ミッドナイト・ガイズ ~君と行くラブジャーニー~ 1

  04, 2015 22:13


















ミッドナイト・ガイズ・表紙


















俺は、都内のあるバーに勤めている。
店内は大型ホールになっており、中心には円形のステージが設置されている。
客は飲み食いしながら、そのステージで披露されるダンスや歌を楽しむ。
客自身がステージに上がって、特技を披露することも出来る。
無数にあるバーの中でも、うちの店はエンターテインメントに長けていて、特に楽しめると思う。
店のスタッフは全員男で、整った顔をした奴が多い。
女が特に好みそうだが、男の客もよく訪れる。
この店は、以前は今と経営方針が全く違っていて、ゲイ専門の風俗店だったらしい。
その頃からスタッフを継続している奴が多いので、男の客が多いのも頷ける。
俺は最近勤め始めたので、以前のこの店がどんな営業をしていたのか、人伝にしか知らない。
うちの店を総括しているマネージャーは、男にしてはとても綺麗な顔をしている。
180センチ越えと長身だが、骨格は細くその見た目は華奢な印象を与える。
顔だけでなく纏う雰囲気も色っぽいが、やはりマネージャーも同性愛者らしい。
中性的な外見や立ち居振る舞いは、ノーマルな男でもドキッとしてしまう、そんな魅力を醸し出している。
冷静沈着で、どちらかというと感情が表に出難い人だ。
スタッフの間では“クールビューティー”というあだ名が定着しているが、マネージャーはそれを良く思っていない。
マネージャーの前で“クールビューティー”と呼ぶのはタブー。
スタッフ全員の、共通の認識となっている。
そして他のスタッフから聞いた話だと、マネージャーはこの店のオーナーと交際しているらしい。
オーナーは勤め始めた当初は、よく店に顔を出していたそうだ。
しかし、最近はマネージャーが経営を管理するようになり、店に来る頻度が少なくなったと聞いた。
店に勤め始めて半年経つ俺だが、オーナーに会ったことはまだ一度も無い。
美人な女よりも美人。そう言っても間違いじゃない・・・・・・
更に仕事も出来る、俺達の頼れるリーダー。
そんなマネージャーと付き合っているのは、どんな男なのか?
ずっと気になっていた。









週末。
開店と同時に、一人の男性が店にやってきた。
俺は男性の姿を目にした途端、思わず目を見開いた。
男性は、肩に大きな薔薇の花束を担いでいた。
赤いベスト、ストライブ柄のブラックスーツといった派手なコーディネートを、熟れた風に着こなしている。
歩く姿もモデル宛ら、振り出しからつま先のつき方まで、綺麗で上品さを感じさせる。
俺はその姿をぼうっと見つめたまま固まっていたが、目の前を男性が通り過ぎた時、はっとして口を開いた。

「あ・・・・・・い、いらっしゃいませ!」

男性は足を止めると、ゆっくりと俺の方を振り返り、何も言わずににっこりと笑みを浮かべた。
再び歩き出した男性は、奥の部屋へと向かった。

「あ・・・・・・お客様、そちらは・・・・・・」

そう言いかけた俺を、同僚が焦った顔をしながら制止した。

「馬鹿!」
「何だよ?」
「あの人、客じゃなくてオーナーだから」
「え・・・・・・?マジで!?」

驚いた俺を見て、同僚は言った。

「そうか・・・・・・。お前、ユンホさんに会うの初か」

あの、どこぞの王子様のような男がオーナーか・・・・・・
薔薇の花束が違和感なく似合う男なんて、始めて見た。
もう一度その姿に目を向けると、周りにはスタッフが集まって賑わっていた。

「これから、マネと旅行でしょ」
「ああ」
「いいなぁ。何処行くんですか」
「取り敢えず、今夜は飛行船で一泊。後はフランスにでも飛ぶか・・・・・・。まだ、ちゃんと予定立てて無いんだ」
「それ、ハネムーンじゃないですかぁ」
「まぁな」

スタッフは皆興奮しているので、声も大きく会話が丸聞こえだ。
その内容を聞いた俺は、開いた口が塞がらなかった。
飛行船に泊まってフランスに飛ぶって、一体いくらかかるんだ?
オーナーをやってる人は皆金持ってる印象だが、この人はぶっ飛んでる。

「あの人って・・・・・・一体何者?」

同僚にこっそり耳打ちすると、小さな声でひそひそと返された。

「家が元々金持ちなんだよ。まぁ、本人の仕事ぶりも凄いんだけどね。うちに来たきっかけは司法警察の仕事だったけど、他にもいっぱい仕事掛け持ちしてるみたいだ」
「へぇ・・・・・・」
「御曹司じゃないって本人言うけど、似たようなもんさ。金持ちだからって偏見持たれてる様で、そう呼ばれるのは好きじゃないんだって」
「ふうーん」

気持ちはなんとなく分かるが、その外見はどう見ても金の存在を感じさせるって・・・・・・
心の中でそう零しながら、俺は苦笑を浮かべた。
ガヤガヤと賑わう中、マネージャーが姿を現した。
スーツの上にコートを羽織り、バッグを抱えている。
旅行へ行く準備は万端のようだ。

「よう。お疲れさん」

オーナーが薔薇の花束を差し出すと、マネージャーは驚いた顔をした。

「え・・・・・・ど、どうして?」
「別に?プレゼントしたいから買ってきただけ」
「あ、ありがとうございます」

マネージャーは顔を微かに紅潮させて、微笑みながら花束を受け取った。
周りのスタッフはそれぞれ、口笛を吹いたり手を叩いたりして、それをはやし立てている。
オーナーはマネージャーの肩を抱き寄せると、周りのスタッフに向かって言った。

「俺らのために、仕事引き受けてくれて感謝する。お前ら信用して、心置きなく遊んで来るからな」

騒ぎ立てる声が一際増し、マネージャーは俯きながらぼそぼそと訴えた。

「ちょっと、ユンホさん・・・・・・恥ずかし・・・・・・」
「照れるなよ」

二人は寄り添ったまま、スタッフに見送られながら店を後にした。
少しの間オーナーを見ただけで感じたが、きっとマネージャーにふさわしい程の男に違い無い。
二人が肩を並べて歩くその姿は、男同士なのに綺麗で、お似合い過ぎて・・・・・・
まるで、ドラマのワンシーンを見ているような気分だった。









◇◇◇



皆様、小説家シリーズに沢山の拍手ありがとうございます♡
本当に嬉しいなぁ♪
今回も二人がらぶらぶ過ぎるような・・・・・・(^^;
しかしエッチを書くのが目的なので、この先山も落ちもありません。
ひたすらラブラブかと・・・・・・
ある意味退屈・・・・・・?
次はチャンミン目線です♪

あ、皆さん地上軍フェスティバルのユンホさんのMCみましたか。
笑顔で東方神起のこと語ってくれて、安心したし嬉しかったです。
しかし青髭に坊主、ノーメイクとなると、ユノ・ユンホと別人のように見えますね~。
どっちも愛おしいです♡



気に入って頂けたら、ポチッとお願いします(*^^*)
   ↓

     

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


スポンサーサイト

Comment 0

What's new?