X橋で会いましょう 3

  15, 2014 07:33


歴史の授業の時間がやってきて、今日もまた教科書を開く。
夢に出てきた男性は、教科書のチョン・イルホそのままだった。
やはり俺は、彼の夢を見ていたのだ。

「ジミンを下につけた後、イルホは経済や学業など多義に渡って大きく活躍し、更にその実力を周囲に知らしめました」

先生が話している途中、隣の奴が俺の肩をつついてきた。

「何?」
「やっぱり……」

まじまじと顔を見つめられて、俺は眉を寄せた。

「何だよ」
「お前、ジミンじゃね?」
「は?」

すると、他の奴も賛同して騒ぎ出した。

「本当だ、なんか似てる」

言われてみると、教科書のジミンの写真と俺の顔は確かに似ていたのだが、不思議な事に指摘されるまで全く気付かなかった。
そして、面白がった奴等がふざけ半分で、俺をジミンと呼び始めた。

「もう……。勘弁してくれよ……」






その夜、また夢を見た。

「俺の力がこの国の発展に加勢している。これ程嬉しい事はない」

ワインを一口飲むと、グラスをくるくると回しながらチョン・イルホは笑った。
何だか機嫌が良さそうだ。

「イルさまの仕事ぶりには頭が下がります」

そう喋ったのは俺だった。
自分の意思とは無関係に動く口。
どうやら俺は今、ジミンと一体になっているらしい。
ジミンも酔っているのか、身体は少し火照っていた。

「お前の助けがあってこそだ。感謝する」
「勿体無いお言葉でございます」
「お前を離す訳にはいかないな。俺の計画を実行するにはお前が必要だ」

チョン・イルホが、俺の身体をソファへ押し倒した。
情熱的な瞳に捕らわれ、目を反らせない。
心臓は煩い程、ドクドクと音を立てている。
そうか。俺は、ジミンはもう、この人の事が……

「そんな目で見つめるな。落ち着かない」
「私は、どんな目をしていますか」
「妻が俺を見る時の様な目をしている」
「それは……私も彼女と同じだからでしょう。心までも、貴方に抱いて欲しいと願ってしまう」
「俺が好きなのか」
「……はい。すみません」

緊張で声が震えた。

「何故謝る」
「一方的な想いであると承知しているからです。貴方に、ご迷惑をかけるだけだという事も……」

チョン・イルホは、穏やかな顔をして俺の頬を撫でた。

「もう少し表情を読め。俺は今迷惑そうな顔をしているか?」
「それは……」
「ジミン、俺もお前と同じだ」
「本当ですか?」
「ああ。俺は嘘はつかない」
「嬉しい……」
「心も、俺に預けてくれ」

チョン・イルホは俺に口付け、俺もそれに応えた。

組織に属して仕事をする事は、ジミンにとって家庭を支えるためだけでなく、イルホと強い絆で繋がれるという大きな意味があったのだろう。









目覚めると、そこは見慣れた俺の部屋だった。
カーテンの隙間から朝日が差し込んでいる。
授業がある度、まるでその内容を回想するかのように夢を見る俺。
これはただの夢なのだろうか。
まさか、夢の中でタイムスリップでもしているんじゃ……と馬鹿げた事を考えた。

何故か、左胸の痣がまた疼いたのだった。









◇◇◇



自分で書いてても思いますがこれかなり好みが別れるというか……
万人受けはしないな(*_*;
み○さま、好みにはまらなかったら大変申し訳ございません゜゜(´O`)°゜





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Comment 2

NB  

ちゃー○んさま

★ちゃー○んさま

今晩は♪
新しいお話、見て頂きありがとうございます。
といっても、 あと一話で終了してしまいますけども(汗)

全体的に暗いお話になってしまいましたが、よろしければ最後までお付き合い下さいませm(._.)m

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