僕のピアニッシモ ~Christmas melody~ 5



















僕のピアニッシモ・表紙

















先生はシャワーを浴びずに、そのまま寝てしまった。
俺は熱いお湯で絞ったタオルで、そっと先生の身体を拭いてあげた。
先生の隣に横になると、明日の予定について考えた。
二人でまたあの協会へ行こう。
前にも一度、先生を連れて行ったことがある。
あの時、気持ちを伝えられなかった俺は、キスの真似しか出来なかった。
明日はクリスマスプレゼントを渡して、ちゃんとキスをしよう。
プレゼントは、きっちり給料三ヶ月分のペアリング。
先生は喜んでくれるだろうか。
俺は先生の手を握ると、十字を切って祈った。

これからも、先生との幸せな時間がずっとずっと続きますように……

ふと、頭の中にある人物の顔が浮かんだ。
先生が最近知り合ったという、男子高校生の顔だ。
今日一目見て分かった。
彼は先生に惹かれていると。
中学生の頃、先生に恋をしていた俺と同じ目をしていた。
先生を信用していない訳じゃないが、大切な人が他の奴に好意を持たれるのはいい気分じゃない。
昼間、キスシーンを見られたのは都合が良かったかもしれない。
先生は俺のものだと教えることができた。
見せつけるような真似をしてごめんと、心の中で謝る。
もし俺が中学生の頃、先生が違う男のものだったとしたら、触れ合っているのを目撃してしまったとしたら、ショックで不登校になる程辛かっただろう。
いつかまたおいで。
俺と先生を、心から祝福できるようになったら。
静かに眠る先生を、俺はぎゅっと抱き締めた。
カーテンの隙間に目をやると、外はまだ雪が降り続いていた。
ひやりと冷たい空気が漂う中、密着した先生の体温が心地よい。
時計の針は丁度、24時を回ったところだ。

「先生、メリークリスマス」

声が聞こえていたのか、先生は目を閉じたまま小さく笑い、俺もまた、先生の温もりを感じながら目を閉じた。



今日はきっと、ホワイトクリスマスになるだろう。









END



◇◇◇



終わりです!
あれ?若干クロンホになった……(^^;

皆様、メリークリスマス(*^^*)
私の妄想文が少しでも良いプレゼントになりますように。





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