カラダノキオク 14

  07, 2015 08:05

















カラダノキオク・表紙
















ユンホさんは、ずっと前から俺を想ってくれていた。
かつて無理矢理身体を開かれたことも、ユンホさんからの素敵なプレゼントのように思えた。
暗い時代から今迄、この身体に刻み込まれた記憶を、俺は大切に抱いて生きていこう。
そしてこれからもずっと、積み重ねていくんだ。
ユンホさんと一緒に………









鳴り響く目覚ましに、俺は起こされた。
時刻は朝の六時半。
顔を洗った後は、台所へ立ち朝飯と弁当を作る。
俺の毎朝の日課だ。
料理の腕を磨きたいというモチベーションがあるから、早起きして料理を作ることは苦じゃないし楽しい。

「よし。できた」

母さんの分を皿に盛ると、残りはささっと弁当箱に詰め込んだ。
家を出ようとすると、母さんが俺を呼び止めた。

「ちょっとちょっと、お母さんのお煮つけも持って行って」

冷蔵庫から煮付けが入ったタッパーを取り出し、母さんは俺に持たせた。

「えー・・・・・・こんな食うかな」
「大丈夫でしょ。ユンホさんもドフン君も良く食べるし」
「んじゃあ、持ってく」

俺は弁当とタッパーを持って家を出た。
目指すのはすぐ隣のマンション。ユノの家だ。

半年前、俺はユノが住むこの街へ引っ越してきた。
マンションに隣接した小さなアパートに、今は母さんと二人で暮らしている。
毎朝ユノの職場用の弁当と、ドフンとユノ、俺三人分の朝食を作ってマンションへ向かう。
通い妻っぽくてちょっといいな・・・・・・
とか、こっそり思ったりして。
恥ずかしいから誰にも言わないけど。



一分にも満たないうちにユノの家に着いて、俺は扉に鍵を差込むと中へ入り込んだ。

「ミーン!」

俺に気づいたドフンが、パジャマ姿のまま駆けてくる。

「やぁー!元気にしてたか?」
「うん」

身体を抱き上げて揺らしてやると、ドフンは声を上げて楽しそうに笑った。

「父ちゃんは?」
「まだ寝てる」
「やっぱりな・・・・・・」

俺はドフンに着替えるように言って、寝室へ向かった。



でっかい身体が、布団にすっぽりと収まっている。
ぴくりとも動かず全く起きる気配がない。
ベッドの傍まで行くと、俺は声をかけた。

「おい、起きろ」
「んー・・・・・・」
「ユノってば」

ゆっくりとまぶたが上がり、黒目がちな瞳がぼんやりと俺を捉えた。

「もう朝かぁ・・・・・・」
「起きないと遅刻するよ」
「あと五分」
「そう言って、この間も全然起きな・・・・・・」

文句を言っていると、布団からぬっと出てきた手に腕をさらわれた。
不意のことで抵抗出来ずに、俺はベッドの上に倒れ込んだ。
ユノは俺の手を下に誘導して、スエットの上から熱を握らせた。
熱は既に固くなり、しっとりと湿っている。
寝ぼけ半分でユノは呟いた。

「抜いてくれたら・・・・・・起きてやってもいい」

全く、この人は朝から。

「・・・・・・言ったね?」

俺はユノのスエットをずり下げると、立ち上がった熱を口に含んだ。
早くイけるように、唇に力を入れて強めにしごいてやる。
ユノのイイところは全部知り尽くしている。
執拗にそこを刺激し続けると、ユノは背中を仰け反らせて喘いだ。

「あっ、ちょ・・・・・・おま、激しっ・・・・・・」

次の瞬間、熱の先端から液が飛び出て、しょっぱい味が口の中に広がった。
液をゴクリと飲み込むと、俺は言った。

「はい。起きて」

頬をほんのりと赤くしながら、ユノば俺を見つめる。

「もう・・・・・・あんま苛めんじゃねーよ・・・・・・」

やばい。
うっかりキュンとした。






三人で朝食を取っていると、ドフンがランドセルから一枚の紙を取り出した。

「見て」
「何これ?」
「さくぶん」

ユノが弁当をつつきながら言った。

「学校の宿題だってさ」

ドフンは紙を手に持つと、張り切った顔で言った。

「きいてて」
「いいよ。読んでみ?」
「ぼくにはパパがふたりいます。ユノとミンです。でも、ミンは顔が女みたいだから、ママでもいいとおもいます。ぼくはふたりがだいすきです」

ユノがごほごほと咳き込んだ。

「お前・・・・・・まさかそれ、公衆の面前で読むの?」
「こう、め?」
「間違いなく苛められるからやめとけ」
「なんでー?」
「なんでも」

結局作文は、俺が無難な内容に書き直してやった。
ドフンは迎えに来た同級生と一緒に学校へ向かった。
ユノが家を出る時間も段々と近づいてきた。
髪をワックスで固め、白いワイシャツを爽やかに着こなすユノ。
その姿は、朝目覚めた時のあのだらしなさなんて、微塵も感じさせない。
ユノは今も警官として働いている。
警察に復讐するために、警官になったとユノは言う。
だけど本当は復讐するためじゃなく、警察という組織を変えたくて警官になったんじゃないかな。そんな風に思う。
かつて俺を更生させたユノの眼差しは、本物だったと思う。

「あー・・・・・・だりい。今にも寝そうだ」

愚痴を漏らしつつもハードな労働に耐えていられるのは、何だかんだ言ってこの仕事が好きだからだろう。
俺を抱きしめながらユノは言った。

「ちっと補給」
「ん・・・・・・」

後ろに周ったユノの手が、俺のケツを揉んだ。

「ちょっ・・・・・・!」
「よーし。頑張っかぁ。返って来たらご褒美があるし?」
「エロオヤジめ・・・・・・」

ユノは赤くなる俺を見てにやりと笑うと、扉のドアノブに手を掛けた。

「しっかりやれよ」

声をかけるとユノは振り返り、笑みを浮かべて言った。

「任しとけ。正義の味方だからな」

拳を掲げながら、ユノはドアの向こうへ消えた。

「正義の味方、か・・・・・・」






数年前は生きる希望を見失っていた俺が、まともな職について人を愛せるようになった。
警察を恨んで捨て身になってたユノが、前を向いて働けるようになった。
互いに出会ったことで、俺達は変わったのかもしれない。

ねぇユノ。
俺らまだまだ未熟だけど、取り敢えず・・・・・・
昔よりも成長できた。
そういうことにしようか。



俺は一人笑みを零すと、仕事の支度をして家を出た。









END



◇◇◇



これにて、カラダノキオク 本編は終了致します。
最終話は数年後、という設定でした。
最後はまったりムードで終わりました。
まだまだ書き足りないので、今後番外編をUPしていく予定です。
取り敢えずきりが良いので一旦終了。

子供ネタって本当に沢山夢があると思うんです。
夜の営みをうっかり見てしまうとか、何も知らずにそれを周知させてしまう、とかね(笑)
あとは元嫁の話も書きたいです。
実は、ドフンの誕生にもちゃんと理由があります。
これからも私なりに、自由に楽しく書かせて頂きたいと思います。

余談ですが、NBは小説の物語を妄想する時映画仕立てなので、劇中の挿入歌とかエンドロールも存在する訳です。
カラダノキオク を妄想している間は、チャンミンが好きなCN BLUEの曲がよく頭に流れていました(最近よく聴いてる)。
トンであれば、Bolero とかSURISURIとかですね(^-^)
もうひとつ。
拍手数のことなのですが・・・・・・
私100超えがベースの人間なので、今まで150とかでも結構喜んでいたんです。
500とか本当にびっくりです。一体何が起こったんでしょう?(笑)
ロストバージン 以上のヒット作は絶対に出ないだろうと思っていたのに!(喜んでます)
私のサイトの小説、カタカナが題名だとウケが良い。そんなジンクスがある気がします。
あと駄目んホのウケが意外と良かった気がします。

これからも楽しんで頂けるよう、妄想の供給頑張ります♪
皆様、短い間でしたが、「カラダノキオク」
応援して下さり本当にありがとうございました~m(_ _)m♡



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Comment 14

NB  

Re: やほ

○茶さま


こんばんは!
拍手の数は偶然が重なったというか、運が大きいと思ってまして……
これからきっと戻るな、と感じてます(笑)

いつでも帰りを待ってますよー!

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Re: タイトルなし

☆さえ〇んさま

こんばんは(´ω`*)
いつもありがとうございます。

無事に本編終わりました。
ユノはチャンミンといることでちょっとトゲが取れた感じかなぁ。

朝からパクリ……
こういうのいいなぁと思ってつい。
わたしもユノのユノをパクリしたくて……じゃない!エフンッ
本当にドフンくんがいるのに駄目じゃないか。
実は、このツケが後でまわってくることに……!
変態☆ひとつくらい、いや、変態にも属さないかもですがいつか番外編で書きます♡

身体に記憶のこるくらい、ほんとに何度もらぶらぶしてほしいです。
ドフンにバレない程度に(笑)

あとがきも見ていただきありがとうございます。
不良チャンミンかーわいいですよね!
もう本当に萌える~~
騙されても仕方ないです。うん。
むしろだまされたいわっ

ほんとユノの瞳たら……♡
あ、仲間ですね!見つめられ隊作りますか!
ずっと見つめてイキ続けたーい。はぁ……

Bolero、共感して頂けてうれしいです。
書いてる間ずっと聞いてました。
ひっそり、いつか2人で歌わないかなーと思ってます。
ラブインザ……も迫力十分で歌えたので大丈夫だと思うのですが。

さえ〇んさまとまたいつか会って、今度は隣同士でライブ参戦したいです。
私の夢。うふふ~(*´ω`*)

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Re: おつかれさまでしたm(__)m

☆は〇太郎さま

またいらしていただきありがとうございます♡
ダメンホさん、意外とみなさまに気に入って頂けてよかったです。
男の純情はほんとキュンとしますよね。
言葉を聞いただけでぐっとくる。
チャンミンみたいな不良いたら、絶対かわいいですよね~~!
でも不良になりきれない、ちょっと無理してる感じがまた萌え~~。

ホミンもミンホも受け入れていただけてうれしいです( *´艸`)
ミンホ駄目って方もいるので……

ラストまで見守っていただきありがとうございました。
これからも頑張ります!

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Re: タイトルなし

☆no〇zoさま

こんばんは~(´ω`*)
いつもありがとうございます。

市原悦子……(笑)おいしいなぁそのポジション!ぜひやらせてほしい。
ドフン、ごめんよ(笑)野王設定でなく名前借りただけなんだ。
しかしホッケーやる可能性あるよ。フェアレディZも乗るかもね。
でも死んじゃいやよ!

朝だちんホ……
なんか言葉のリズムもいやらしい(笑)
でも朝にむらむらするのって気持ちいいと思いませんか?(知るか)

アップテンポな曲、いいですね~~
シリアスなシーンはOff-Roadなんてどうでしょうか。

純文学とか、そんな……!
嬉しすぎておかしくなりそうです。
気をつけてることなんて、そのへんの本と最低限同じ形式にしようとかそんなもんです。
でもありがとうございます!
どエロにはどんどんはまっていただきたい。
いらっしゃーい♡

はい♪
これからもどうぞよろしくです<(_ _)>

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Re: その後の2人にまた逢えますようにm(__)m

☆ちゃー〇んさま

いつもありがとうございます。
無事最終話を迎えることができました~!
応援してくださり本当にありがとうございました。
朝からいやらしいユンホさん。
それに慣れつつあるチャンミン。ふふふ。
妄想してにやにやしていました。

新婚時代にそんなことがあったら……
お肌がきれいになりそう!ちょっと経験してみたい……
すいません。いやらしいやつで。笑

色かぁ!新鮮です。
私の小説、どんな色にうつってるのかな。気になる(´ω`*)

こちらこそ、いつもコメントいただき本当に元気をもらっております。
これからも楽しんでいただけるようにがんばって、楽しんで書き続けていきたいと思います。
またお待ちしています♪

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Re: タイトルなし

☆ゆ〇んさま

わわわ……
す、すみません、お久しぶりで感動しました!
実は、もしかしたらもうご覧になっていないのかな?なんて思っていたので。
失礼な憶測をしました、すみません。
またこうしてお話できて、とてもうれしいです。

告白していただきありがとうございます。
ふとんに一週間ふて寝とは……!
私、そこまで影響力もっていたんですね。
感動と申し訳ない気持ち、どっちもあります。
私もそこまでDRものが好きなわけじゃありません。
ふと沸いた妄想が、偶然DR×NSだったのです。
キャラが確立されてきて書きやすい人達だとなおさら、番外編とか短編で続けちゃうんですよね。
この先、もしかしたらまたあのシリーズは書いてしまうかも……
お気持ちに沿えず、本当にすみません。
そのときは可憐にスルーしてくださいね!

今回のお話、お口に合ったようで本当に良かったです。
かっこよくみせかけて、ユノはいろいろ抱えていたんですね。
チャンミンも、それをやさしく受け入れることができてよかったです。
そして、元奥さんも出てきますよ~!ふふふ。
これからも二人を見守ってくださいね。

またお待ちしています!

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けん〇ちさま

☆けん〇ちさま

はじめまして、NBです。
コメントめっそうもないとか、そんな……どしどしお待ちしてますよ~!
返信遅いですが(´ω`。)
そんなお褒めいただけてうれしいな。
確かに、私のホミンホはあまり受けが女っぽくはないですね。
私自身男前受けが好きなので、内容もそんな感じなんだと思います。
けん〇ちさまの好みに合ってよかったです♪
変態要素が入っているのは……それも私の好みです(笑)

ユノのよくわからない謎な感じ、それにいいようにふりまわされてしまうチャンミン。
リアルにこういう人よくいますね。
現実世界ではこういう人達、あまり良いイメージは無いですが……
ユノとチャンミンとなれば別!
もうとっても幸せにしてあげました。
ユノは普通に恋してて、ちょっと臆病なだけでした(笑)

ドフンの反抗期の話、狼狽えるユノ、冷静に見守ってうまく付き合えるチャンミンって……
ほんと、私の思い描くイメージにぴったりです。
シンクロしててうれしいなぁ。


番外編もがんばって楽しく、自由に書いていきたいと思います。
コメント大歓迎なので、よろしければまた話しかけてくださいね!

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