カラダノキオク ~ BOYS BE… ~ 4





















カラダノキオク・表紙
















「ユノ・・・・・・何で・・・・・・」
「お前の尾行判り易過ぎ。相手警官なんだから、もっと上手くやれよ」
「まさか・・・・・・」
「気付いてた」

俺としたことが、なんていう失態を・・・・・・
がっくりと肩を落としていると、ユノの足元からドフンが顔を出した。

「ミン、何で居るの?」
「う・・・・・・」

ユノが笑いを堪えながら言った。

「お前のこと心配したんだとさ」
「そうなの?」

俺は苦笑しながら頷いた。

「車乗れよ。送ってく」

見る限り、ユノは怒ってはいないみたいだ。
俺はほっと胸をなでおろした。



ドフンは車に乗って早々、すやすやと眠ってしまった。

「よく寝てる。疲れたのかもな」

ドフンの寝顔を見つめて、ユノがくすりと笑った。

「ドフンのこと、これからもあいつに会わせることになった。聞いてただろ?」
「うん・・・・・・」

罪悪感が込み上げてきて、俺は項垂れた。

「ごめん・・・・・・」
「何が」
「盗み聞きとかして」
「べっつに。気になんなら言えよとは思ったけど」
「そんなこと・・・・・・普通に考えて言えないし」
「言えって。あいつとのこと、隠すつもりは全くねーからさ」

ユノの率直な言葉が嬉しい。

「ありがと・・・・・・」
「ん」

俺に視線を寄越すと、ユノは微笑んだ。
ユノは俺が思っているよりもずっと大きな心で、俺と向き合ってくれているのかも知れない。
俺、もっと我が儘を言って良いんだ・・・・・・
自然と笑みが零れた。

「あ、おふくろんとこ寄っていいか?ドフン預けねーといけねんだ」
「何で?」
「明日から三日間出張だから」
「どこに・・・・・・?」
「県外。サミットの警備」
「聞いてないよ」
「三日間だぜ?普通の日勤とあんま変わんねーじゃん」
「そういうことじゃなくてさぁ・・・・・・」

恋人なのだから、やっぱり些細なことでも教えて欲しいと思ってしまう。
不満げに呟いた俺を見て、ユノが言った。

「悪かったよ。目の前のことしか考えらんなかったんだ」

素直に謝るなんて珍しい。
ユノは穏やかな表情のまま変わらない。
いつもより大人びた雰囲気を感じて、俺は何だかドキドキしてしまった。



ドフンを預けた後、ユノは俺を乗せてマンションへ向かった。

「今日泊まるだろ」
「明日出張なのにいいの?」
「お前が嫌なら無理には誘わねーけど」
「・・・・・・行く」

明日は俺も学校がある。
学校へはユノの家から直行することにした。
準備をするため、ユノに一旦家へ寄って貰った。






家の前に着いて車から降りると、仕事帰りの母さんとはち合わせた。
運転席に目をやると、母さんは笑みを浮かべた。

「あら。ユンホさん」
「どうも。今晩は」
「いつもお世話になって悪いわね」
「いいえ」

母さんが話し込みそうだったので、俺は先に家に向かった。
バッグに明日の準備を詰め込んでいると、母さんがユノを連れて入って来た。

「あれ。何で?」
「せっかくだから、お茶でもしてって貰おうと思って」

ユノは母さんの誘いを断りきれず、渋々了承したのだろう。
母さんはユノを特に気に入っている。
多分、高校の頃に俺を助けた一件が大きいのだと思う。
頻繁にユノの家に泊まる俺だが、それについて一度も問われたことがない。
母さんは、俺達のことをどう思っているのだろう。
気になるけど、聞く勇気もない。

「これ、昨日作ってみたの。食べてみて」
「頂きます」

ユノは、いつもとは違う紳士モードで母さんに接している。
気まずさと、緊張感と、少しのくすぐったさと・・・・・・
複雑な心境で、俺は二人のやり取りを見ていた。
たわい無い世間話が続いた後、ふと沈黙が訪れた。
すると、母さんがゆっくりと口を開いた。

「この子が高校の時は、本当にありがとうね」
「いえ・・・・・・」

首を振るユノに母さんは言った。

「貴方が居なかったら、この子はどうなってたことか・・・・・・。そう考えると、今でもゾッとすることがあるの・・・・・・」

母さんは、涙ぐむと下を向いた。
ユノは暫し黙り込むと、静かに話し出した。

「グループから抜けるように唆したのは・・・・・・俺なんです。俺がチャンミンを苦しめた。そう思うと、ずっと自分のことが許せませんでした・・・・・・」

そんな風に思っていたなんて、全く知らなかった。
ユノの言葉がきっかけで不良を辞めたのは確かだ。
だけど仲間から暴力を受けたことを、ユノのせいだと思ったことなど一度もない。
ユノは話し続けた。

「でも、今こうして側に居て貰えて・・・・・・支えて貰えて・・・・・・本当に、自分は幸せだと思ってます」

母さんをじっと見つめながら、ユノは言った。

「これからは、俺もチャンミンのことを側で支えていきたい。そう思います」
「ユンホさん・・・・・・」
「チャンミンのこと・・・・・・息子さんのことを、俺に任せてくれませんか。お願いします」

ユノは、母さんに向かって頭を下げた。
俺はその行動に驚くと同時に、泣きそうになってしまった。
何故泣きたくなるのかなんて、色んな感情が混ざり合ってよく分からない。
母さんはユノを見つめた後、俺に視線を寄越した。

「チャンミン・・・・・・。ユンホさんと、そういう事なの?」

ユノと想いが通じ合った時、俺は漠然と感じていた。
生涯をかけてユノと付き合っていくだろうと。
母さんへは、いつかその事実を告げなければいけなかった。
結果、悲しませることになったとしても。
ユノと別れて苦しむ姿を見せるよりは、まだいいのかもしれない。

「うん・・・・・・」

そう口にした途端、瞳から涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。
もう、後戻りはできない。
母さんは、静かに笑って言った。

「チャンミン・・・・・・あんたがそれでいいなら、母さんは何も言わないわ」



その日、俺はユノの家に行くのを止めた。
母さんと、ちゃんと話がしたかった。









◇◇◇



まさか挽回ってこれ?まさかねー。
そのまさかです・・・・・・
計画性がナイおとこと思われそうでびくびくです。
何がいいのかもうよく分からない。
よし。考えるのをやめよう(^_^)
私の小説って、どうしてこうさらっと読めないものばっかりなんだ。

それはそうと、キスシーン何十回ってどういうことなんでしょう。
ユンホさんがキスシーン下手なのか。
そういう内容なのか。まぁどっちでも萌えますが。
ダヘさんとのキスシーンも喜んで見てしまう私、今回のドラマも大期待であります。
もはやR指定作品にしましょうよ。

わかってます。
ユノペンの中でも私は例外群です。



気に入って頂けたら、ポチッとお願いします(*^^*)
   ↓

     

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 二次BL小説


スポンサーサイト

6 Comments

NB  

Re: タイトルなし

no〇zoさま


おはようございます<(_ _)>
いつもありがとうございます。

うー!そう仰って頂けるとありがたいです。
今までの見返したら、さらっと読めないお話が結構多かったんで(>_<)

2009年のあの時ですね……。
本当に、脱退後は家族を巻き込まないと成り立たない状況だったのでしょうね。
お父様方から公式な説明文書まで出たくらいですもの。
本当に思い返すと胸が痛みます。
これまでの2人の軌跡を考えると、改めて腐を抜きに強く美しくほれぼれします。
過酷な状況を乗り越えたのだから、男同士の間で生まれる絆以上の何かしらがあってもおかしくない。
そう思いますね~。
それが腐方向なのか本人たちの言うように一心同体的な何かなのか、それは個人の創造にお任せですけどね♡
ユノがチャンミンのご両親に、グループに関すること以外の何かを報告していたら……
それは一大事ですね!
私は一向にかまいません(笑)

やはり、野王のキスシーン不慣れ感漂ってますよね?
地面にヘディングも。
なーんかスマートじゃないんですよね。
唇は食べ物じゃないのよってくらい、むちゅーって吸い付いているとうか……
いやーん!下手でもなんでもいいからやられたいわ~~っ(*´з`)-♡
おっとすいません……
別にユノアンチじゃないんです。
これでもユノペンなんです……
わたくし、俺で練習すれば?ってチャンミンに誘われてまんまと罠にはまるユンホさんを妄想してしまいました。
わぁー ゴメンナサイ

AVもいいものを見ろと?
チャンミンのママが言ったんですか?
最高な教育をなさいますね。
そういうママ大好きです。
確かに、何事も学ぶには題材の質は大事ですね。
それだけじゃないこともありますが。

次回は……といか、もうUPしてしまいましたが……
ご覧になった通りのお話をしましたよ。
つくづくBLにやさしいNBワールドです。

長文すみません(^-^;
またお越しください♪

2015/05/18 (Mon) 09:39 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/05/17 (Sun) 21:11 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

Pe〇utsさま


こんにちは~(´ω`)
ちょっとお久しぶりです♪
いつもありがとうございます。
もうそんな、気を使って下さらなくていいのに。
コメント、いつでも大歓迎ですよ~!
お話、好きといって頂けてほんとにうれしいです♡

ユンホ父ちゃんの突発的な行動を、素敵と言って下さりありがとうございます。
けじめつきましたね。
次回はあれこれ、むふふ……
しちゃいますので、お楽しみに~

ほんとに、意味もなく変態だったり複雑な内容だったりして、もっと絞らんかい!って感じですね。
なんでこんな煩雑なのでしょう。
これからも同じ感じで続けると思いますが、よろしければお付き合いくださいね。
愛想尽かされないようにファイテインします!
これからもお待ちしていま~す♪

2015/05/17 (Sun) 18:12 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

ちゃー〇さま


こんばんは(^^)
いつもありがとうございます。

とんでもないですよ!
コメント頂くとすごく嬉しいです。
お話ちゃんと書けてる自信があまりないので、とっても励まされます。
いつでもお待ちしていますし、是非返信させてください。

家族とか難しいことが絡んでくると、複雑ですよね。
さらっと読める内容の方が良い時もありますが、今回の連載は雰囲気的にそうはいかん感じになってしまいました。
次回の連載は、ちょっと軽めにしたいと思ってます。
今回の内容にも、感動して頂いてありがとうございます。
感想をうかがってると作者よりも読者さまの方が、お話を大切にしてくださってると思うことがよくあります。
少しでもご期待に添えるように、あとちょっと頑張ります!
またお待ちしています。
コメント大歓迎ですからね~♪

2015/05/17 (Sun) 17:59 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/05/17 (Sun) 11:19 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/05/16 (Sat) 14:18 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment