カラダノキオク ~ BOYS BE… ~ 1



皆様、カラダノキオク本編に沢山の拍手、ありがとうございます(*´ω`*)
さて、番外編スタートです。
時系列を把握しないとややこしいのでお伝えします。
本編の最終回で、ユノのマンションの近くにチャンミンが引っ越したという事が書いて
いましたね。
これから書くのは、それより少し前のお話になります。
宜しければお付き合いください♡









ユノの好きなところ。
言動が男っぽくて、力強く俺を導いてくれるところ。
一見冷たそうに見えるけど、中身は優しいところ。

ユノの嫌いなところ。
大事なことを、いつも心に仕舞って話さないところ・・・・・・
















カラダノキオク・表紙

カラダノキオク ~ BOYS BE・・・ ~



















想いを伝え合った俺達は、正式に交際し始めた。
実習の間はなかなか会えなかったけど、それを乗り切った後は甘い日々が待っていた。
休日はユノの家に行き、飯を作ったり、ドフンの遊び相手になったりした。
夜を迎えると、ドフンを寝かしつけた後にユノとひっそりと抱き合った。
穏やかに流れゆくその時間全てが幸せで、心は満たされていた。
だから俺は忘れていた。
避けられない問題が、ひとつだけ残っていることを。






ある日、ユノのマンションを訪れた時のことだ。
扉を開けるなり、リビングからドフンが叫ぶ声が聞こえてきた。

「やだっ。ぜったいやだっ」

ドフンはリビングから駆けてくると、俺の横を通り過ぎて部屋に閉じこもってしまった。
リビングへ向かうと、難しい顔をしたユノがそこに立っていた。

「・・・・・・何かあったの?」

ユノは質問には答えず、気まずそうに目を背けた。

「一服してくる」

そう言うと、外へ出て行ってしまった。
喧嘩だろうか。
いつもは仲が良いのに珍しい。
俺はドフンの部屋に向かった。



「ドフン?」

ドアに向かって呼びかけるが、返事は無い。

「入るぞ」

そっとドアを開けて中へ入ると、ベッドの上で膝を抱えているドフンと目が合った。
瞳は不安げにゆらゆらと揺れていた。
俺はドフンの隣に腰を下ろして肩を抱いた。

「父ちゃんと喧嘩か?お前も張り合うようになったじゃん」

明るい口調で話しかけても、ドフンの表情は曇ったままだ。
思ったより深刻そうな気がした。
ドフンがぽつりと呟いた。

「ねぇ・・・・・・。ミンは、ママのことすき?」
「え?」

ドフンは俺をじっと見つめてくる。
そのワードを聞いてドキッとしたが、おそらく俺の母親のことを指しているのだろう。

「まぁ、普通に好きだけど」

すると、口を尖らせながらドフンは言った。

「ぼくはきらい」
「・・・・・・・・・・・・」
「ぼくのママはひどい人だもん。ぼくのこと、すてたんだって」
「誰が、んなこと・・・・・・」
「ともだち」

ドフンはきっと、幼稚園でからかわれたのだ。
片親の家庭の子供が弄られるのはよくあることだ。
俺も昔、同じような経験をした。

「それなのに・・・・・・パパが、会ってみないかって」

その言葉を聞いた途端、動揺した俺は固まってしまった。
バツイチで子供が居る。
そんなユノと付き合うのだから、いつかはこの話題に触れる日が来るだろうと思っていた。
だけど急過ぎる。今すぐ受け入れられる自信なんてなかった。
黙ったままでいると、ドフンが続けた。

「ぼくはミンのほうが好き。ミンはずーっと一緒にいてくれたもん」

小さな手が、俺の指先をぎゅうっと握り締めた。
関わるようになってまだ一年ちょっとだが、俺をこんなにも頼ってくれることが嬉しかった。
俺は小さな手を握り返した。

「ミン、むかしはかみの毛長かったよね」
「は?」

訳の分からないその発言に、俺は首を傾げた。

「何言ってんの。俺ずっと短いけど」
「うそだよ。長かったよ」

こっち来て。そう言ってドフンが案内したのは、ユノの部屋だった。
勝手知ったる様子で、ドフンはユノのデスクを漁り始めた。
一番下のキャビネットを空けると、その奥にある封筒を取り出した。

「パパにはないしょだよ?」

ドフンは楽しそうにニコニコと笑っている。
何だか嫌な予感しかしない。
ドフンが封筒をひっくり返すと、中から通帳と一枚の写真が出てきた。
俺はその写真を見た途端、言葉を失った。
写真には、まだ少し若いユノ、生後間もないドフン、そして・・・・・・
俺にそっくりな顔をした女が、微笑みながら写っていた。

「これって・・・・・・」

ドフンは女の長い髪を指差して言った。

「ほらね」
「・・・・・・それ、俺じゃねーよ」
「え?」
「よく見ろ。そいつは女。俺は男」
「あ、ほんとだ。おっぱいがある」

誰だろう?そう言って、ドフンは不思議そうに首をかしげた。
見れば分かる。
女はユノの元嫁に違いない。
ドフンはこの写真を見て、赤ん坊の時から俺が面倒を見ていたと勘違いしていたのだ。
俺にそっくりなのは、ただの偶然か?
ただ混乱するばかりだ……
俺への片思い然り、ユノの過去にはまだまだ秘密が隠されていそうな気がする。
俺は気が遠くなるのを感じた。









「これ、どういうこと?」

写真を目の前に掲げて問い詰めると、ユノは目を見開いたままフリーズした。

「それ・・・・・・何で・・・・・・」
「ドフンが俺に見せてきた。ユノ気付いてないと思うけど、全然隠せてないよ」
「あいつ何時の間に・・・・・・」
「ドフンのことは置いといて。教えてよ。嫁さんが俺に似てるのって、たまたま?」

ユノは俺から視線を反らすと、頭を掻きながらぼそぼそと呟いた。

「今話さないと駄目か?」
「駄目に決まってんだろ」

この期に及んでまだ隠そうというのか。
苛立ちを隠せずに即答すると、ユノは観念したようにため息をついた。
そして、ゆっくりと口を開いた。

「・・・・・・・・・・・・失恋して傷心してた時に、街で知り合った女が好きな奴に似てた。女もその気だったから気晴らしに抱いた。そしたら子供が出来た」

ユノは伏せていた目を上げて俺を見た。
目が合った途端、ドキッと心臓が跳ねた。

「ユノって・・・・・・その・・・・・・結構、俺のこと・・・・・・」
「これ以上何言わしたいんだおめーは。もう充分だろ」
「う、うん・・・・・・」

俺の残酷な行為に傷付いて、それでもユノは俺のことを好きだった。
嫁さんを抱いたのは、きっと一時でも苦しみから逃れたかったから。
ユノは考え無しだったけど、そんな、正気を失う状態まで追い込んだのは俺な訳で・・・・・・
俺にも責任はあって、一方的に責められない。
その真相を全く知らず、呑気に生きてきた事が腹立たしかった。
黙り込んだ俺に、ユノは言った。

「お前に騙されたことも、ドフンが生まれたことも、離婚したことも全部・・・・・・無駄なことはなかったと思ってる。今が幸せだからな」

その言葉とまっすぐな眼差しに、胸が熱くなる。
俺も、過去の思い出も全部含めてユノを愛してる。
こくりと頷くと、俺はユノに抱きついた。

「話してくれてありがとう」
「ん」



嫁さんのことを打ち明けるのは、かなり勇気が要ったに違いない。
でも今回の事がなければ、ユノはいつ俺に伝えるつもりだったんだろう。
出来ることなら、もっと早く教えて欲しかった。
本音は、心の中にそっと仕舞った。









◇◇◇



みなさんのお口に合うかしら。
最近反響がすごいので、ちょっとびくびく。
まぁ、そんな大それたものじゃないので・・・・・・今まで通り、自由に楽しく書いていきたいと思います。
そんなに長くはならなそうですが、宜しければお付き合い下さい♪

TOPもうそろそろ変えたいのですが、小説書いてるとイラストをあまり描かないので現在滞ってます(-_-)
そのうち変えます!
初めて書いた作品読み返してたら、文字も人物もつっこみどころ満載で恥ずかしくなりました。
消したいけどあえて残すべきなのかな・・・・・・
turn over のことなんですけどね(^-^;
というか・・・・・・リアル設定自体、やはり違和感を感じてしまいます。



UPする度、いつも沢山の拍手、コメントをどうもありがとうございます。
勿体無いお言葉ばかりで喜びに震えております。
これからも頑張ります!



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12 Comments

NB  

Re: タイトルなし

no○zoさま


いらっしゃいませ!
田口くん、やっぱり似てますよね。
彼が韓国人に近いのか、チャンミンが日本人に近いのかどっちなのかしら。
後者だと凄く嬉しい♡

悪んホ叱ってやってください。
私、ゴム持って現場に乗り込もうかな!(ただまざりたいだけ)
でもドフンが産まれなくなっちゃいますね。
よし、傍観しよう(見て興奮したいだけ)。

気負わずって言葉、とっても有り難いです。
ありのまま、変態のまま(笑)、NBスタイルで頑張ります。
またいらして下さいね~!

2015/05/14 (Thu) 19:33 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

さえ○んさま


いらっしゃいませ♡
この間は、私も楽しかったです♪♪

さえ○んさま、優しいからなぁ……(笑)
いいんですよ、ユノありえなーい!と言って下さい。
私、ユノだからなんとか許されるのかな……と思います(それもどうなんだって感じですね。笑)

お母ちゃんの描写はさらっと終わらせてしまいました。
ドフンの心境については、いつか違うお話で書けたらな……と思ってます。
確実に書くかは分かりません、すみません(T_T)

チャンミンの女装は素敵ですよね!!!
なんか、本人も成りきってる感あるとこがまた……(笑)
本当、ユノとスリスリダンスやってくれればいいのに♡

2015/05/14 (Thu) 19:23 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: ホミン:ミンホ=7:3

ta○ta○さま


初めましてm(__)m

turn over読んで頂いたのですね!
ホミン派なのに、あそこを飛ばしてまで……(笑)
ありがとうございます。

しかも何だか凄い誉め言葉が!
どうしていいか分かりません(笑)
気を付けているのは、自分が読んで100%萎える話はやめよう、そんなことくらいです。
かなり主観的なので他の人が見たらどう思うかな?
そんなことをよく考えるので、応援して頂くと本当に勇気を貰います。
カラダノキオクは、意味のない暴力、言葉は出来るだけやめようと心がけました。
私の意図を汲み取ったような感想を、どうもありがとうございます(T_T)♡

turn over、文法もキャラ設定も、恥ずかしくなるくらい違和感があるな……と思ってますが(^_^;)
記念すべき初作品なので消さないでおこうと思います。
大切にしてくださってありがとうございます。

これからも楽しんで頂ける作品を作っていきたいです。
またいらして下さいね♪
素敵なコメントをありがとうございました。

2015/05/14 (Thu) 19:13 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

ゆ○んさま


こんばんは!
久しぶりにお話できて、本当にうれしかったです♪

また医者ネタ書いてしまいましたが、スルーして下さいm(__)m> NBさん、こんにちは^^
盲腸の手術を……それは辛いですね。
確かに、リアルな病院の要素と重ね合わせると一ミリたりとも萌えませんよね(笑)
私の妄想の中は魔法がかかっているらしいです。

ユノって本当によく分かりません。
ユノの隣にいるチャンミン含め。
リアルは私も断然ミンホ派です。
でもチャンミンがたまーに甘えるんですよねー。
ダンソンはユノが積極的でチャンミンがびびって……
事前に相談してとか、逆に「今日俺、お前に抱きついていい?」「いいよ」なんてやりとりするんかーい!
と心中で叫びました。
あれは確実にホミンでしたよね。
結論、私はどっちでもなんでもいいです(笑)

だめんホさんに惚れてくださいますか!
さすがです。
枕から加齢臭が(笑)
アラサー設定に加え、しゃべりとか雰囲気がそう思わせるのでしょうか。
ありがとうございます(笑)

デキ婚は、カップルがするのと初対面の二人がするんじゃ全然違いますね。
これは確実に悪んホですね。
チャンミンの心が広くて本当に良かったね。

三人の日常、もう三本くらいは考えてます。
連載が終わったらUPしますね。

私そんな小説上手くないですから……
ただ妄想が絶えず足掻いているだけです。
でも、そう思って頂けること、とても嬉しいし幸せです。

コメント、どしどし下さい♡
いつでもお待ちしていますよー!

2015/05/14 (Thu) 18:56 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/11 (Mon) 20:27 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/11 (Mon) 19:10 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/11 (Mon) 16:14 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/10 (Sun) 18:43 | EDIT | REPLY |   

NB  

☆ちゃー〇んさま

おはようございます♡
警察官のキッチリしたユノ、プライベートの朝からエッチなユノ……
そんなユノはチャンミンしか知りません。いやーん( *´艸`)

深いグレー、少し青みの強いグレー。うわぁ、素敵。
なんか暗い中に上品さも感じるような……。
これは私のイメージですけど(^^)
最後は柔らかくて暖かい薄いオレンジ色……
お話の展開を夜→朝の流れに例えているのも素敵です。
こんなイメージを持っていただけるの、贅沢だなと思いました。

今回はどんな色を感じてもらえるかな(´ω`*)

過去のお話、読んで頂けてうれしいです。
やっぱり残しておきますね。
お話を大事にして頂いてありがとうございます<(_ _)>

2015/05/10 (Sun) 11:12 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: 納得

☆he〇-noさま

はじめまして!
いつも来て頂いているのですね(>_<)
今回はコメントも頂いてありがとうございます。

出会いが嫁→チャミだとちょっと幻滅ですよね……
そこはBLにやさしいNBワールドですのでご安心を♡(笑)

嫁さんとユノ、チャンミンがどう絡むのか……
どうすれば納得いく展開になるのか、私も試行錯誤中です。

これからも頑張って更新していくので、またお付き合い願います<(_ _)>

2015/05/10 (Sun) 11:01 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/10 (Sun) 09:45 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/10 (Sun) 08:33 | EDIT | REPLY |   

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