ROCK YOU 8

  22, 2014 01:39
















ROCKYOU修正
















男が男の手を引きながら切羽詰まった顔で歩いているなんて、おかしな光景だったに違いない。
だけど、周りの目を気にする余裕なんてなかった。

「チャンミン、チャンミンってば」

ユノさんの声にはっとして、俺は立ち止まった。
丁度、警察署の前を通りかかったところだった。

「警察に言おう」
「いいんですか。前に行かないって」
「思ったより酷かったからな……。お前にもこれ以上迷惑かけたくねーし。警察が何処までやってくれんのか知らないけど、とりあえず言っといた方がいい」
「俺に迷惑どうこうより、自分の身の危険を考えてよ」
「解ってる、行こう」

俺たちは、そのまま警察署へと足を運んだ。



「ストーカー被害ですね。証拠品は有りますか」
「今は家に有ります」
「では次回必ず持ってくるようにしてください。相手の情報も教えて貰えますか」
「相手は……解りません」
「解らない?」
「はい」

警官は顔をしかめると、ため息をついた。

「相手が解らないと対処のしようがない……」

適応外ということか。
ユノさんと警官のやり取りを黙って見ていた俺だったが、思わず口を挟んだ。

「この人に対する執拗な嫌がらせが、もうずっと続いてるんですよ。それに段々エスカレートしてきてる。何かあってからじゃ遅い。深刻な事態になる前に対処するべきじゃないんですか?」
「申し訳ありませんが、現時点では調査の対象とする事は出来ません。パトロールの際に注意を払うようにしますので」
「それだけかよ……」

俺とは対照的に、ユノさんは文句ひとつ言わなかった。

「解りました。一応、明日証拠品を持ってきます。また何かあったら相談します」



警察署を出た後、不満そうな俺を見てユノさんが笑って言った。

「何でお前がそんなに怒ってんだよ」
「あんたが怒んないからだろ。悔しくないのかよ」
「決まってる事だから仕方ない。暴力とか殺傷とか、直接被害を受ける事態にならないと動かないって事だろ」
「そんなんで万が一の事があったらどうすんだ……」
「何とかなる。もし襲われたらそれなりに対応できるし……とりあえず早く相手特定しなきゃな」

確かにユノさんは空手、合気道とも師範級を持っていて、ジムに通ってボクシングもしてる。
格闘の腕だけ考えたら安心かも知れないが、相手はいつ何処でどんな方法を使ってくるか解らない。
やはり心配だ。

「なぁ、チャンミン」

ユノさんが俺の肩を叩いて言った。

「俺の代わりに、色々言ってくれてありがとな」

俺はただ文句を言っただけなのに……
こんな時でも律儀に礼を言うユノさん。
その笑顔を見て思った。
やっぱりこの人を守りたい。

「今日は俺の家に泊まって下さい」
「いいの?」
「ユノさんは俺に迷惑かけてるって言ったけど、俺からしたらここまで事実を共有してて傍観する方がよっぽど気持ち悪い。あんたが何言っても絶対手伝うから」
「チャンミン……」

ユノさんは俺をじっと見つめると、勢いよく抱きついてきた。

「チャンミーン!お前やっぱり格好いいよ。大好き!」

この人は何でこんなに軽々しく人に触れるんだ。
大好きなんて簡単に言わないで欲しい。
ユノさんにとって俺は、何の躊躇いもなくスキンシップをして、好きと叫べる相手なんだろう。
俺のユノさんに対する気持ちとは違う……
感じた胸の痛みには、気付かないふりをした。



その日の夜は俺の家で過ごし、翌日はユノさんの家に証拠品を取りに行ったが、特に何か問題が起こる事は無かった。
犯人について考えると、いくつかの可能性が浮かび上がってきた。
CDには俺たちの会話の後に、ダレダ、ユルサナイという声が録音されていた。
ユノさんの隣に居るのは誰だ、許さないという意味だろう。
相手は恐らく、ユノさんに好意を寄せていて俺を敵視している。
俺に嫉妬するのだから、女より同じ男である確率の方が高い。
盗聴器については、部屋に忍び込んで設置された訳じゃなさそうだ。
ユノさんは、これまで部屋に誰かが忍び込んだ形跡は無かったと言っていた。
鍵を渡しているのはミナちゃんだけらしい。
ユノさんの私物に仕掛けられたと考えていい。
犯人は、ユノさんに直接接触出来る人物かもしれない。
俺が一番恐れたのは、犯人が親しい人物の場合だ。
あれだけ情に熱く人を大切にするユノさんが、その事実を知ったらどうなるだろう。
精神的ショックが強いと、力を出しきる事は出来ない。
たとえ、いくら喧嘩が強くても……






そして数日後。
残酷な事に、その予感は現実となるのだった。









◇◇◇



お久しぶりです。
お話、二回も消えて書き直しました……なぜー!泣 疲れました。
そして、トン来年活動休止ですってね……ほんと泣きたくなる……
でも、二人で行くってことかな。
二人が離れないのはソロで活動するよりだいぶいいです、私的に。
大丈夫、二年なんてあっという間です。
二人がさらにさらにかっこよくなって戻ってくるの待ってるなんて幸せですよ、ねぇ皆さん!
がんばって乗り越えましょうね。
自己暗示大事です。
大丈夫、大丈夫!

今回のお話ですが、ユノが師範級持ってるのはオリジナル設定なのでお見知り置きください。
ろっくゆーはだいたい23~25話くらいで終わりそうです。

#昨日の朝、SS同じものをアップしてしまいました。すみません。
私自身覚えておらずかなり焦りました。
投稿した時刻朝だったので、寝ぼけていたのかもしれません。
コメントにて教えてくださった方、ありがとうございました。





人気ブログランキングへ

にほんブログ村 二次BL小説


スポンサーサイト

Comment 4

NB  

オハイ○マミさま

★オハイ○マミさま

お久しぶりです(^_^)
いつもご覧頂きありがとうございます。
わー、ありがとうございます!
出来るだけ飽きないように二人の性格だとか雰囲気を変えるように意識しているので、そう言って頂けると嬉しいです♪

新米トンからのホミン(腐)ワールド突入は私も同じです(^_^)
そういう方、結構居るんじゃ……?と密かに思っております。

2人同時に入隊というのは私の予想です。
確実じゃありません。
SMはソロでも活動させそうな気がするので、活動休止なら二人同時に居なくなるのでは?という風に考えました。 私も二人同時なら凄く嬉しい。
二人に会えない時間が2年で済みますから。
おおー!いいですね♪
趣味を持ってアイドルに恋するのはいいことだと思ってます。
無趣味より素敵だと思います。
7キロ減量!?すごい……私も見習わなきゃ!

ワケわからなくないですよー
トンを応援していると切なさを感じるのは解ります。
私の場合は国や事務所の問題だとか、過去の分裂時代とか、そんな事に直面した時によく感じます。
事務所には本当にしっかりしてほしい。
今回改めてそう思わされました。
結局最後は、二人が好きだから信じてただ応援すればいい!という結論になるんですけどね……
意味合いが違っていたらすいません。

イラストも楽しみにして頂きありがとうございます!
イラストや漫画も気が向いたらUPしていきたいですヽ(´▽`)/

Edit | Reply | 
-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 
NB  

さえ○んさま

>さえ○んさま

rock you気になるとこで停滞させてすいませんです。
次回は犯人登場するかもしれません。
ユノはショックでしょうね……
チャンミンはユノを守れるのか……?
がんばれー!

お話は、まだまだ続きそうです。
うーん、2人の仲もゆっくり進むかもです。
焦らしたからにはきゅんとする内容にしなければ(*_*)
頑張ります!

活動休止辛いですね。
来年の6月から二年……
3月のライブはほんとごく一部のファンしか入れないですよね、きっと。
さえ○んさまは遠征は厳しそうですか?
うー、切ない……
またドームツアーやってなんて我が儘言いたくなっちゃいます。

2人で行くと、繋ぎの人がいなくなりますよね。
でも1人ずつにすると片方欠ける期間が増える。
どっちも寂しさはありますよね……
私は二人setが好きなので、ふたりいっぺん派ですかね……
2年きっとすぐですよー!と自分に言い聞かせます。
なんなとかなる!

あわわ、暖かい御言葉ありがとうございます。
やすみやすみ頑張りますね。
またお待ちしてます。

Edit | Reply | 
-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 

What's new?