ROCK YOU 14

















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救急車とパトカーのサイレンが同時に聞こえてくる。
不協和音が街に響き渡るのを、俺はチャンミンを抱きしめながらぼんやりと聞いていた。
横には、息をしてはいるが殴ったせいでびくともしなくなった友人。
いや、友人だった筈の男が寝転んでいる。
俺は二人も殺しかけた。
チャンミンの呼び掛けがなかったら、俺は本当にソンジンを殺していたかもしれない。
そして俺がもっとしっかりしていれば、チャンミンが巻き込まれる事はなかった。
俺がチャンミンを傷付けた様なものだ。

「チャンミン……ごめん、ごめん」
「大丈夫だから……んな、泣……」

喋ろうとするチャンミンの口を、指で押さえた。

「話すなよ。傷口、傷んだら嫌だ」
「…………」

黙ったチャンミンを、俺はまた抱きしめた。



やがて救急車が到着し、二人は車内に運び込まれた。
運び台に横になったソンジンに、俺は言った。

「もう……二度と俺の前に現れるな。命が助かっただけ、良かったと思え」

ソンジンは目を開けずに黙ったままだった。
俺の言葉は聞こえていなかったのかもしれない。
離れようとした時、ソンジンが小さな声で言った。

「殺してくれれば……良かったのに」
「…………」
「ユノ……弱くて……ごめんな」
「…………」

謝るなよ。
最後まで、悪い奴をやり通せよ。
ソンジンとの思い出が頭の中を駆け巡り、また涙が溢れた。
俺は何も言うことができず、無言でその場から立ち去った。
警察から今回の事件について話を聞きたいと言われたが、先にチャンミンを病院まで送り届けたいと伝えると了承してくれた。



救急車の中、俺はチャンミンの手を握り続けていた。

「ごめんな。携帯勝手に見て、家族に電話した。これから病院に向かうって」
「うん……」

救急隊員によると、創部と出血の様子から刺し傷はそれほど致命的ではないとの事だ。
幸い内蔵や太い血管は避けられ、無事だったと。
完全に油断は出来ないが何とか助かりそうだ。
本当に良かった……
チャンミンの手を握ったまま額に当て、目を閉じた。
助かると解って緊張が引いたのか、先程のソンジンの言葉が蘇ってきた。

『殺してくれれば……良かったのに』
『……ユノ、弱くて……ごめんな』

お前は殺されたいくらい、罪悪感に苛まれていたのか。
俺は、俺への想いに悩み苦しんでいるお前に気付いてやれなかった。
こんなにも狂ってしまう前に、解ってやれていたら違ったかもしれないのに。
チャンミンまでこんな危険な目に合わせて、俺はどうしようもない馬鹿だ。

「ごめん……ごめん……ごめん……」
「ユノさん……」

チャンミンが、静かに俺を呼んだ。

「俺……謝られるような目に、合ったと思ってないよ」
「チャンミン……」
「守れたのか、解んないけど……これで良かったって……後悔してない。だから、 謝んないで」

チャンミンは謝って欲しい訳じゃないんだ。
俺が、今伝えるべき言葉は……

「ありがとう。チャンミン」

顔は涙でぐっしょりと濡れていたが、下を向かずに目を見てしっかりと伝えた。

「よし」

チャンミンは、にっこりと笑うと目を閉じた。

「疲れたから、ちょっと寝さして」
「うん……」

俺は、手を握り直してチャンミンを見つめた。
これが、“頼る“って事なのかも知れない。
お前が、初めて俺に教えてくれた。







◇◇◇



おもーい。
おかしいな。ギャグ調でいく筈が……
取りあえず、ソンジンさんお疲れさまでした。
悪役がいるからこそドラマは盛り上がる。
ここだけの話、ソンジンはイ・ジュ○ョクさんをイメージして書きました。
181センチと背が高いし美男子だし……
癖のある役が似合いそう。
好きな顔です♡

ユノって、自分が被害にあっても加害者の事を考える優しい人ですよね。
飲水事件に関する本人のコメントを聞いて、そう思ったのを覚えています。
さて、あとは段々と明るくなるかと。
予定では残すところ6話ほど。
そのあとは、頑張ってハニーはバニー、Humanoid続編書き上げます。
寄り道しないでがんばるぞー





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