ヒョンと僕の夏の思い出 ~×××はイチゴの香り~



沢山の光が、夜空にキラキラと散り丸を描く。
光が消えた後、白いもやもやが残っていたがそれも風に流された。

「終わっちゃった……」
「綺麗だったな」

隣で花火を見ていたユノヒョンが言った。
今日はユノヒョンに誘われて、花火大会に来ていた。
お祭り事は楽しいけど、終わった後がなんだか寂しい。

「チャンミナ、こっちおいで」

ユノヒョンに手を引かれ、僕は木が繁っている陰の方へ導かれた。

「ヒョン、どうし……んっ」

回りに人が居るというのに、ユノヒョンは僕に突然キスをした。

「な、なんで?」
「寂しそうな顔するから……ムラムラきちゃった」
「なっ……!」

寂しそうな顔に欲情するってどうなの?
初めて出会った時のユノヒョンの第一印象は、『物語から出てきた王子様』だった。
今でもユノヒョンの事は格好いいと思うけど、最初の頃に比べて印象はだいぶ変わった。
付き合う事になって、僕は知らなかったユノヒョンを沢山知った。
今みたいに言動が自由奔放なのはよくある事だ。
部屋を散らかすのが得意で、料理や家事は全くと言っていい程出来ない。
愛犬のテプンを、弟みたいに大切に可愛がってる(実は僕が焼きもちを妬いてしまうくらい仲がいい)。
優しいけど、たまに意地悪。
いつも爽やかなのに、ベッドの上ではえっちで、ちょっぴり……変態だ。






花火大会が終わった後は、ユノヒョンの家に泊まることになっていた。
母さんには友達の家に泊まると言ってある。
その友達には、恋人の家に泊まるのだが親に言い難いので、名前を貸してと頼んで了承を得た。
お前何時の間に彼女が出来たんだ、今度紹介しろと友達は騒いでいた。
彼女じゃないんだけどね。
そんな事を言える訳もなく、そのうちいつか気が向いたらと答えた。
通りすぎる車や街の光に、隣で運転するユノヒョンの横顔が照らされる。
いつ見ても綺麗な横顔に、思わず見とれてしまった。
ごめんなさい。僕は今夜、この人と愛し合うために貴方たちに嘘をつきました。
ふと湧いてくる罪悪感。
それも、これから訪れる甘い時間を想像すると次第に薄れていってしまった。



「あ、歯みがき粉切らしてたんだ。薬局寄っていい?」
「うん」

ユノヒョンの家まであと少しの所で、僕らは近所の薬局に寄った。
薬局は大きくて、置いている商品の品揃えも豊富だった。
見たことのない外国製の物も沢山あり、興味が湧いてついうろちょろしてしまう。

「こら、あんまり離れるなよ」
「はーい」

少しくらいなら大丈夫。
一列先のコーナーへ移動して歩いていると、ある一点に視線が吸い寄せられた。
そこには、派手なパッケージのコンドームが並んでいた。
ピンクや紫の光沢のついた箱。まるでお菓子のように、フルーツのイラストがプリントされたポップな外見の箱など様々だ。
そのうちのひとつを見ると、“strawberry flavor“と書いてあった。
イチゴ風味……?

「なーに見てんの」
「うわっ!」

何時の間に買い終わったのか、背後にレジ袋をぶら下げたユノヒョンが立っていた。

「チャンミナ、こういうの興味あるんだ」
「ちが……珍しいから、つい見ちゃっただけ」

くすくすと笑いながらユノヒョンは言った。

「だから、そういうの興味があるって言うんだろ」
「う……」

何も言い返せない……
今までベーシックな物しか使った事がないから、確かに興味はある。
ユノヒョンは、僕が先程まで注目していた“strawberry flavor“を手に取って言った。

「イチゴの香り、一個買ってみようか」
「え……?」

いいのだろうか。
食べ物買う時みたいに、そんな軽いノリで。

「大丈夫。そんな心配そうな顔しないで。外国製だけど性能はちゃんとしてるし、口に入れてもだい……」
「わ、解ったから!しーっ!」

それ以上この場で発言したらヤバイ。
慌てて、ユノヒョンの口を両手で塞いだ。
別に性能を心配している訳ではないとか、説明できるって事は、ヒョンは誰かと以前使った経験があるの?とか色々と言いたいことはあった。
だけど、このコーナーで男二人が話しているのはおかしいと気付いて、僕は焦り始めた。

「先に車行ってな」

僕の気持ちを汲み取ってくれたらしい。
ユノヒョンが、車の鍵を渡してくれる。

「あ……ありがと」

僕は鍵を受け取ると、店を出て車へ向かった。



車に戻った僕は、助手席から店内を見ていた。
歯みがき粉を既に買ったはずのユノヒョンが、レジで会計をしている。
買ったんだ、strawberry flavorのコンドーム。

どんな感じなのかな?
舐めたら美味しいのかな……?

どうしよう、僕少しワクワクしてる。
ユノヒョンの事ちょっぴり変態だと思っていたけど、これじゃあ僕も似たようなもんじゃないか。
火照った顔を、僕は両手で覆った。









◇◇◇



いきなり……
すみません……
doggy×doggy!投下。
また寄り道……
あと一話で終わりますから!
ストロベリーフレバー……
どんな感じでしょう。ふふふ

あ、拍手とコメント沢山ありがとうございます!!
ミンホ、受け入れられてる?のかしら。
すーごく嬉しいですっヽ(´▽`)/
コメ返は必ず致しますので。
ろっくゆーの更新頑張ります♡♡





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2 Comments

NB  

ちゃ○さま

★ちゃ○さま

こんばんは。
体調いかがですか?
全く嫌な気分ではありません。
わたしこそ本当に心配しかできずに…… (;_;)

バナナですか?そのままですね(笑)
熱くなる?わー、なにそれ!(興奮)
ドンキのお菓子売り場に?さすがドンキ(笑)
あらら、使った形跡があるとは……リア充さんですね。
でもリア充さんなら使った方が正解ですよね。
ひとまず安心?なのかな?笑

そうですね、ツアーの時可能そうであればぜひともお会いしたいですー♪
ご家族が……そうですか。
じつは、私医療関係の職種についていますので、大変さはある程度理解はしています。
その分野は本当に大変ですよね。
頼れるところも少ないと……うーん

大丈夫です。
ここは、ちゃ○さまのお好きなように使ってください。
私は聞くしか出来なくて申し訳ないのですが……

また来てくださいねー。
いつでもお待ちしていますので!

2014/09/15 (Mon) 20:48 | EDIT | REPLY |   

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2014/09/15 (Mon) 01:48 | EDIT | REPLY |   

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