カラダノキオク 14


















カラダノキオク・表紙
















ユンホさんは、ずっと前から俺を想ってくれていた。
かつて無理矢理身体を開かれたことも、ユンホさんからの素敵なプレゼントのように思えた。
暗い時代から今迄、この身体に刻み込まれた記憶を、俺は大切に抱いて生きていこう。
そしてこれからもずっと、積み重ねていくんだ。
ユンホさんと一緒に………









鳴り響く目覚ましに、俺は起こされた。
時刻は朝の六時半。
顔を洗った後は、台所へ立ち朝飯と弁当を作る。
俺の毎朝の日課だ。
料理の腕を磨きたいというモチベーションがあるから、早起きして料理を作ることは苦じゃないし楽しい。

「よし。できた」

母さんの分を皿に盛ると、残りはささっと弁当箱に詰め込んだ。
家を出ようとすると、母さんが俺を呼び止めた。

「ちょっとちょっと、お母さんのお煮つけも持って行って」

冷蔵庫から煮付けが入ったタッパーを取り出し、母さんは俺に持たせた。

「えー・・・・・・こんな食うかな」
「大丈夫でしょ。ユンホさんもドフン君も良く食べるし」
「んじゃあ、持ってく」

俺は弁当とタッパーを持って家を出た。
目指すのはすぐ隣のマンション。ユノの家だ。

半年前、俺はユノが住むこの街へ引っ越してきた。
マンションに隣接した小さなアパートに、今は母さんと二人で暮らしている。
毎朝ユノの職場用の弁当と、ドフンとユノ、俺三人分の朝食を作ってマンションへ向かう。
通い妻っぽくてちょっといいな・・・・・・
とか、こっそり思ったりして。
恥ずかしいから誰にも言わないけど。



一分にも満たないうちにユノの家に着いて、俺は扉に鍵を差込むと中へ入り込んだ。

「ミーン!」

俺に気づいたドフンが、パジャマ姿のまま駆けてくる。

「やぁー!元気にしてたか?」
「うん」

身体を抱き上げて揺らしてやると、ドフンは声を上げて楽しそうに笑った。

「父ちゃんは?」
「まだ寝てる」
「やっぱりな・・・・・・」

俺はドフンに着替えるように言って、寝室へ向かった。



でっかい身体が、布団にすっぽりと収まっている。
ぴくりとも動かず全く起きる気配がない。
ベッドの傍まで行くと、俺は声をかけた。

「おい、起きろ」
「んー・・・・・・」
「ユノってば」

ゆっくりとまぶたが上がり、黒目がちな瞳がぼんやりと俺を捉えた。

「もう朝かぁ・・・・・・」
「起きないと遅刻するよ」
「あと五分」
「そう言って、この間も全然起きな・・・・・・」

文句を言っていると、布団からぬっと出てきた手に腕をさらわれた。
不意のことで抵抗出来ずに、俺はベッドの上に倒れ込んだ。
ユノは俺の手を下に誘導して、スエットの上から熱を握らせた。
熱は既に固くなり、しっとりと湿っている。
寝ぼけ半分でユノは呟いた。

「抜いてくれたら・・・・・・起きてやってもいい」

全く、この人は朝から。

「・・・・・・言ったね?」

俺はユノのスエットをずり下げると、立ち上がった熱を口に含んだ。
早くイけるように、唇に力を入れて強めにしごいてやる。
ユノのイイところは全部知り尽くしている。
執拗にそこを刺激し続けると、ユノは背中を仰け反らせて喘いだ。

「あっ、ちょ・・・・・・おま、激しっ・・・・・・」

次の瞬間、熱の先端から液が飛び出て、しょっぱい味が口の中に広がった。
液をゴクリと飲み込むと、俺は言った。

「はい。起きて」

頬をほんのりと赤くしながら、ユノば俺を見つめる。

「もう・・・・・・あんま苛めんじゃねーよ・・・・・・」

やばい。
うっかりキュンとした。






三人で朝食を取っていると、ドフンがランドセルから一枚の紙を取り出した。

「見て」
「何これ?」
「さくぶん」

ユノが弁当をつつきながら言った。

「学校の宿題だってさ」

ドフンは紙を手に持つと、張り切った顔で言った。

「きいてて」
「いいよ。読んでみ?」
「ぼくにはパパがふたりいます。ユノとミンです。でも、ミンは顔が女みたいだから、ママでもいいとおもいます。ぼくはふたりがだいすきです」

ユノがごほごほと咳き込んだ。

「お前・・・・・・まさかそれ、公衆の面前で読むの?」
「こう、め?」
「間違いなく苛められるからやめとけ」
「なんでー?」
「なんでも」

結局作文は、俺が無難な内容に書き直してやった。
ドフンは迎えに来た同級生と一緒に学校へ向かった。
ユノが家を出る時間も段々と近づいてきた。
髪をワックスで固め、白いワイシャツを爽やかに着こなすユノ。
その姿は、朝目覚めた時のあのだらしなさなんて、微塵も感じさせない。
ユノは今も警官として働いている。
警察に復讐するために、警官になったとユノは言う。
だけど本当は復讐するためじゃなく、警察という組織を変えたくて警官になったんじゃないかな。そんな風に思う。
かつて俺を更生させたユノの眼差しは、本物だったと思う。

「あー・・・・・・だりい。今にも寝そうだ」

愚痴を漏らしつつもハードな労働に耐えていられるのは、何だかんだ言ってこの仕事が好きだからだろう。
俺を抱きしめながらユノは言った。

「ちっと補給」
「ん・・・・・・」

後ろに周ったユノの手が、俺のケツを揉んだ。

「ちょっ・・・・・・!」
「よーし。頑張っかぁ。返って来たらご褒美があるし?」
「エロオヤジめ・・・・・・」

ユノは赤くなる俺を見てにやりと笑うと、扉のドアノブに手を掛けた。

「しっかりやれよ」

声をかけるとユノは振り返り、笑みを浮かべて言った。

「任しとけ。正義の味方だからな」

拳を掲げながら、ユノはドアの向こうへ消えた。

「正義の味方、か・・・・・・」






数年前は生きる希望を見失っていた俺が、まともな職について人を愛せるようになった。
警察を恨んで捨て身になってたユノが、前を向いて働けるようになった。
互いに出会ったことで、俺達は変わったのかもしれない。

ねぇユノ。
俺らまだまだ未熟だけど、取り敢えず・・・・・・
昔よりも成長できた。
そういうことにしようか。



俺は一人笑みを零すと、仕事の支度をして家を出た。









END



◇◇◇



これにて、カラダノキオク 本編は終了致します。
最終話は数年後、という設定でした。
最後はまったりムードで終わりました。
まだまだ書き足りないので、今後番外編をUPしていく予定です。
取り敢えずきりが良いので一旦終了。

子供ネタって本当に沢山夢があると思うんです。
夜の営みをうっかり見てしまうとか、何も知らずにそれを周知させてしまう、とかね(笑)
あとは元嫁の話も書きたいです。
実は、ドフンの誕生にもちゃんと理由があります。
これからも私なりに、自由に楽しく書かせて頂きたいと思います。

余談ですが、NBは小説の物語を妄想する時映画仕立てなので、劇中の挿入歌とかエンドロールも存在する訳です。
カラダノキオク を妄想している間は、チャンミンが好きなCN BLUEの曲がよく頭に流れていました(最近よく聴いてる)。
トンであれば、Bolero とかSURISURIとかですね(^-^)
もうひとつ。
拍手数のことなのですが・・・・・・
私100超えがベースの人間なので、今まで150とかでも結構喜んでいたんです。
500とか本当にびっくりです。一体何が起こったんでしょう?(笑)
ロストバージン 以上のヒット作は絶対に出ないだろうと思っていたのに!(喜んでます)
私のサイトの小説、カタカナが題名だとウケが良い。そんなジンクスがある気がします。
あと駄目んホのウケが意外と良かった気がします。

これからも楽しんで頂けるよう、妄想の供給頑張ります♪
皆様、短い間でしたが、「カラダノキオク」
応援して下さり本当にありがとうございました~m(_ _)m♡



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14 Comments

NB  

Re: やほ

○茶さま


こんばんは!
拍手の数は偶然が重なったというか、運が大きいと思ってまして……
これからきっと戻るな、と感じてます(笑)

いつでも帰りを待ってますよー!

2015/05/14 (Thu) 19:50 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/12 (Tue) 02:20 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

☆さえ〇んさま

こんばんは(´ω`*)
いつもありがとうございます。

無事に本編終わりました。
ユノはチャンミンといることでちょっとトゲが取れた感じかなぁ。

朝からパクリ……
こういうのいいなぁと思ってつい。
わたしもユノのユノをパクリしたくて……じゃない!エフンッ
本当にドフンくんがいるのに駄目じゃないか。
実は、このツケが後でまわってくることに……!
変態☆ひとつくらい、いや、変態にも属さないかもですがいつか番外編で書きます♡

身体に記憶のこるくらい、ほんとに何度もらぶらぶしてほしいです。
ドフンにバレない程度に(笑)

あとがきも見ていただきありがとうございます。
不良チャンミンかーわいいですよね!
もう本当に萌える~~
騙されても仕方ないです。うん。
むしろだまされたいわっ

ほんとユノの瞳たら……♡
あ、仲間ですね!見つめられ隊作りますか!
ずっと見つめてイキ続けたーい。はぁ……

Bolero、共感して頂けてうれしいです。
書いてる間ずっと聞いてました。
ひっそり、いつか2人で歌わないかなーと思ってます。
ラブインザ……も迫力十分で歌えたので大丈夫だと思うのですが。

さえ〇んさまとまたいつか会って、今度は隣同士でライブ参戦したいです。
私の夢。うふふ~(*´ω`*)

2015/05/10 (Sun) 00:13 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: おつかれさまでしたm(__)m

☆は〇太郎さま

またいらしていただきありがとうございます♡
ダメンホさん、意外とみなさまに気に入って頂けてよかったです。
男の純情はほんとキュンとしますよね。
言葉を聞いただけでぐっとくる。
チャンミンみたいな不良いたら、絶対かわいいですよね~~!
でも不良になりきれない、ちょっと無理してる感じがまた萌え~~。

ホミンもミンホも受け入れていただけてうれしいです( *´艸`)
ミンホ駄目って方もいるので……

ラストまで見守っていただきありがとうございました。
これからも頑張ります!

2015/05/09 (Sat) 23:58 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

☆no〇zoさま

こんばんは~(´ω`*)
いつもありがとうございます。

市原悦子……(笑)おいしいなぁそのポジション!ぜひやらせてほしい。
ドフン、ごめんよ(笑)野王設定でなく名前借りただけなんだ。
しかしホッケーやる可能性あるよ。フェアレディZも乗るかもね。
でも死んじゃいやよ!

朝だちんホ……
なんか言葉のリズムもいやらしい(笑)
でも朝にむらむらするのって気持ちいいと思いませんか?(知るか)

アップテンポな曲、いいですね~~
シリアスなシーンはOff-Roadなんてどうでしょうか。

純文学とか、そんな……!
嬉しすぎておかしくなりそうです。
気をつけてることなんて、そのへんの本と最低限同じ形式にしようとかそんなもんです。
でもありがとうございます!
どエロにはどんどんはまっていただきたい。
いらっしゃーい♡

はい♪
これからもどうぞよろしくです<(_ _)>

2015/05/09 (Sat) 23:51 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/08 (Fri) 17:10 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/08 (Fri) 06:47 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/07 (Thu) 20:48 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: その後の2人にまた逢えますようにm(__)m

☆ちゃー〇んさま

いつもありがとうございます。
無事最終話を迎えることができました~!
応援してくださり本当にありがとうございました。
朝からいやらしいユンホさん。
それに慣れつつあるチャンミン。ふふふ。
妄想してにやにやしていました。

新婚時代にそんなことがあったら……
お肌がきれいになりそう!ちょっと経験してみたい……
すいません。いやらしいやつで。笑

色かぁ!新鮮です。
私の小説、どんな色にうつってるのかな。気になる(´ω`*)

こちらこそ、いつもコメントいただき本当に元気をもらっております。
これからも楽しんでいただけるようにがんばって、楽しんで書き続けていきたいと思います。
またお待ちしています♪

2015/05/07 (Thu) 19:53 | EDIT | REPLY |   

NB  

Re: タイトルなし

☆ゆ〇んさま

わわわ……
す、すみません、お久しぶりで感動しました!
実は、もしかしたらもうご覧になっていないのかな?なんて思っていたので。
失礼な憶測をしました、すみません。
またこうしてお話できて、とてもうれしいです。

告白していただきありがとうございます。
ふとんに一週間ふて寝とは……!
私、そこまで影響力もっていたんですね。
感動と申し訳ない気持ち、どっちもあります。
私もそこまでDRものが好きなわけじゃありません。
ふと沸いた妄想が、偶然DR×NSだったのです。
キャラが確立されてきて書きやすい人達だとなおさら、番外編とか短編で続けちゃうんですよね。
この先、もしかしたらまたあのシリーズは書いてしまうかも……
お気持ちに沿えず、本当にすみません。
そのときは可憐にスルーしてくださいね!

今回のお話、お口に合ったようで本当に良かったです。
かっこよくみせかけて、ユノはいろいろ抱えていたんですね。
チャンミンも、それをやさしく受け入れることができてよかったです。
そして、元奥さんも出てきますよ~!ふふふ。
これからも二人を見守ってくださいね。

またお待ちしています!

2015/05/07 (Thu) 19:41 | EDIT | REPLY |   

NB  

けん〇ちさま

☆けん〇ちさま

はじめまして、NBです。
コメントめっそうもないとか、そんな……どしどしお待ちしてますよ~!
返信遅いですが(´ω`。)
そんなお褒めいただけてうれしいな。
確かに、私のホミンホはあまり受けが女っぽくはないですね。
私自身男前受けが好きなので、内容もそんな感じなんだと思います。
けん〇ちさまの好みに合ってよかったです♪
変態要素が入っているのは……それも私の好みです(笑)

ユノのよくわからない謎な感じ、それにいいようにふりまわされてしまうチャンミン。
リアルにこういう人よくいますね。
現実世界ではこういう人達、あまり良いイメージは無いですが……
ユノとチャンミンとなれば別!
もうとっても幸せにしてあげました。
ユノは普通に恋してて、ちょっと臆病なだけでした(笑)

ドフンの反抗期の話、狼狽えるユノ、冷静に見守ってうまく付き合えるチャンミンって……
ほんと、私の思い描くイメージにぴったりです。
シンクロしててうれしいなぁ。


番外編もがんばって楽しく、自由に書いていきたいと思います。
コメント大歓迎なので、よろしければまた話しかけてくださいね!

2015/05/07 (Thu) 19:27 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/07 (Thu) 18:32 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/07 (Thu) 11:17 | EDIT | REPLY |   

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2015/05/07 (Thu) 08:25 | EDIT | REPLY |   

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