ユンホ店長の恋 ~イケメン先輩の恋愛事情~



俺の名はテギョン。
某運送会社で、配達員として働いている。
最近、一部のスタッフの間で担当区域の入れ替えがあり、俺もその中に含まれていた。
俺が新しく担当することになったのは、“イケメン先輩”と呼ばれるシム先輩が以前担当していた区域だった。
シム先輩は、文句の付けようの無い正統派イケメンである。
それに加え、小さな顔とスラリと高い長身。まるで芸能人のような外見だ。
シム先輩はクールで言葉少なだが、ある程度親しくなると面白い一面も見せてくれる。
同期に言わせると、俺は特にシム先輩に構われているらしい。
それが何故なのか、俺はある時まで全く分からなかった。



配達先のひとつであるコンビニを、今日も訪れる。
店の倉庫に荷物を運んでいると、裏口から店長が現れた。

「いらっしゃい、テギョン君」
「どうも。こんにちは」

店長はチョン・ユンホさんと言う。
愛嬌溢れるその笑顔を見ると、こっちも自ずと笑顔になる。
だいぶ年上の彼に失礼だが、可愛いとかそういった表現がよく似合う。
顔が整っているので、ふとした瞬間の綺麗な表情に見惚れることもある。
別に俺はホモじゃないが、綺麗なものを見て純粋に綺麗だと思う。
ただそれだけだ。

「これあげる。賞味期限切れちゃったから」

そう言って、ユンホさんは缶コーヒーをくれた。

「あざっす」
「どういたしまして。今日もお疲れ様」

ユンホさんの薬指には、キラリと光るシルバーリング。
素敵がダダ漏れたような人だから、既に決まった人が居て当然だろう。









仕事終わり。
飯を奢ってくれるというシム先輩に、俺ははしゃぎながらついて行った。
店に入ると、俺とシム先輩は向かい合わせに席に腰掛けた。

「今日は、タダじゃ奢らない」

シム先輩は、腕を組みながらニヤリと笑った。

「えー。俺なんも持って無いっすよ、先輩が得するもんなんて」
「いいや、お前は持ってる」
「何なんすか、それ」
「・・・・・・客の情報」
「え?」

シム先輩は、配達先のコンビニにどんな客が来ていたか俺に喋らせた。
一体、これに何の意味があるというのか。

「土木の若い男が来てました」
「ああ・・・・・・そいつはいい。他には?」
「女子高生っすね。ちょいケバめの」
「・・・・・・他」
「そうっすねー・・・・・・大量に日用品買い込んでる客も居たっけな。ユンホさんがあたふたしてました」
「へえ。そいつは新種だな」
「新種?何の話ですか」
「いい、気にするな」
「すぐそこにスーパーがあるのに、何でわざわざコンビニに来るんだろ?」
「少しでも長く居座る為だろ」
「え?何でそんな必要が・・・・・・」
「そいつの外見、出来るだけ詳しく教えてくれ」

シム先輩は真剣な顔つきで言った。
何だか、段々と怖くなってくる。

「せ、先輩・・・・・・これって一体何の為に?」

躊躇いがちに俺が聞くと、先輩はこう答えた。

「そのうち分かるさ」
「・・・・・・・・・・・・」

暫くすると、ユンホさんのことに話題は流れた。

「ユンホさんって可愛いっすよね。あっちが年上なのに、構いたくなるっつうか」
「店長、嫉妬深い恋人居るよ」

低い声でぼそりと、シム先輩は言った。

「そうなんすね・・・・・・」

その日のシム先輩は、何故かやっぱり怖かった。
そして後日俺は知った。
あのコンビニへ訪れる客の殆どは、ユンホさんのファンであるという事を。
彼らのことを、何故シム先輩が事細かに把握する必要があるのだろう。
俺はふと、シム先輩が着けていたシルバーリングを思い出した。
デザインも付け始めたタイミングも、ユンホさんと同じだった。

「いや・・・・・・まさかな。無い無い」









数日後―――
彼女とラブホに行った時の事だ。
まだ薄暗い早朝に、俺と彼女はホテルを出た。
車に乗ってハンドルを握った時、斜め前の車の中に見覚えのある人物を見つけた。

「シム先輩・・・・・・?」

助手席の誰かと熱いキスを交わしている。
相手の顔は、シートに隠れてよく見えない。
まだ薄暗く人の気配も無いので、油断したのかも知れない。
濃厚なキスについ見入っていると、体勢が変わった瞬間相手の顔が露になった。

「え・・・・・・?ユンホさん・・・・・・?」

開いた口が塞がらない。
シム先輩は、以前ユンホさんの店へ配達へ行っていたので接点がある。
そして俺から客の情報を収集したり、嫉妬深い恋人が居ると怖い顔で忠告した理由も全て、これで合点がいく。

「成程ね」

シム先輩が親切にしてくれた理由って、俺が情報収集のツールだからか。
なんだか少し、虚しさを覚えつつ・・・・・・

「そんな顔で笑うんだ、先輩」

シム先輩の幸せそうな顔を見たら、どうでもよくなってしまった。



どうぞ、勝手に幸せになって下さい。









END



◇◇◇



もうそろそろ自重しようかな・・・・・・
連投しすぎたわ~
一体いつおさまるのやら。
パタッと更新止んだら、ああ落ち着いたんだなーと思って下さい。
ラブホに行った二人の話も書きたい。



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8 Comments

NB(のぶ)  

あ☆さま

あちらではどうもありがとうございました!
ユンホ店長見て頂きありがとうございます。
ミンホ書くときは、いつもチャンミンをドエスにしたくなるんです(笑)
ホミンはそうでも無いんですけど・・・
きっとユノを虐めたい願望があるんだな(笑)
ぷにぷにしたマシュマロボディ×超お馬鹿×いじめられたがり な店長に日々激萌えてます。
ほかの人が楽しいかはわかりませんけど・・・(笑)

2017/01/28 (Sat) 10:21 | EDIT | REPLY |   

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2017/01/22 (Sun) 15:06 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/21 (Thu) 22:09 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/21 (Thu) 17:08 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/21 (Thu) 14:14 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/21 (Thu) 07:47 | EDIT | REPLY |   

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2016/01/21 (Thu) 00:56 | EDIT | REPLY |   

wami  

No title

初めてコメントさせていただきます。いつも楽しみにしてますー!!連投まだまだ宜しくお願い致します。

2016/01/20 (Wed) 23:12 | EDIT | REPLY |   

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