
確かに、『恋人が居るから接触のある仕事は出来ない』と断り続けるのは非現実的だ。
少し寂しさを覚えつつ、僕は小さく頷いた。

「分かった・・・・・・やる」

つい口を尖らせてしまった僕に、チャンミンが言い聞かせる。

「分かってると思うけど、ホントはすっごく嫌なんだからな?」
「うん」
「仕事だから許せるけど、プライベートだったらショック死するから絶対やるなよ」
「やらないってば」

弱さに負けて身体を求めてしまった過去があるけれど、今はそれも無くなった。
切なさを埋めるように、その日はギュッと抱きしめ合って眠った。








雑誌発売当日。
仕事を終えて携帯を見ると、テミナからカトクにメッセージが届いていた。

『先輩が死んでるから、会いに行ってあげて下さい』

「え・・・・・・?な、何?」

仕事を終えたのは二十時過ぎ。
チャンミンは既に帰宅している筈だが、電話をしても出なかった。
『これから行ってもいい?』というメッセージに返信も無く、既読も付かない。
アパートに行ってインターホンを押しても、返答も無ければドアも開かなかった。
僕は不安になりながら、チャンミンに貰った合鍵を差し込んで中へ入った。
キッチンを通って部屋に入ると、テーブルに置かれた例の雑誌と、こんもりと盛り上がったベッドが目に入った。

「なんだ・・・・・・居るんじゃん」

ベッドに腰掛けて、膨らみをゆさゆさと揺らした。

「チャンミン。おーい」
「・・・・・・・・・・・・」

返事は無い。

「チャンミンってば。電話したんだよ。メールもしたんだよ」

ゆさゆさ、ゆさゆさ。
揺らしても、やっぱり反応は無い。

「帰ろうかな・・・・・・」

そう呟くと、ぴくっと膨らみが動いた。
布団の端からゆっくり手が伸びて来て、僕の手首をぎゅっと握る。

「・・・・・・ショックで、死にそう」

布団の中から、弱々しい声でそう聞こえた。
特集の写真を見て、チャンミンは相当ダメージを受けてしまったらしい。
布団を撫でながら、僕は溜息をついた。

「だから止めるって言ったのに・・・・・・」

心が痛むけど、仕事を蹴らないように言ったのはチャンミンだ。
咄嗟に、がばっと布団を剥いでチャンミンが姿を現した。

「だって!女相手に、あんなエロい顔・・・・・・すると思わない、じゃんか・・・・・・」

語尾は力の無い小さな声だった。
チャンミンが仕事を許した理由として、相手が女で僕の性的対象外である、という事実が大きかったようだ。
もし相手が男だったら、チャンミンは仕事を許さなかっただろう。
今回の特集で、僕がエロい顔になったのは仕方無い。
カメラマンが『もっと欲情した感じ頂戴!』と煽るから頑張ったのだ。
実行しなければ、仕事が長引きそうだった。
項垂れてしまったチャンミンの顔を覗き込んで、僕は言い聞かせた。

「僕が好きなのはチャンミンだけ。分かるでしょ・・・・・・?」

チャンミンの手を取って、甲にチュッと口付ける。
微笑みかけると、チャンミンは切なげに眉を寄せて、僕に勢いよく抱きついた。

「ユノッ!」
「チャンミン、大好き」
「ユノーッ・・・・・・」

首筋に頬を擦り寄せて、駄々をこねる子供みたいな仕草が可愛い。
付き合うようになって気付いたけど、チャンミンは結構甘えたがりだ。
皆が居る前ではクールなのに、僕と二人きりの時にこっそり甘えたがる。
そんなチャンミンに日々“萌え”ている事は本人には内緒だ。
チャンミンは、僕にギュッと抱きついたまま離れない。
相当ヘコんでるみたいだ。
確かに、写真の僕は超ノンケと思われてしまうくらい、ゲイ疑惑が吹き飛ぶくらいエロく仕上がったと思う。

「ユノってもしかして・・・・・・女もイケんの?」

チャンミンが、遠慮がちにぼそりと呟く。

「ううん・・・・・・違うよ」

事実を伝えよう。
戸惑わせるかも知れないけど、傷ついたままにするよりマシだ。

「エロい顔頂戴って言われて、でも中々興奮出来なくて・・・・・・それでね、チャンミンを思い出したの」
「俺?」
「そう。女の子がチャンミンだったら?って置き換えて想像して・・・・・・そしたら凄く興奮して・・・・・・だから、エロい顔してるのは女の子の仕業じゃないよ」

チャンミンは暫くぽかんと口を開けてから、戸惑った様子で言った。

「え?この、ガッツリ攻められてるポジが俺?」
「うん」

組み敷いてる姿勢からして、チャンミンは女役、ということになる。

「・・・・・・・・・でも、ユノいつもその・・・・・・受ける側だろ」
「僕、チャンミンなら何でも良いから・・・・・・」
「ええっ」

チャンミンは口を開け、衝撃の顔をしたまま固まってしまった。
僕は慌てて付け足した。

「あっ、ちが・・・・・・別に望んでるとかじゃ無いから!今のままでも充分満足してて、もしそうなったら出来るってだけだから」
「・・・・・・・・・ごめん。俺もユノんこと、凄く好きだけど・・・・・・抱かれる自分が、ど、どうしても許せない・・・・・・」

チャンミンはぐったり下を向いて、頼りない声でそう言った。
だよね、自分を萌え対象にするなって言うくらいだもんね。

「うん。大丈夫だから・・・・・・何も心配しないでいいよ」

でも、僕は知ってる。
チャンミンは、本当は凄く可愛らしい顔立ちをしていることを。
浅黒の肌や髪型で男らしさが主張されているけど、少し弄ったら僕よりずっと可愛い外見になると思う。
実は僕も元々男らしい外見だけど、それを軽くしたくて髪型や肌、表情の作り方に気をつけている。
ビジュアルについては、この仕事を長くやっているから、人より少しはアンテナが立つほうだ。
そして補足だが、僕は今迄ネコ役ばかりで、抱くという事に興奮したのはチャンミンが初めてだ。






それから一ヶ月くらい、チャンミンはえっちの導入の時ぎこちなかった。
「抱いてもいい?」と遠慮がちに聞いてくるのが可愛くて、僕は心の中でこっそり笑っていた。
もしチャンミンが許してくれるなら、一回くらいは僕が・・・・・・なんて。
そんな願望が実は少しだけあること、心に仕舞ってイイコにしておく。
やっぱり、チャンミンには『可愛い天使』って、これからも思って貰いたいから。









END



◇◇◇



まさかの・・・・・・(^q^)
天使が段々小悪魔に・・・・・・本性を出してきました。
チャンミンが好き過ぎます。
でも実現したら分類が純粋なミンホで無くなっちゃうので、チャンミンの処女は死守します。笑



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