嫁、買ってみました 10



『―――ユノ・・・・・・大事な話があるの』

電話の向こうから、奮える声でおふくろは言った。
もしかすると・・・・・・
来るべき時が、来てしまった・・・・・・?
チャンミンには家の留守番を頼んで、俺は実家へ車を走らせた。
実家へ着くと、深刻な顔をした親父に居間へ通された。
居間にはおふくろとアンナも居た。
おふくろは活気が無く、とても落ち込んでいるように見える。
俺とアンナ、親父とおふくろは向かい合わせに腰掛けた。

「おふくろ・・・・・・体調悪いのか?」

俺の問いかけに、おふくろが辛そうに顔を歪めた。

「それが・・・・・・お母さん、実はね」
「・・・・・・・・・・・・」
「病気じゃなかったの」

俺とアンナはポカンと口を開けた。

「え・・・・・・?」
「どういうこと?」

親父が説明した。

「隣町のとこじゃ無くて、おっきい病院に行ってみたんだ。そしたら、ただのしこりだって。いやー良かった良かった」
「それ、本当なのか?」
「本当さ。評判の良い有名なところだから、信用して大丈夫だろう」

すると、アンナが訝しげに言った。

「じゃあアレは?お腹が痛いって、ずっと辛そうだったじゃない」
「それは・・・・・・」

おふくろは暫く口篭ってから、ヘラッと笑って言った。

「フィットネスのせい・・・・・・かしら」
「フィットネス?」

おふくろは体型が気になり、数ヶ月前からフィットネスに通っていたらしい。

「え?嘘・・・・・・筋肉痛?」
「う、うふふ」
「おーふーくーろー!」
「ごめんなさい!!この通り!!」

手を合わせるおふくろに寄り添い、親父は言う。

「まぁまぁ。お母さんも反省してることだし、もう良いじゃないか」
「全く、人騒がせな・・・・・・」

しかし、過ぎたことをあれこれ言っても仕方無い。
まぁ、これはこれで良い経験だったような気もする。
おふくろという存在が、家族で過ごす時間がどんなに大切なのか、感じることが出来たから。
この気持ちを、これからも忘れないで居ようと思う。
そして・・・・・・
このおふくろの病気騒動がなければ、得られなかったものがある。
そう思うと、おふくろには感謝しなければならない。









こうして、一気にふたつの問題が解決した。
今現在、俺は穏やかな日々を過ごしている。
両親、妹、家族の誰一人欠ける事なく、そして、大切なチャンミンと一緒に。









仕事で疲れていても、家までの帰路は心が弾む。

「ただいま」

家に着いてドアを開けると・・・・・・

「おかえりなさい。旦那様」
「ただいま、チャンミン」

ほら。
フリルエプロンが似合う可愛い君が、笑顔で俺を出迎える。









END



◇◇◇



さっさと終わらせたい感満載のラストだったな・・・・・・
白状します、間違ってません。
今回は割と無難な話だったかも知れないけど・・・・・・
やっぱり私は、いっそ爽やかなくらいの変態話が好きだ!と、そしてコアな話の方が書いてて楽しいと思いました。
取り敢えず切りが良いのでいったんおわり。
第二章的な感じで、今後は“今日からホントのお嫁さん!”と題して続き書きたいと思います。
包み隠さず言いますが、エロを盛り込む予定です。はい。
家族(妹)もひっくるめた展開考えてます。
でもその前にユンホ店長、センセイシリーズ書き途中なので終わらせないと!
バレンタインには、リクエスト頂いたミッドナイト・ガイズの二人も書きたいと思います。
あと常闇の続きも・・・・・・
書きたいもの沢山ありますが、仕事が激忙しいことと、取り敢えず書きたい衝動落ち着いたので更新は少なくなるかも知れません。
これからもお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、ありがとうございました~!



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3 Comments

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2016/01/28 (Thu) 21:10 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/28 (Thu) 18:21 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/28 (Thu) 18:10 | EDIT | REPLY |   

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