ロスト バージン 1

  30, 2014 22:36

















ロストバージン・表紙

















昔、どの医者も助からないと口にした親友の命を救った男がいた。

親友は、生まれつき心臓の難病を抱えていた。
幼いうちに余命宣告され、別れが迫り来る悲しい現実に、親友の家族も俺もただひたすら耐えるしかなかった。
しかしある時、一人の医者がオペをしたいと自ら名乗り出た。
オペは無事成功し、親友の命は救われた。
幼いながらに、親友の命を救った彼の存在に強烈に惹かれたのを今でも覚えている。
その日から、俺は医者になる事を夢見るようになった。


高校卒業後、俺は大学の医学部で6年間学び、医者になる夢を実現させた。
働き始めてからも多くの知識や技術を身に付け、精進し続ける事に充実感を感じていた。
この道は俺を高みへ導いてくれる。
いつだってそう信じていた。

そして何時の間にか俺は
“神の手を持つ医者“
そう呼ばれるようになっていた。









「チョン先生……ありがとうございます、本当にありがとうございます」

オペを担当した患者の家族が、俺の手を握りながら何度も頭を下げる。
俺は震える肩に手を添えた。

「奥様、お疲れさまでした。もうすぐ目を覚ますでしょうから、旦那さんの側にいてやって」

オペを成功させるのは医者としての業務であり、俺はその仕事をしただけだ。
だが、大切な親友の命が救われた時の様なあの感情を、俺の力で少しでも感じてもらえるのはやっぱり嬉しい。
医者はやりがいのある仕事だ。
しかしただひとつだけ、俺には受け入れられない事があった。

「ほんとうに、神の手をお持ちですね……いいえ、あなたは神様です。噂に聞いたとおりでした」

俺は神様なんかじゃない……
ある時から、何故か俺の実力は神と評されるようになった。
努力した末、まさかこんなレッテルを貼られることになるとは。
この傾向は、最近になって更にエスカレートしてきている。
オペをして失敗する可能性だってあるのに、万が一失敗したら死刑にでもなりそうな勢いだ。
医者という仕事を好きなまま、ずっと向き合って生きていきたい。
そう思っていたのに、俺は段々と追い詰められ始めていた。






新年度を迎え、病棟は新しい看護師を迎え入れた。
その中の一人が笑って言った。

「“神の手“なんてドラマだけだと思ってた。本当にそんな腕がいいんですか?先生」

空気を読まないその発言に周りは白けていたが、その看護師は反省する様子もなく笑っていた。
初対面のクセに生意気だとは思った。
しかし、俺をまるっきりただの人間として発言するその態度が清々しく感じられ、むしろ気持ち良かった。
そいつの名前は、チャンミンと言った。









「先生、どうやったら机がそんな散らかるの?神様じゃなく赤ちゃんの間違いなんじゃないですか」
「るせぇっ。そんな気になるならお前が片付けろ」
「嫌ですー。お世話をするのは患者さんだけでもう沢山」
「心底憎たらしい奴だな……」
「クビにしてもいいですよ。俺は何も怖くない」

俺とチャンミンはよく喧嘩していたが、ある時一人の看護師が言った。

「先生、チャンミンと話してる時イキイキしてますよね」
「そうかぁ?」
「クールな男前が崩れて、子供みたい」

子供に例えられたのは気に食わなかったが、言われて気付いた。
言いたい事を対等に主張し合えるチャンミンを、俺は頼もしく感じていると。
生意気で礼儀もへったくれもないチャンミンだが、決して嫌いではなかった。









「先生、再手術ってどういう事ですか!?治ったんじゃなかったんですか!?神様なんでしょう!?どうにかして、どうにかしてよっ」

ある症例を担当した時の事だ。
再手術をするという告知に患者の家族が取り乱した。
命に関わる程の事ではなかった。
術後経過を見て再手術という流れはよくあるが、家族の理解が足りなかった。
面倒な事になる前に、院長はその患者を別の病院へ転院させた。

神だなんて本当に信じるなよ。
思い込みもいいとこだ。心底うんざりする。
黒い感情が心の底から沸いてきて、そんな自分にも嫌気がさした。
休憩中、屋上で煙草をふかしていると背後から声がした。

「先生、現実逃避ですか」

振り返ると、そこにはチャンミンが立っていた。









◇◇◇



あれあれ……またホミン?
すいません、今ホミンブーム止まらなくて……
night callのふたりの馴れ初めでございます。
エロエロにしちゃおうかと……ふは♡
ロックユーの前にこれ完結させていいですかね……
なんか、ヒューマノイドも連載してるのにアッチコッチみやねなさい。

あ、拍手も沢山ありがとうございます~!
個人的に、イラストにあんなにも拍手頂いたのが泣くほど嬉しかったです。
本当に皆さんお優しいですね、グスン

それからそれから、目覚まし見ました?
チャミ、またひょんに自らハグしに行きましたね!
パイ投げはハグしたいからかよー!
どんだけツンデレ~~(///ω///)
耳真っ赤だし、チャミ可愛すぎる。
女子力高すぎて困りますね。
もっとやって、本当に。









動画で見るともっと萌えちゃいます♡♡





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