人気モデル、ユンホ君の後日談

  30, 2016 07:00




















一週間ほど前、俺とユノ、キュヒョンとテミナ四人でディ○ニーランドへ遊びに行った。
この歳になって男四人で、そんな場所へ行く集団も珍しいかも知れない。
俺達は同年代の男子に比べ、少し特殊と言えるだろう。
俺とキュヒョン、テミナは、限られた仲間内だけで過ごす事が多くて、遊ぶ目的なんてヲタ活に限られていた(テミナは俺達よりも幾分、リア充だと思うが)。
ユノはと言えば、笑顔を貫きながら、リア充の代表とも言えるようなポジションに居ながら、楽しい生活とはかけ離れた世界に居た訳で・・・・・・
今やっと落ち着いた俺とユノは、少し遅れた青春時代を謳歌していると言って良いだろう。
人混みに揉まれてウンザリしたし、わざわざ金を払って高い場所から落下するのも納得いかなかった。
でも・・・・・・
『チャンミン、楽しいね』と言って子供のように笑うユノを見れた。
そして、鼠の耳をつけてはしゃぐ萌えショットをカメラに収めることが出来たので、まあ良しとしよう。
当日、ユノにいち早く気付いた集団が情報を広めたせいで、周りはあっという間にギャラリーへと化し、長居は出来なかった。
当日のSNSには
『ユンホがメンズと夢の国に居る!激ヤバ!』
『四人ともカッコいい!』
『もしやゲイ仲間?』
などと、写真と一緒に様々なコメントが流れた。
芸能人はマジで大変だと思った。
俺がユノなら、ストレス過多で禿げるに違いない。
何時も笑っていられるユノを尊敬する。
ユノはよくこう言う。
『笑ってた方が、幸せが寄ってくる気がするの』と。
さすが過ぎる・・・・・・
俺も、もっと笑うことを覚えた方が良いだろうか。








赤いソファに腰かけて、ボンヤリとテレビを見ていた。
適当にチャンネルを回していると、ある局のワイドショーによく知る人物が現れた。
メンズエステの広告キャラクターとして採用されるので、その報告会を開いたという内容だ。
仕事内容と報告会をしたことは、マネージャー宛ら把握済みだ。
笑顔で報道陣の前に立つ恋人に、様々な質問が寄せられる。
その中には、だいぶ突っ込んだ質問もあった。

『ユンホさん、先日ディ○ニーランドを訪れたようですが、連れていた男性らとはどういった関係ですか?』
「・・・・・・お友達です」

そう回答したユノに、その記者は有り得ない質問をした。

『彼等とは、性的交遊をお持ちですか?』

すると直ぐ様ボアが出てきて、ユノからマイクを奪い忠告した。

『そういった質問はお控え下さい!!』

顔をつり上げながら叫び、見るからに激怒している。

「あーあ、ばっかやろ・・・・・・こいつ事務所に消されるな」

俺はウンザリしながら呟いた。
そのまま捌けると思ったのだが、ユノは予想外の行動に出た。
ボアの手からマイクを取り、甘いフェイスでにっこり微笑みながら、こう言った。

『皆さん・・・・・・僕に沢山興味持ってくれて、嬉しいです』

ボアに背中を押されて、ユノは直ぐに退場した。

「神対応だな・・・・・・」

俺はぽかんと、口を開けたまま呟いた。
ユノのそれには、心底関心させられた。
カトクにすぐさま、キュヒョンからメッセージが届く。

『御宅の彼氏、格好いいね』
「はは」

同時に画像も送られてきた。
SNSのスクリーンショットだ。
そこには、ワイドショーを見た奴らのリアルタイムの感想が連なっている。

『ユンホ可愛過ぎ!』
だろ?俺の恋人は可愛いんだぜ。
『笑顔が天使。萌え~』
それに関しては俺が第一発見者だ。譲らん。
『俺、男だけど食いたい。いや、食われても構わない』
これはいけ好かないな!鉄壁の守りが必要か・・・・・・
画面に食い入っていると、隣のスペースがふわりと沈んだ。

「おはよ、チャンミン」

爽やかな笑顔を向けるその人は、ついさっきまで画面に写っていたユノ本人。
黄緑のバスローブを身に付け、赤いヘッドホンを首にぶら下げている。
こんな格好が違和感無く馴染む男なんて、ユノくらいだ。

「やるな、ユノ」

その一言で、報告会のことだと伝わったらしい。

「まあね。今度はゆっくり出来るように、温泉とかにしよっか」
「だな」
「ふふ。楽しみがひとつ増えた」

うん・・・・・・
肌蹴た浴衣に露天とかもう、考えるだけで楽しみしか無いよ。
俺が変態妄想してるのなんて、全く気付いていないのだろう。
ユノは微笑みながら、手に持っている苺アイスを口に運んだ。

「ん~、美味しい」

足をぱたぱた揺らして、幸せそうに口を緩める。
あー可愛い・・・・・・

「一口」
「いいよ」

アイスをひと掬いして、ユノがスプーンを差し出す。
それに食い付くフリをして、咄嗟にユノの唇を奪おうと顔を寄せた。

「何でっ。アイスでしょ」

おかしそうに、ユノがケラケラ笑う。
俺も笑いながら、アイスを口へ取り込んだ。

「んまい」
「もっと要る?」

問いかけるユノからアイスを取り上げ、テーブルの上へ置いた。

「・・・・・・目の前に、もっと旨そうなもんがある」

バスローブの下に手を忍ばせると、ユノはピクリと身体を奮わした。

「ンッ・・・・・・」
「・・・・・・食べてもいい?」

俺の顔を両手で包み、ユノは照れ臭そうに微笑む。

「どうぞ、召し上がれ・・・・・・?」

ああ、朝っぱらからなんて贅沢な御馳走だよ。
俺は破顔すると、即行リモコンを手に取りテレビの電源を落とした。
この瞬間、ユノは芸能人でもモデルでも無く、ただの一人の男に戻る。


あとはもう、俺達だけの世界。









END



◇◇◇



ユノ、強くなりました~
夢の国デート是非してほしい。
そしてユノ襲って「どうぞ召し上がれ」と言われたい。
言われ隊!!!
四畳半、カラダノ~にも、たっくさん拍手ありがとうございます!
自分の作品、全部愛着有るのでとても嬉しいです。
カラダノ~から一年経ちますが、こうして今も沢山の方に愛読して頂くなんてとても贅沢だな。
これからも成長する家族を描いて行きたいです。
しかしホミン書いたら次ミンホという・・・・・・
だってどっちも好きなのよ!
次は何を書こうかなぁ~



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