Humanoid ~この恋は永遠に~ 8



※注意※
性描写を含みます。
少しでも嫌悪感のある方はご遠慮願います。
閲覧は自己責任で。










その日の午後、僕はバイト中に熱を出して早退した。
それほど高熱では無かったから、何とか一人で帰ることができた。
部屋に着くとユノは居なかった。
買い物ついでに、何処かへ寄り道しているのだろう。
一気に怠さが襲ってきて、僕は倒れるようにベッドへ横になった。

暫くして、ドアが開く音で目が覚めた。
窓の外を見ると雨が降っていた。

「チャンミン、帰ってるのか?」
「うん……」

ユノが帰って来た。

「悪い。ちょっと来てくれないか」

起き上がると、思いの外身体がだるくて直ぐには動けなかった。
何とか立ち上がると、僕は壁を伝って玄関へ向かった。

「ユノ、びしょ濡れじゃないかっ」

上から下まで、びっしょりと濡れたユノが立っていた。
片手に、ビールが入った袋をぶらさげて。

「傘、持ってかなかったから。タオル貸して」
「ごめん、僕が頼んだせいで……」
「関係ねーよ。ビール買う為だけに外出た訳じゃないし」

買い物を頼んだ事を謝ると、そう言って笑ってくれた。

「あ……タオル、だよな」

袋を受けとると、棚から引っ張り出したタオルを手に持ったまま、僕はユノの身体をごしごしと拭いた。
ユノに任せれば良かったのに、身体が冷えないうちにと焦っていて何も考えなかった。
水分を含んだシャツが、肌に密着している。
布の下、うっすらと透けて見える肌の色。
浮き上がる厚い胸板のカタチ。
思わず見とれてしまった僕は、手が止まっていたのにも気付かなかった。

「……チャンミン」

名前を呼ばれてはっとした。

「あ……ご、ごめん」
「…………」

ふと沈黙が訪れた。
ユノの頬の上を、雫がぽろりと伝い落ちてゆく。
悪天候に加え、明かりを付けていない玄関は薄暗い。
こんな空間で見つめ合っていると、何だか変な気分になってくる。
そんなに見るな。
黙ってないで、何か言ってくれ。

「自分で、拭くだろ」
「貸して」

ユノにタオルを渡した直後、緊張が緩んで力が抜けた僕は、その場にしゃがみこんだ。
もう立っていられない程、身体が怠さを訴えていた。

「おい、チャンミン?」
「ユノ……ごめ……」
「おまっ、熱あんじゃねーかっ」

ひんやりとしたユノの手が、僕の額に触れた。
冷たくて気持ちいい。

「待ってろ、今ベッドに……」

しっとりと濡れた、暖かい身体に包まれるのを感じた。
このまま、ユノに抱かれてずっと眠りたい。
熱が治まらなければいい。
目が覚めなければいい。
意識が遠退く中、そんな事を考えていた。



どれだけ眠っただろう。
ふと目が覚めて、枕元の時計を見ると深夜を回っていた。
玄関で倒れたことは覚えている。
ユノが僕の身体を抱き起こして、心配そうに声をかけていたことも。
ここまで運んでくれたのか。
額にのせられたタオルも、ユノが用意してくれたのだろう。
ベッドの端、うつぶせになったユノが眠っていた。
綺麗な寝顔。
ずっと見つめていたい。

「ユノ、ありがとう」

触れようと手を伸ばしかけて止めた。
僕のこの手は、想いは届かない。
解っていても、優しいユノに僕はどこかで期待してしまっていた。
もう何も望まないために、近付かない方がいい。
完全に諦めるから。
最後に今だけ……
夢を、見させてくれ。

「ユノ……」

まだ微熱があるみたいで、身体があつい。
ごくりと唾を飲み込むと、僕はズボンの下へ手を伸ばして自身へ触れた。
ユノが起きないように、気付かないように。
息を潜めながらゆっくりと手で擦る。
すぐ側で眠る、ユノの厚い唇。
雨に打たれて濡れていた、逞しい身体。
僕を抱き上げた時伝わってきた体温。
ユノ。
本当は、死ぬほどお前に触りたい。
壊れるほど強く抱いて欲しい。
目を閉じてユノに触られる光景を想像し、感じている感覚と重ね合わせた。
ユノ、ユノ、ユノ。
どうしようもなく、お前が好きだ。

「……んっ」

高ぶりが頂点に達し、身体がぶるりと震えた。
枕へ顔を押し付けながら、僕は荒い息がおさまるのを待った。
次第に頭が冷静さを取り戻すと、どうしようもない罪悪感に襲われた。
お前の前でこんな汚ない行為をするなんて、僕は最低だ。
ユノ、愚かな僕をどうか許して。
そっと目を開いた次の瞬間。
視界に映ったのは、僕を見て固まるユノだった。











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2 Comments

NB  

さえ〇んさま

やー!さえ〇んさま、いらっしゃいませ~ヾ(*´∀`*)ノ
むふふ、発熱+セクシーユノの組み合わせはやばいですよね!こういうシチュエーション大好きです。
目撃されてしまうなんて、普通に考えたら深刻な話というより若干ネタ寄りになるようなお話かもしれません。
一応BL小説だし、チャンミンは綺麗で色っぽいからシリアスさが出ればいいなぁ。
いや、肝心なのは私の文章能力ですがそこはあまり頼りにできないもので……(笑)
ユノの身体はどのアイドルよりセクシーだと思ってます。
そう、ひとつひとつが綺麗で色っぽいんですよね。
私は、ちょっと大きめの胸と太いももと綺麗な手と……あ、全部大好きです!
でも、実はお尻はチャンミンの方が好きです。
身体の線はチャンミンの方がユノより細いのに、お尻は丸くて可愛いんです。
正直にすみません。
この辺で止めたほうが良さそう、止めます……(笑)
いつもコメントありがとうございます、またお待ちしています!
執筆頑張りますね~(^^)♪

2014/04/19 (Sat) 22:31 | EDIT | REPLY |   

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2014/04/18 (Fri) 18:22 | EDIT | REPLY |   

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