インスパイア! 2

  23, 2014 08:14


ジミンは真面目で仕事が出来る、男の見本のような人だった。
しかし二人の間に愛が芽生えてから、様々な面が見えてきた。
イルと居る時、ジミンは男でありながら、どんな女よりも綺麗で色っぽかった。
愛の言葉を囁くと顔を赤らめて微笑み、時には涙を流した。
その容姿も心も身体も、ジミンの全てが魅力的だった。
俺は夢の中でイルとなり、ジミンに強く惹かれ心から愛した。



イルが早くに亡くなり、ジミンはその哀しみを胸に刻み込んだ。
俺の胸元の赤い痣はその血痕なのだが、ある時痣は綺麗に消えていた。
そしてイルは言った。
今が再会の時だと。









「なぁ、本当に来るのか?」
『間違いなく来る。私達の契りに嘘はない』

X橋の上を、イルと並んで歩く。
まだ少し冷たい風が、俺達の前を吹き抜けてゆく。
乱れた前髪をかき上げた時、正面にジミンとそっくりな男子学生が立っていた。

「イルさま……」
「やっと会えたな、ジミン」

見つめ合った後、口も身体も自分の意思とは無関係に動き出して、完全にイルに乗っ取られたと思った。
俺達は駆け足で近寄り、強く抱き合った。

「イルさま、イルさまなのですね」
「そうだ。俺だ、ジミン」

互いの顔に触れ、髪に指を絡め、息をするのも儘ならない程熱いキスをする。

「ん、ふ……」

塞いだ口からは、苦しげな吐息が漏れた。
どれ程そうしていたのだろう。

「ママァ、おとこ同士でちゅーしてるー」
「しっ。見ちゃ駄目よ」

通行人が気まずそうに通り過ぎた瞬間、身体を支配していた力が突然抜け、感覚が一気に戻ってきた。

「す、すいませんっ!俺、いま……」

ジミンによく似た男子学生は、俺から飛び退くと勢いよく頭を下げた。

「いや……。俺こそごめん」

俺の身体、動かせない筈じゃなかったのかよ?

イルを睨むと、すぐ隣に夢の中で何度も会ったあの人が居た。
おそらくこの男子学生が連れてきたのだろう。

『実は、限られた時間だけ乗っ取る事が出来る』
「それ早く言えよ」
『誠に済まない。乗っ取るつもりはなかったが……感動してつい』

済まないって顔じゃない。幸せオーラ全開だ。

『イルさま……この子はもしかすると、私達が見えるのですか』
『ああ』

イルにぴったりとくっついたその人は、俺を見て驚いていたが直ぐににっこりと微笑んだ。

『初めまして。私はジミンと申します』

チョン・ユノとして、こうして会うのは初めてだ。

「ユノです。よろしく」
『先程は嬉しさのあまり、貴方の身体に無礼なことをしてしまい申し訳ありませんでした』
「あーいいです、気にしなくて」

二人と会話する俺を見て、ジミンとそっくりな男子学生は訝しげに呟いた。

「あの……さっきから誰と話してるんですか?」









男子学生はチャンミンといった。
俺とは別の高校に通っていて、二歳年下の高校一年だ。
ジミンをそのまま幼くしたような外見で、可愛らしい顔をしている。
チャンミンは全く霊感が無く、二人のことも見えないらしい。

『見て下さいイルさま。ずっと向こうまで大都市が続いていますよ。国がここまで発展したのも、イルさまの努力があったからこそ……』
『それだけじゃない。お前が私の希望を叶えてくれたからだ。橋がこんなにも立派に完成するとは』
『貴方に会いたい一心で頑張りました』
『私達の愛の証だな』
『はい、イルさま』

手すりに寄りかかった二人は、肩を寄せ合うとまた何度目かのキスをした。
気持ちを包み隠すことなく、ストレートに伝え合う二人。
始めは感動していたが、見ているうちに段々と恥ずかしくなってきた。
浮遊霊でなきゃどうなっていたことか。
二人を後ろから見守っていると、チャンミンが言った。

「先輩には、二人が見えるんですか?」
「まぁ……俺霊感あるからね。信じられないだろうけど」
「信じることは出来ます。さっき身体が勝手に動いたのは……あれは二人の力ってことですよね」
「うん、そう」

沈黙が続き、何となく気まずい雰囲気が流れる。
イルとジミンは愛し合っていても、俺達はそうではないし今日初めて会ったばかりなのだ。
再会を果たした二人が満足して俺達の中に戻れば、魂のみが宿り意思は封じられる。
普通に戻ったら、俺達の関係はどうなるのだろう。
今までは、二人を会わせるために協力していただけ。
それでも俺は、こいつと付き合うのかな……



『ユノ』

一人で考え込んでいると、イルが俺を呼んだ。

「何」

『どこかゆっくり出来る場所へ案内してくれ。出来ればベッドが欲しい』

ベッドってまさか……

『それから、私達に身体を貸してくれないか。今の状態では物足りない』

やっぱりな!
しかも、それはつまり俺とチャンミンがするってことだ。
チャンミンに伝えろっていうのか。
イルとジミンが俺達の身体でヤリたがってるから、これからしよう。
んなこと俺の口から言えるかよ……!
端から見たら、俺はただの変態だ。

「先輩……?」

チャンミンは、戸惑う俺を不思議そうに見つめている。
その純粋な瞳を見ていられず、俺は目を反らした。









◇◇◇



拍手、コメント頂き大変喜んでおります♡
ありがとうございますっ(*^^*)
設定色々ややこしくてすいません。
変な書き方のところや誤字が沢山あるので、UP後気付いた時にちょこちょこ修正してます(^_^;)

そしてやってしまいました。
エロ投入……
変態になるかは分かりません。





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Comment 8

NB  

ちゃ○さま

★ちゃ○さま

はい、出会ってすぐです。
そこは文化の違い?というか……二人の愛のかたちをご理解頂ければなーと思います(^_^;)

まぁ、結局はNBがエロ好きなせいです。
すいませ~ん。

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NB  

ひま○りさま

★ひま○りさま

またお越し頂きありがとうございます♡
幽霊どうこうっていうジャンルは、私も初めて書きました。
とても楽しかったです~♪
現代×過去早々完結致しましたが、ネタが浮かんだのでまた書きたいと思っています。
よろしければお付き合い下さい(^^)

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ゆかたろうさま

★ゆかたろうさま

やってしまいました(笑)
コメディチックなお話ということで、お許しください(^^)Y

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ちゃー○んさま

★ちゃー○んさま

エロ突入……しましたが、場面の描写はありませんでした。
物足りなかったかしら゜゜(´O`)°゜
がっつり絡むのは……うふふ、またいつか♡

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ゆかたろう  

あはは ♪ 飲んでたココア ちょっと 吹いた~
ベッド… って 早速かい!
結構 マジメなお話展開だったのに やっぱりな!(笑)

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