愛することは、君が教えてくれた 15



ちょっぴり性描写があります(MNH)。
ライトなので、会員証は・・・・・・多分要りません!
閲覧は自己責任。










































ユノは、ODに至った経緯をぽつぽつと話した。

「あの日・・・・・・男と寝てしまった後、もう全部嫌になったの。チャンミンを裏切った自分が許せなかったし・・・・・・まだ止められないんだ、この先も続いて行くって思ったら・・・・・・」
「・・・・・・・・・それで?」 
「・・・・・・すぐに相手を呼べる携帯の存在が怖くて、水の中に・・・・・・。それでも街に出て行きたくなって・・・・・・もういっそ、動けないように眠っちゃえって」
「自殺を図った訳じゃ無いんだな」

ユノは、こくりと頷いて続けた。

「眠る直前のことは、今も覚えてる。うとうとしながら、俺は安心してた。ああ・・・・・・これで、セックスしないで済むって」
「・・・・・・・・・・・・」
「変だよね。自分から求める癖に、しないとホッとするなんて」

小さく笑ってユノはそう言った。
セックスに依存しながらも解放される事を望んでいる。苦しんでいる。
ユノは確実に病気といえるだろう。

「何で俺を呼ばなかったの」

ユノは眉を下げて答えた。

「だって、しょっちゅう衝動に駆られてるのに・・・・・・その度チャンミンを呼びつけるなんて負担かけるでしょ。甘え過ぎだよ、そんなの」

その発言に、俺は首を振った。

「違う・・・・・・」

ユノを真っ直ぐに見つめて、真実を伝える。

「ユノ・・・・・・君は・・・・・・病気だ。周りを頼るのは“甘え”じゃない。“支えが必要な状況”なんだ」

ユノの瞳に、また涙がにじむ。
でも伝えなければ。今を変えるために。

「ユノがそれを自覚しなきゃ・・・・・・性依存は治らない」

俺の言葉を噛み締めるように、ユノが切なげに目を閉じる。

「俺を呼ぶべきだった。分かってくれるな?」

ユノは、コクコクと頷いた。
俺はユノの手を握りしめながら、再び身体を抱き寄せた。



その日の午後には退院許可が出た。
携帯の購入、マネージャーや所属事務所への連絡など必要な用事を済ませ、外で夕飯を食べ終えた頃にはもう、二十一時を回っていた。
俺は家までユノを送り届けた。
勝手知ったる態度で部屋に上がり、ソファにどっかりと腰掛けた俺を、ユノが不思議そうに見つめる。

「よっし、俺はここで寝る」
「え・・・・・・?」
「皆まで言うな!今夜は何としても泊まり込むからな」
「でも・・・・・・明日仕事なのにいいの?」
「全然問題ナシ」

ユノは笑みを浮かべると、俺の隣にちょこんと腰を降ろした。
潤んだ瞳で、じーっと俺を見上げてくる。

「・・・・・・チャンミンって、見た目も中身も綺麗だよね」
「な、何だよ急に。からかうなよ」

顔の温度が上昇するのを感じる。

「からかってなんか居ない。こんなに誠実で優しい彼氏・・・・・・俺には勿体無いって・・・・・・本当に、そう思うもん」

ユノが目を閉じながら、ゆっくり俺に接近してくる。
動揺して固まっているうちに、唇を奪われてしまった。
啄むように動く口、肩に押し付けられた胸の感触、膝に置かれた手。
全てに、理性を攫われそうになる。
頭の中、エロい俺と紳士な俺がディベートを開始した。

紳士な俺:『ヤバイよこれ以上は・・・・・・。スケジュールに今日エッチするとか無いし!ホモビは一応見たけど、実技まで練習して無いし!』
エロい俺:『大丈夫だろぉ。勢いで何とかなるさ。もしもの時は、ユノが慣れてるからリードしてくれるって』
紳士な俺:『お前、軽々しくそういうこと言うなよ!ユノは病気なんだぞ。もっと慎重に・・・・・・』
エロい俺:『ふーん?じゃあ、ユノの病気が完治するまで手出さない気かよ?』
紳士な俺:『う・・・・・・』
エロい俺:『奇跡的にお前が我慢できたとして、ユノはそれを望んでると思うか?』
紳士な俺:『そ・・・・・・れは・・・・・・』
エロい俺:『お前、“紳士な俺”じゃなく“臆病な俺”の間違いなんじゃないの?』
紳士?な俺:『・・・・・・・・・・・・!』

カンカンカーン! 鐘が鳴った。
勝者、エロい俺。
ああ、何とでも言ってくれ。
男なんてこんなもんさ・・・・・・
俺はユノを背もたれに押し付け、身体を乗り出した。
うっすら開いた口を割り、舌を差し入れる。
ユノも舌を差し出してきて、ちろちろと互いのそれを舐めあった。
触れ合いは徐々に深くなり、気づくと俺は、ユノの口内を夢中でかき回していた。
不慣れなせいで、スマートに出来ている自信は無い。
でも・・・・・・最高に気持ち善い。

「チャン、ミン・・・・・・」

息継ぎの合間に、ユノが掠れた声で呟いた。
綺麗な丸い瞳が、涙の膜を張って潤んでいる。
ああ、こんな顔で見つめられて、抑制しろという方が無理だ。

「ごめんユノ・・・・・・俺・・・・・・」
「何で謝るの・・・・・・?」
「えっと・・・・・・」

頬を紅潮させたユノは、吃る俺を見つめて言った。

「俺だって、ちゃんと興奮する時・・・・・・あるんだからね」

ユノが恥ずかしそうに目を伏せる。
服の上からでも分かる。下半身が反応している。
俺はユノのそれを見て、ゴクリと唾を飲みこんだ。

「でも・・・・・・無理ならいい。俺、こんなだし・・・・・・」

何を言う。
むしろ、これ迄男にヤらせてきた分全て、俺に還元して欲しいくらいなのに。

「触らして、ユノ・・・・・・」

もう一度口付けたのを合図に、俺はユノのそれを愛撫し始めた。
服の上から辿たどしく手を往復させ、躊躇いがちにジッパーを下ろす。
下着から取り出す直前、ユノが言った。

「ま、待って・・・・・・チャンミンも・・・・・・一緒にしよ?」
「え?あ、ああ」

互のそれを下着から出すと、同じくらいの大きさだった。
めちゃくちゃ動揺して照れながら、まぁ・・・・・・俺ら体格同じくらいだから、ココもそうなんだな。なんてちょっと嬉しくなった。
向かい合わせになって、互のそれをまとめて握り熱を擦り合わせる。
快感が高まるのを感じながら、唇を薄らと開き気持ち悦さ気に目を細める、ユノの色っぽい表情にばかり気を取られた。
じっと見入っていると、頬を蒸気させたユノが余裕なさげに言った。

「チャンミン・・・・・・」
「ん・・・・・・?」
「そんなにじっと見られたら・・・・・・俺、すぐイっちゃうよ・・・・・・」

ああ、ちょっと待ってくれ・・・・・・
これは、殺人的にヤバイやつだ。

「くそ・・・・・・萌え禿げるっ・・・・・・」
「え?禿げ・・・・・・?」

無自覚だもんな、全く。
ストッパーが外れた俺は、ユノのあちこちにキスを落としながら夢中で熱を擦り合わせた。

「あ、あぁっ・・・・・・チャンミン・・・・・・俺もう、イ、クッ・・・・・・」
「ん・・・・・・俺も・・・・・・出そうっ」

俺達はほぼ一緒のタイミングで果てた。
快感に奮えながら、なんて幸せな瞬間だろうと思った。
熱の産物が頂辺からぴゅるっと飛び出して、俺とユノの手を汚した。

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
「気持ち、良かった・・・・・・?」
「ん・・・・・・良すぎて・・・・・・ヤバかった」
「ふふ・・・・・・俺も」

一度果てると二人とも熱が引いて、そこで落ち着いてしまった。
最後までするかどうか口に出して確認する事もなく、雰囲気的に本番まで流れずに終わった。
まあいい。心は満たされている、ゆっくり行こうじゃないか。
別にユノは逃げはしないし、俺は童貞喪失を急ぐ必要も無い。






夜中。
ふと目を覚ますと、隣で眠っていたはずのユノの姿が無かった。
一度頭に植えつけられた恐怖体験は恐ろしいものだ。
俺は反射的に飛び起きて、ひやひやしながらユノの姿を探した。
ユノの姿は、どこにも見当たらない。

「ユノッ・・・・・・ユノどこだっ・・・・・・!」

すると、思いがけないところから返事が聞こえてきた。

「チャンミン・・・・・・」

え・・・・・・?

「ごめん。俺、ここ・・・・・・」

ユノは、クローゼットの中に居た。

「何やってんの・・・・・・?」






ホットミルクを手に、二人並んで窓の外の月を眺める。
ユノはクローゼットに入ったままで、俺もその横に腰を降ろした。
ユノが、静かな声色で言った。

「昔・・・・・・父さんから暴行を受けてたんだ」
「・・・・・・・・・・・・」
「夜になると酒に酔ってさ・・・・・・俺が寝てる隙を狙うんだ。だから、布団やベッドで寝るとその夢を見ちゃって駄目なの」
「・・・・・・この間の、あれもそうか」

ユノは、こくりと頷いて続けた。

「よく押入れに隠れてたから、今もこうしてクローゼットで寝てる。安心するのか、夢を見ないで済むから」
「・・・・・・・・・・・」
「たまに、うっかりベッドで寝ちゃうと駄目。夢を見たあとは・・・・・・後味が悪くてつい・・・・・・」

セックスに、走るのか・・・・・・
ぼんやりとだが、筋が見えてきた。
恐らく、ユノの性依存を引き起こしているのは過去の辛い思い出。
父親の、存在・・・・・・。

「あのベッドはダミーで、俺の本当の寝床はここなの。おかしいよね、デッカイ身体縮こめてさ」

茶化してそう言うユノの頭を、くしゃりと撫でた。

「無理に笑わなくていい」
「・・・・・・・・・・・・」

ユノは黙り込むと、俺の肩にコテンと頭を乗せた。

「・・・・・・親父さんのこと、ネットの記事で見たよ」
「・・・・・・そう」

ユノは、ぼんやりと遠くを見つめながら言った。

「父さんは・・・・・・僕を恨みながら死んでいったんだ。きっと・・・・・・今も恨んでる筈だ」

ユノの静かな呟きが、月明かりに照らされた部屋に、ぽつりと落ちた。









To be continue



◇◇◇



予定外のえっちシーンが入りました・・・・・・
今回は重い内容を扱いつつも、雰囲気が暗くなり過ぎないよう心がけております。
でも、なんかカオス?センスを問われますねー良いのか悪いのか分からない(笑)
プロット作成したら、大体20話ちょっとで終わりそうな感じです。
最近の連載では長いほうかな。
終了後は、何時ものように単発アップも続けていきたいです♪
コメントは、今日~明日中にお返し致します。


熊本の余震、ずっと続いてますね。
あちらのトンペンの皆様が一人でもご無事で被害が少なく済むことを願っております。





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4 Comments

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2016/04/18 (Mon) 12:13 | EDIT | REPLY |   

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2016/04/18 (Mon) 01:05 | EDIT | REPLY |   

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2016/04/17 (Sun) 16:26 | EDIT | REPLY |   

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2016/04/17 (Sun) 14:37 | EDIT | REPLY |   

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