ROCK YOU 16

















ROCKYOU修正
















事件があった日、警察署へ向かった後は直ぐ病院へ戻る事は出来なかった。
チャンミンの両親から電話があり、傷の処置は無事に終了し暫くの間入院すると聞いた。
それから何度か病院へ足を運んだが、チャンミンとは挨拶を交わす程度だった。
病室にはいつも家族や友人が居たからだ。
大切にされるチャンミンを見ていて最初は幸せだったけど、段々ともどかしくなった。
出来れば、二人きりでゆっくり話がしたい。
救急車の中で礼は言ったがあれだけでは足りないし、俺に出来る事があれば頼みを聞いてやりたかった。
買い物でもマッサージでも、何でもいい。

今日も、誰か居るだろうか……



「チャンミン?」
「あ、来たんだ」

病室を覗くと、チャンミンは音楽を聞いていたらしく装着していたヘッドホンを取った。
今日は一人みたいだ。

「誰も居ないなんて珍しいな」
「最近はそうでもないですよ。ピンピンしてるって解って、皆安心したみたい。解りやすい奴ら」

内心ほっとしたのは、チャンミンには内緒だ。
俺は来る途中調達してきた物を袋から出して見せた。

「ほら、お前が好きなもんいっぱい買ってきたぞ。何がいい?ポテチ、カップラーメン、牛丼、プリン、ケーキ、バナナ、リンゴに……」
「ちょ……あんた、どんだけ太らせる気だよ」

チャンミンは顔をひきつらせながら言った。
大食いだから、食いもんなら確実に喜ぶと思ったのに。
俺、何か間違ったかな。

「……とりあえず、牛丼貰おうかな。今食わないとヤバイよね」
「おう、食え食え。あと二人分あるから」
「ブホッ」

今度は、口に運んだばかりの牛丼を吹き飛ばした。

「ユノさん……加減ってもん知らないのかよ?」
「へ?」

チャンミンがいくらなんでもこんなに食えないと怒ったので、仕方無く回りの患者へ配る事にした。
もちろん看護師の了承は得た。
そんな怒んなくてもいいだろ。
お前の事思って買ってきたのに。
口を尖らせて拗ねていると、牛丼を頬張りながらチャンミンが言った。

「……ボイスレコーダーの件、すみませんでした」
「何が?」
「だから……最初から助けなくて」
「そんな事はいい。録音してくれて助かったし」

ちゃんと助けてくれるつもりだったのは解ってる。
それにチャンミンの判断は正しかったと思う。
ボイスレコーダーは、犯人を証明するための確実な証拠になった。

「でも、よく場所が解ったな」
「……実は」

チャンミンは、俺をつけていたミナに街で偶然会い、所在を聞いたらしい。
教えられた店に俺は居なかった。
しかし街を探していると、ソンジンが意識を失った俺を連れているところを見つけて尾行したのだという。
チャンミンがあの時見つけてくれなかったら、俺はどうなっていただろう。
考えただけで、ゾッとする。

「ありがとう。本当に」
「別に……当たり前でしょ。大切な人を守るのは。ユノさんがいつもミナちゃんにやってる事だ」
「そうか……」

何だか照れ臭くなって、俺は下を向いてしまった。

「あのさ」
「はい」
「何か、して欲しい事ないか?俺が出来る事なら、聞いてやりたいんだけど……」

チャンミンは、一瞬フリーズした後黙りこんでしまった。
沈黙に耐えていると、ぼそりと小さな声で言った。

「……リンゴ」
「え?」
「リンゴ剥いて……食べさせて」
「何だ、そんな事?」

もっと贅沢を言っていいのに。
以外と甘えん坊なのかな。可愛い奴。
俺はチャンミンにひやひやされながらも、危ない手つきで何とかリンゴを剥いた。

「はい。あーんして」

フォークで刺したリンゴを、チャンミンの口元へ運んだ。

「…………あん」

自分から言ったくせに、少し躊躇った後ぶっきらぼうに口を開けるチャンミン。
照れているのか頬はうっすら朱色に染まっている。
弟がいたらこんな感じなのかな。
妹のミナも死ぬほど可愛いけど、弟もいいかも知れない。

「もう一個食う?あーん」
「あ、あーん……」

その時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「二人とも……何やってるの?」

いつの間に来ていたのか、ミナが病室の扉の前に立っていた。

「ゲッフォッ……!!!」

ミナに気付いた途端、チャンミンが派手に咳き込んだ。

「えーと……兄弟ごっこ?」

チャンミンの咳き込みは暫く止まず、病室に響いていた。









◇◇◇



ミンホなのに沢山の拍手ありがとうございます♡
素敵な長文コメントも感謝です!
めちゃうれしいですっ(;_;)!!

ミナにホモホモしい所を目撃されるという……
うーん、複雑(^^)
なんか話数伸びそうです。
とりあえず、9月中にはろっくゆー終わらせる予定です。
宜しければ最後までおつきあいくださーい♪





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4 Comments

NB  

あ○かさま

★あ○かさま

初めまして。
当サイトにいらして頂きありがとうございます。
おや?ミンホ派でいらっしゃいますか!うれしいですね~♡
実は、私は妄想の世界ではホミン:ミンホ=7:3くらいの割合ですが、リアルの彼らは確実にミンホだと思っておりります。
なんか、伝わり難くてすいません。汗
妄想等の創作の次元では、御本人達の外見を借りていろいろと性格も弄れます。
しかし現実の彼らを見て100%現実の彼らの要素という視点から見ると、私はホミンよりミンホが好きなのですよー♡
ミンホ小説、難易度高いのですが需要があれば喜んで書きます。
わたくしホミンも沢山書いてしまうのですが、ホミンとミンホ、いつか同じくらいの割合になるように頑張ろうと思います。

熱く語ってしまいすいません!
またお待ちしています。

2014/09/15 (Mon) 20:29 | EDIT | REPLY |   

NB  

み○さま

★み○さま

こんにちは!またいらして頂きありがとうございます!
非公開で全然大丈夫ですよ~(^^)
ただ、私のコメ返ががっつり公開で逆にすみません(;_;)
色薄くして欲しいとか、何か希望あればなんなりとお申し付け下さいね。

あーん♡いいですよね!実際に見たいくらいです。
しかしミナちゃんの登場で残念ながらぶったぎられました(笑)
ミナちゃん悪気は無いので許してあげてください。いい子なので……♡
現在18話までUPしてますが、実はあと4話でゴールインでございます。

ラストスパートがんばって駆け抜けますので、最終回までよろしくお願いします。
あ、コメントも大歓迎ですよ♡

またお待ちしています。

2014/09/15 (Mon) 20:15 | EDIT | REPLY |   

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2014/09/11 (Thu) 22:32 | EDIT | REPLY |   

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2014/09/11 (Thu) 17:39 | EDIT | REPLY |   

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