常闇の魚は愛を知るか? 6

  01, 2015 23:36









常闇




















※ユノとヨジャのセッ○スシーンがあります。
 描写はザックリですが、受け入れられる自信がある方、苦情を言わない自信がある方はどうぞ。










事務所のドアを開けるなり、俺はそこに居合わせた奴等に向かって叫んだ。

「おい、風呂と飯と女だっ」

舎弟のジョンヒョンが、目を丸くして言った。

「あ、兄貴!?そんな窶れて一体どうし・・・・・・」
「いいから早く用意しろっ!」
「は、はいっ」

部屋を出て行こうとするジョンヒョンを、俺は呼び止めた。

「ちょっと待て。女はいい。オニュに頼む」
「何故です」
「お前とは趣味が合わねーだろうが」
「ああ、そうでした。すんません」

ジョンヒョンが連れてくる女は、いつも見事に俺の好みから外れている。
オニュに視線を送ると、何も言わずに笑みを浮かべて頷いた。
こいつは割と俺と好みが同じだから安心出来る。
風呂に入って飯をたらふく食った後は、オニュが用意した女を連れて寝室に閉じ籠った。
キチガイのぼっちゃん相手に過ごした七日間を、無駄だったとは思わない。
だか無理矢理身体を開かれた事も、最終的にそれに快楽を覚えてしまった事も、心から受容することは出来ない。
きっと、完全に受け入れられる日なんて来やしない。
感謝してるなんて言ったが、半分はあの日々を生き抜くため、自分に無理矢理言い聞かせたようなものだ。
ズタボロにされた男としての自尊を、とにかく少しでも早く取り戻したい。
一番手っ取り早いのは女を抱く事だ。
俺は服を脱ぎ去ると直ぐ、女の身体をベッドに組み敷いた。
ブラを外して、顔を出したふたつの乳房に勢い良く吸い付く。

「やっ・・・・・・アアンッ」

女は甘ったるい声を漏らしながら、爪の伸びた手を俺の背中に這わせた。

「おい、慣らさねーで入れるぞ」
「ん・・・・・・」

小さな入口にペニスの先端をあてがい、中へ一気にねじ込んだ。
熱い粘膜にため息を漏らしながら、夢中で腰を打ち付ける。
俺は男だ。俺は男だ。
そればかり、何度も心の中で繰り返しながら。
イき疲れたのか、聞こえてくる女の喘ぎ声は随分と掠れていた。
しかし女を気遣う余裕などなかった。
二回射精して満足すると直ぐに怠さが襲ってきて、俺は倒れるように横になった。
横に寄り添いながら身体を撫でる女の手を、俺は振り払った。

「触んじゃねーよ」
「何よぉ、冷たいわね」

もう用済みなのでとっとと消えて欲しい。
オニュに電話をして迎えに来させないと・・・・・・
だが携帯に手を伸ばすその作業さえも面倒だ。
微睡みから抜け出せずにいると、女が話しかけてきた。

「前会った時より随分痩せたね」

のろのろと女に視線を向けると、睫毛が多く茂る丸い瞳と目があった。
そういや、前にもコイツを抱いたことがあったかもしれない。

「まぁな」
「痩せてるのも格好いいよ」
「だろ?もっと言ってくれ」
「格好いい。すごーく格好いい」

途端に愛しさが込み上げてきて、布団の中に再び女を引きずり込んだ。

「ねぇ・・・・・・私が気持ち良くしてあげよっか」

女は俺の背中から下を手で辿り、けつの穴に指先をあてがった。
ゾクリと全身の毛が逆立ち、俺は反射的に女の身体を突っぱねた。

「いったぁー・・・・・・!」

ベッドから転げ落ちた女が、不満げな顔で俺を見上げてくる。

「どこ触ってやがる。ぶっ殺すぞてめぇ」
「そんな怒ること無いじゃない。お尻愛撫してあげると悦ぶ男なんて山程いるわ」

それを聞いて目眩がした。
どいつもこいつも狂ってやがる。
俺がそのうちの一人だなんて、絶対に認めたくない。
頭の中、押し殺していたあの忌まわしい記憶が蘇ってくる。

―――『ん、ぁ、あっ・・・・・・はぁ、あぁっ・・・・・・』
     『いい声だ・・・・・・。もっと聞かせて・・・・・・』

くそ。何でアイツの事なんて思い出さなきゃならない?
女を抱いて気を紛らすことが出来ても、それは一時的な逃避にしかならない。
アイツに抱かれたという事実は、どう足掻いても消える事はない。
女とのセックスは、後味が悪いまま終わった。









数日休み、体も元の肉付きを取り戻してきた頃、シウォンから連絡があった。
一週間後、如月と紅蓮の不動産チームが集まり、現在の進行具合についてプレゼンするらしい。
それに参加して欲しいとの事だ。

『貴方にはゆっくりとお休み頂きたかったので・・・・・・周りの者で勝手に話を進めてしまい済みません。当日はプレゼンを見て頂くだけで構いませんので』
「分かった」

通話を切ろうとすると、『ああ、そう言えば・・・・・・』と再びシウォンの声が聞こえてきた。

『坊っちゃんが、プレゼンの日を楽しみにしていますよ。貴方にまた会えるのが嬉しいと』
「はぁ?」
『一体どんな手を使ったんです?あの坊っちゃんに気に入られるなんて』
「・・・・・・・・・・・・」

嫌な予感は的中した。

「さぁな。気に入られるような真似した覚えはねぇよ。俺が聞きたいくらいだ」

通話を切ると、俺は溜息をらした。
会長から言い渡された課題は、不動産プロジェクトを通してシム・チャンミンを教育すること。
不動産会社を立ち上げるまで、もしかするとその先も、俺はシム・チャンミンと如月の奴らと共に、不動産会社の経営に取り組まなければならないかも知れない。
この先が思いやられる。

「弱気になるな・・・・・・。負けるな、俺」

頭に浮かび上がった奴の微笑を消し去るように、俺はぶんぶんと首を振った。









プレゼンの日がやって来た。
後ろに不動産チームの舎弟数人を連れ、会場へ向かう。
暫く廊下を歩くと、正面に革張りの分厚い扉が見えてきた。
舎弟の一人が扉を開き、俺は中に足を踏み入れた。
広々とした空間に高級そうな絨緞が敷き詰められ、中心にはデッカイ楕円形のテーブルが設置されている。
紅蓮と如月の会長、幹部の数人が、それぞれ対面になって腰掛けている。
俺から見た正面にも一枚扉があり、それを如月の舎弟の一人が開いた。
予想した通りの人物が、そこに立っていた。
タイトなスーツに身を包んだ、まるで人形のように整った顔の男。
目が合った途端、うっすらと笑みを浮かべたその顔を俺はじっと睨みつけた。
視線をかち合わせたまま、互いに歩み寄る。
すぐ目の前まで距離を詰めた時、手が差し出された。
長らく敵対してきた組同士が集まるこの場所で、下手な真似は出来ない。
俺は手を振り払いたい衝動を抑えて、その手を握った。
するとそのまま、腕を引かれ抱きしめられた。

「会いたかった、ユノ」

俺の肩に顎を乗っけながら、シム・チャンミンが囁いた。
周囲がざわめいている。
こいつを手懐けたことが、そんなに凄いことなのか。
そもそも、俺自身が何故こいつに気に入られたのかすら分からない。
周囲に聞こえないよう、俺はシム・チャンミンの耳元で囁いた。

「もう喋れるようになったのか?やっぱ舌噛み切ってやりゃ良かったな」
「ひどいなぁ・・・・・・。三日前までまともに舌が回らなかった。流動食だったし」
「へえ。いい気味だ」

敵対心丸出しで睨んでも、シム・チャンミンは笑みを浮かべたまま顔色ひとつ変えない。
相変わらず何を考えているのか読み取れ無い。
その顔は余裕有り気にも見える。
気に食わない。こいつの何もかもが。
奥歯をギリギリと食いしばりながら、俺は引きつった笑顔でシム・チャンミンの背中に手を添えた。
大嫌いだ、こんな奴。









◇◇◇



性欲処理目的でユノにやられて賢者タイムに冷たくされたら最高ですよね。
え、私だけ?すいません(´Д`)
いまのところ気持ちのベクトルは チャンミン→ユノ って感じですね~
チャンミンも今はまだお気に入りの玩具感覚でしょうけどね~
あ、店長シリーズにも沢山の拍手ありがとんです!
自分で書いといて、書いたからかな?この二人やっぱり好きだな~(´▽`)
ユノ可愛い、チャンミン格好良いって言葉を沢山頂いて嬉しかったです♡



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Comment 8

NB(のぶ)  

Re: コメ返ありがとうございました

ちゃー○んさま


こんばんは~今日も寒いですね!
ちゃー○んさまには地元トークとか天気の話をしてしまいがちですね、すいません!
面倒くさくなんて無いです!そんなこと言わないでください♡
これからもこんな変態を、変態同士?(笑)宜しくです♪
シルバー、メタリックって聞いてピンと来ました。
なんか今回のお話にぴったりな表現ですね。
このお話暗いですね。妄想すればするほど。
最後はつも自然と明るみへ向かって行くんですが、そんな感じも無いです。
テーマがやくざだからだと思うんですね。
でも頑張って書ききります。ラストも決まってるので。
冷たいチャンミンと熱いユノ、これからどう絡むのか・・・
ぜひお付き合いください♡

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NB(のぶ)  

Re: タイトルなし

Pe○nu○さま


こんばんは♪いらっしゃーい(^O^)
においを感じますか?なんか凄い!
他の方には色を感じるという感想も頂きました。
特に始めの数話はくっさい!ですよね。
でもユノなら全然おーけーってそうじゃないか・・・(笑)
展開はですねー、暗いまま行くと思います。
カラダノキオク並かそれ以上かも。
この話妄想しててよく思うのは、何に幸せを感じるかは人それぞれということです。
他の人が悲しいと思うことでも、当人達には幸せであったりとか・・・
仕事疲れますよね~(´・_・`)
私も帰宅後キーボードぱちぱちするのが楽しみです。
少しでも癒すことができていたなら幸いです♡
これからも頑張りま~す!

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NB(のぶ)  

Re: No title

かお○んさま


こんばんは♡
いつもどうもです~♪

前置き、大丈夫でしたか?
見れたみたいで良かった~!
ヨジャに愛が無いユノ、妄想して興奮しちゃいました。
愛があっても良いんですけど、酷くするユノの方がキュンとします。
常闇は次回あたりからユノに変化があると思います。

チャミの軍隊の件、勝手にそういう話題だと取りましたすいません(笑)
言われてますね~
もし私が軍隊でチャミに近づく事が出来たなら、抱きたいより抱いてくれっ!って思います(笑)
だーってあんな格好良いんだもの。
でもチャンミンはバリノンケだから抱いてくれないだろうな。
だからって無理矢理襲うなんて絶対駄目です。
チャンミンはそういう被害を受けたら、相手の事を恨みはしても黙って秘密にしそうですけどね・・・
どうかなー私は現実で実際に襲う男がいたら尊敬しますね。
世界的人気を誇る大スターなのに、死刑にでもなる覚悟ですか?って(´・_・`)
すいません、結構妄想と現実を分けて考えるタイプなんです~(笑)

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NB(のぶ)  

Re: タイトルなし

ゆ○んさま


こんばんは♡
いつもお話のこと褒めて頂いてありがとうです!
面白いって言って貰えて嬉しい♪
あ~分かります~!
世間一般から逸脱したような攻め男なチャンミンが、ユノを振り回しながら虜にしていく。
そんな過程が好きで、初めて形にしたのが店長シリーズかも知れません。
でもユノがやられっぱなしじゃ嫌なんです。
チャンミンにも良いことでも悪いことでも、ユノから何かしらダメージを与えたくて・・・
結果どっちもちょっと変わり者みたいな(笑)
あ、引きはしませんからご安心を!
本当に全然引いてませんよ。
私もユノを組み敷いて色々したいですもん。
私女なのにユノのおっ○い大好きなんです。何で?
勿論シモも大好きですけど。
本当にすいません。いつもこんな感じなんで(爆)
常闇はどんな風に二人が変わっていくのか、ぜひお付き合いください♡

光歌門恋歌、行かれたんですね~!
私、その頃まだファンにさえなってないわ(>_<)
本人初めて見た時の思い出って、本当に特別ですよね。
衝撃を受けて心から震えた、そんな感情も一緒に覚えてるから本当に特別。
私はTREEがそうです。
ミュージカルで輝くユノも見てみたいなぁ。
凄く個人的な意見ですけど、ユノってテレビドラマとかよりも、舞台の生演技とかミュージカルの方が向いてそうな気がします(^O^)
復帰してチャミが居ない間、ミュージカルとか舞台やってくれないかなぁ~!

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