あるコンビニ店員の受難 1

  26, 2015 08:15


あまりにも誰かを愛してしまった時 ―――・・・・・・
人は、自分を見失ってしまうものである。









ある時から、店長に異変が起こり始めた。
宅配のイケメンと付き合うことになった。
そう知らされた、一ヶ月後のことだった。
店長は、襟のある服ばかり着るようになったのだ。



退勤して更衣室へ向かうと、店長がいた。
私服を着ていて、丁度着替え終わった後のようだった。

「はぁ・・・・・・。あちぃ」

店長は顔を顰めながら、襟を引っ張っている。

「暑いなら、そんな服着なければいいじゃないですか」
「まぁな・・・・・・」
「最近、いつも着てません?襟付きのシャツ」
「うん・・・・・・」
「何か理由でもあるんですか?」
「べ、別に・・・・・・」

店長は、襟元をぎゅっと握りしめた。
何だか嫌な予感がする。

「ちょっと見せて下さい!」
「うわ、やめろっ!」

俺は強引に、店長のシャツのボタンを外した。
露になった素肌を見て、俺は唖然とした。
なんと首元から胸、下腹部まで、赤い斑点が散りばめられていたのだ。

「これ、キスマークですよね」
「・・・・・・・・・・・・」
「宅配野郎の仕業ですか」

店長は、悲しそうな顔をして呟いた。

「そんな呼び方、やめろよ・・・・・・」
「やっぱり、あいつの仕業なんですね」

苛々を隠しきれない俺をなだめるように、店長は言った。

「あまり気にすんなよ。チャンミン優しいし・・・・・・俺のこと、ちゃんと大事にしてくれてるからさ」

好きな人が不自由な思いをしているというのに、傍観することなんて出来ない。

「本当に大事にしてると思いますか?好き放題キスマーク付けて、この暑い中襟のある服ばかり着せるような奴が!?」

店長は俯いて黙ってしまった。

「行きましょう」
「え・・・・・・?」
「一緒に宅配野郎んとこに行きましょう。俺が言って聞かせます。こんなのは間違ってるって」

更衣室を出て行こうとすると、店長は俺を後ろからホールドした。

「待ってくれっ」
「て、店長?」
「頼むから、チャンミンを攻めないでやってくれ。此処に・・・・・・居て?」

そんな弱々しい声を出しながら、俺の身体に抱きつかないで・・・・・・
元々スキンシップ多い人だって分かってるけど、この止め方は反則だ。
胸が・・・・・・当たる・・・・・・!

「チャンミンには、俺からちゃんと言うから」

これ以上抱き付かれたら、俺がどうにかなってしまいそうだ。

「・・・・・・そこまで言うなら」
「ありがと、分かってくれて」

身体を離して向き合った途端、今度ははだけた胸を意識してしまい、ドキドキと心臓が騒ぎ始める。
店長は、宅配野郎に一体どんな風に抱かれているのだろう?
そんなことを考えてしまった。



――――『ユンホさん・・・・・・』
   『あぁっ・・・・・・チャンミン・・・・・そんな・・・・・・吸わないで』
   『どうして?』
   『跡、付いちゃうから・・・・・・』
   『うん。知ってる』
   『じゃあ何で・・・・・・』
   『付けたいからだよ。示したいんだ。ユンホさんは、俺のものだって』
   『だ、駄目・・・・・・チャンミンッ・・・・・・』

宅配野郎に逆らえず、店長はキスの雨にのまれてしまった。



「・・・・・・い、おい。ドンへ?」
「は、はいっ?」

妄想の世界に意識を飛ばしていたせいで、呼びかけに直ぐ気付かなかった。

「大丈夫かよ?」
「だ、だい・・・・・・」

大丈夫じゃない。
キスマークが散らばった胸や腹。
ぷっくり膨らんだ(ように見える)乳首から目が離せない!
全然大丈夫じゃない!
息子が元気になっているのに気付いて、俺はすぐさま店長から飛び退いた。

「お、俺・・・・・・ちょっとトイレ」
「そうか」
「あ!ちゃんとボタン閉めてくださいね。他のスタッフ入ってきて、見られたら困るでしょ」
「ああ」

俺はその日、初めて男をオカズに抜いたのだった。






それから数日経ったある日。
店長は客が空いた店内で、俺にこっそりと耳打ちした。

「チャンミン、言ったら分かってくれた」
「・・・・・・へぇ、良かったですね」

そう言いつつ、俺は半信半疑だった。
そんな簡単に解決するものか?
身体中、キスマークで埋めるような男だぞ。
一筋縄ではいかない気がするが。
退勤すると、更衣室でまた店長と一緒になった。
俺は、こっそりと店長の着替える様子を盗み見た。
制服を脱いで露になった上半身には、もうキスマークはなかった。
私服も、襟の無い首元の空いたTシャツを着ている。
安堵して、ほっと息をついたその時だった。
下着一枚になった下半身を見て、俺はまたしても衝撃を受けた。
ボクサーパンツで覆われた辺りから太腿にかけて、以前と同じような斑点を見つけたのだ。

「店長・・・・・・それ」

店長は俺の視線に気づくと、照れくさそうに言った。

「チャンミン、ここなら見えないでしょ?って言うから」

いやいやいや!
それ間違ってるから!

「あんた馬鹿ですか!?」
「え?」
「普段は見えないかもしんないけど、こうして男同士で着替えたりとか、そういうこともあるでしょ。周りから店長がどう思われるか、それくらい考えれば分かる。あいつやっぱり、店長のこと大切にしてるとは思えないよ!」
「でも・・・・・・他の奴の前で着替えなければ、済む話だし」

俺は頭を抱えた。
宅配野郎もどうかしてるが、こんな状況を受け入れている店長も店長だ。

「俺は大丈夫だから」

そう言って笑った店長を見て、俺はもう、全て諦めてしまった。
人付き合いは、他人が何を言おうと本人にその気が無いと変えられない。
俺には、宅配野郎から店長の気持ちを切り離すことは出来ない。
店長が犯されていくのを、ただ見ていることしか出来ないのだ。

「店長がそれで幸せなら・・・・・・いいです」

俺は溜息をついた。



悪夢は続いてゆく。
店長が、この恋から目を覚まさない限り。









◇◇◇



店長の受難 第一弾でしたが、店長、受難って思ってなさそうなんで題名変えました(笑)
これ以降もあります。
皆様の読む意欲を削いでしまったらどうしようと、ちょっと焦ってますよ・・・・・・
ユノって女役でもなんでも男らしいのが魅力なのに~
そしてチャンミンもこれでもユノが大好きなんです!
こんなふたりも好きよという方、お付き合い頂ければ幸いです。

あ、ユンホソロ出ましたね!
もちろんポチです♪
Tied ship 個人的にちょー好きなんです!
あとタトゥー&ハイヒールって、チャンミンが全て制覇してるからホミン的な何かを匂わせているのでは?とかいう感想も見られましたね。
皆様、妄想力が凄いです。

遠まわしに言いますが、今回のソロ活って、兵役に行く前のプレゼントのようだと思ってまして・・・・・・
これからもソロをばしばしやってくよっていう、スタートを示すもではないと思ってます。
思ってるというか、望んでるというか・・・・・・
ユノペンながら、私はチャンミンの側に居るユノが一番大好きなので。



気に入って頂けたら、ポチッとお願いします(*^^*)
   ↓

     

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 二次BL小説


スポンサーサイト

Comment 8

NB  

Re: タイトルなし

ゆ〇んさま

こんにちは!いつもありがとうざいます。
題名変えてしまいました~汗
次回からはユンホ店長の受難に突入します。

ユノは受けキャラ攻めキャラでふり幅大きくいろいろ書ける(と思っている)ので楽しいです♪
このユノは……たぶん、何も考えずに行動してますね。
実際のご本人も人によく触ってますが……
あれ、見てるほうが色々考えてしまうということお分かりなのでしょうか?

なんかこのシリーズは、おバカでくだらない内容のまま行きそうです(笑)
前作があれだったから、軽くて丁度いいのかも。

ソロ活について、やっぱりそう思いますよね。
ホミンちゃんは二人でひとつだから♪

Edit | Reply | 
NB  

Re: とっても楽しいお話し(^O^)/

ちゃー〇んさま


こんにちは♪
いつもありがとうございます。

とりあえず、題名が違和感マックスだったので変えてしまいました(;^_^A
たぶん、本日の更新からは店長の受難要素がちょいちょい混ざってきますので……!
ユノ受け=天然おバカ という失礼な方程式が確立されてきたようです。
そんなユノも可愛がってあげてください!

Edit | Reply | 
NB  

Re: タイトルなし

さえ〇さま

わーい♪
こんにちは!

今回のコメント、「ユノの身体は気持ちよさそう」にニヤニヤしてしまいましたよ~。
やわそうなおっ〇いも、馬並みの太ももも大好きです。
チャンミンうらやましい!

ライブビュは仙台申し込みましたがどうかなぁ……
私も、本当に行きたいトンペンの方々に当たることを切に願います!
さえ〇んさまも、ライブビュ当たりますように~♡

Edit | Reply | 
NB  

Re: タイトルなし

は〇さま


こんにちは♪
お話読んでいただきありがとうございます。
そしてコメントもどうもです(^^*)♪
チャミペンさんなのですね~!
私も一応ユノペンを名乗ってますが、チャンミンが隣にいるユノでないと追う気になれなかったりします……
もうホミンペンを名乗ろうかと迷っているこの頃です。

チャンミンも兵役前にソロ出すのかなぁ。
そしたら迷わずポチするだろうなぁ。

ホミンもミンホもOKなのですね!
嬉しいなぁ!
あー、そうです。よく分かってらっしゃる。
ドンへみないなのがいるから、チャンミンは敢えてキスマークを残すんです。
コンビニへ通っているうちに、どれだけの人が店長に夢中なのか分かっちゃったんでしょうね。
ドンへも大変ですが、口を出す立場から段々と変態になりつつあります(笑)
そんな彼も暖かく見守ってやってくださいませ。

Edit | Reply | 
-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 
-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 
-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 
-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 

What's new?