ROCK YOU ~チャンミン、研究に励むの巻~ 6




いつ眠りについたのか、全く思い出せない。
ベッドの上で何度も跳ね上がり、声が枯れるほど叫んでいた事は覚えている。



……―――『も……許してぇっ……』

『ああっ……し、死んじゃうっ……!』



身体中快感に犯されて何も考えられず、最後は訳の解らない事を口走っていた。
チャンミンは一時間イかせ続けると言ったが、一時間よりももっと長い間悶えていた気がする。
それは絶頂が辛かったからそう感じたのか、それともチャンミンが実際に一時間以上続けたせいなのか、それも解らない。
気を失うように、俺はいつの間にか眠りについていた。





「あー、あー、うわ……ひでぇな……」

言葉を発しようとしても、風邪をひいて喉をやられた時のようなかすかすの声しか出ない。

「……起きたの?」

隣で横になっていたチャンミンが、話しかけてきた。
俺が目覚めるより前に起きていたらしい。
俺は、チャンミンをじっと睨んで言った。

「……水」
「え?」
「み・ず」

チャンミンは服も纏わぬままキッチンへ駆けて行くと、直ぐに水が入ったグラスを持ってきた。
俺はそれを受けとると、ぐびぐびと一気に飲み干した。

「チャンミン……寒い」

すると今度は、ベッドの回りの毛布を忙しなく手繰り寄せて俺をすっぽりと包み込んだ。

「大丈夫?まだ寒い?」

俺の顔色を伺いながら従順に動くその姿が、なんだか大型犬のようで可愛い。

「チャンミン」
「はい」

チャンミンの首に腕を巻き付けると、唇に吸い付いてからゆっくりと離した。

「昨日、すごーく気持ち良かった……女の気持ちがよく解ったよ」
「そ、そう?」
「けどな……一時間はやりすぎだ」

誉められて完全に油断していたらしい。
チャンミンをベッドに組み敷くのは簡単だった。

「なに?ユノさんどうしたの」
「俺だけこんなに気持ちよくしてもらって悪いから、お前にも味合わせてやるよ」

チャンミンの顔が、途端にさぁーっと青ざめる。

「いやいや、俺はいいから。ユノさんが気持ち良ければ満足……」
「ほら、ケツ見せろっ。仕返しだっ!」
「いや、ちょ………やめてっ!」

チャンミンは背を向けて逃げようとしたが、そのまま身体をベッドへ押し付けた。
力勝負なら絶対に負けない。

「チャンミン……」
「うそでしょ、ユノさん待っ……」

上にのし掛かって、さぁこれからと言う時だった。




「お兄ちゃーん?」

遠くから声が聞こえてきた。

「居ないの?入るわよ」

ミナが来た。
こんなタイミングで!
鍵を開けて入ったらしく、歩く足音が近づいてくる。
二人とも裸で、寝癖もついているしシャワーも浴びていない。

「嘘、こっち来る?」
「ヤバイ」

俺は、床に散らばっていたチャンミンの衣類をかき集めて渡した。

「潜れ、下!」
「えっ?」
「早くっ」

ベッドの下へチャンミンを押し込むと、俺も素早く着替えた。

「着替えたら出てこいよ」
「はい……」

俺は、ゆっくりと扉を開けて部屋から出た。




「あ、居た……」

直ぐ目の前に、ミナが立っていた。
ノックをしようとしたのか、グーに握った手を宙に浮かせたまま。

「わ、悪い……寝てた」

ミナは、何も言わずに俺をじっと見つめてくる。
よれた服に、明らかに寝起きと解るだろう俺の顔。
チャンミンの姿は何処にも見えない。
俺が立って封じているこの扉の向こうだ。
大きな瞳に全て見透かされていそうな気がして、何だかそわそわした。

「お兄ちゃん、会いたかった!」

沈黙が少し気になったが、ミナはいつも通りだった。
勢いよく抱きついてきた小さな身体を、俺も力一杯抱き締めた。

「久しぶり。俺も会いたかった」

部屋から遠ざけるように、俺はミナをリビングへ通した。

「私、タイミング悪かったかな」
「え……」
「お兄ちゃんから、チャンミンの匂いがする」
「なっ……!」

匂いなんて解るもんなのか。
確かに、朝までずっと……
衝撃的なその発言に動揺してしまい、上手く誤魔化す言葉が見つからない。
ミナに知られてしまったと思うと恥ずかしくて堪らず、顔が急激に熱くなった。
真っ赤になって吃っていると、背後から声が聞こえてきた。

「おっも……ミナ、手伝えよー」

振り返ると、大きなキャリーバックを二人分抱えたキュヒョンが立っていた。

「ヒョン、久しぶり」
「お前、その荷物一体……」
「実は……新居ってここから徒歩5分なのよ」
「え?そんな近いのか」
「そう、直ぐ来れるの。二人だとやっぱり寂しいから、泊まりに来ちゃった」

キャリーバックのボリュームからして、暫く泊まり込みそうな気がする。

「これ……どういう事」

いつの間に部屋から出てきたのか、チャンミンが帰ってきた二人と大荷物を見て低い声で言った。
ミナがそれに笑顔で答えた。

「見ての通りよ、泊まりに来たの」
「泊まりに来たって量じゃないだろ。まさか、またここで暮らす訳じゃ……」
「暫く居るわ。完全に別々で暮らす気なんて、はなっから無かったし」
「は?」
「カップル二組がずっと一緒って、気まずい時があるじゃない。新居はそういう時に使う用。便利でしょ」
「二人の生活に、やっと慣れて来たとこなんだけど……」
「残念だけど、お兄ちゃんはそう簡単に渡さないわ」

不敵に笑ったミナを見て、チャンミンはガックリと肩を落とした。
チャンミンと堂々といちゃつけないのは少し残念だけど、また二人と一緒にいれると思うと嬉しい。

「おいキュヒョン……どうにかなんないの」
「俺、ミナには反抗しないって決めてるから」

チャンミンは残念そうにしていたが、吹っ切れたのか、溜め息をつくと笑って言った。

「全く……振り回されてばっかだなぁ」



あの賑やかな生活が、またやってくる。








End







◇◇◇


結局、四人暮らしみたいな感じに戻りました。
残念だと思った皆さん、ミナちゃんを恨まないであげて下さい。
四人なら四人でそれなりの楽しみ方がありますから~~
バレないように声殺すとか、何かブツを噛ませるとか。
それもいつか書きたいな。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!








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2 Comments

NB  

ち○こさま

★ち○こさま

コメントありがとうございます。
おお、ミンホ派ですか?
お好きな方なかなかいないので、私も嬉しいです。

パスワードについて、メール見て頂けましたか?
検索すればすぐ解りますよー!

2014/10/23 (Thu) 20:49 | EDIT | REPLY |   

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2014/10/20 (Mon) 22:42 | EDIT | REPLY |   

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