ROCK YOU 5

  07, 2014 08:02
















ROCKYOU修正
















ミナちゃんとデートした日の夜、俺はユノさんにメールをした。

『明日飯行きませんか』

暫くすると、ユノさんから電話がきた。

「もしもし」
『チャンミン?メール見たよ。面倒くさいから電話かけちった』
「大丈夫ですけど、飯は行けそうですか?」
『明日はちょっと無理だ。予定入ってんだよ。次の休みじゃ駄目か?』

終末まであと一週間もある。
そんな悠長に待ってられるか。
今盗撮の話を聞いても、ユノさんは多分話してくれないだろう。
確実に聞き出すならば、部屋へ行って証拠を見つけ、問いつめた方が手っ取り早い。

「じゃあ……ユノさんの家に行ってもいいですか。遅くなってもいいです。ミナちゃんの事で、どうしても相談したい事があって」
『ミナの事……?』

ミナちゃんには悪いが、部屋へ行くための説得材料として使わせて貰った。

『……分かった。待ち合わせ、駅の改札でいいか?』
「はい。ありがとうございます」
『会える時間、分かったら連絡する』

通話を終えた後、俺はミナちゃんの話を思い返した。
写真はベッドの下に隠してあったらしい。
部屋へ行ったら、取り敢えずそこを探してみよう。
目を閉じてみたものの、俺はなかなか寝付けなかった。



翌日。
大学の講義を終えた俺は、ユノさんからの連絡を待っていた。
時間が流れるのがやけに長く感じられ、急ぐ気持ちを持て余していた。
20時を過ぎてようやく、ユノさんから連絡が来た。
直ぐに駅へ向かって改札辺りを探すと、柱に寄りかかっているユノさんを見つけた。

「ユノさん」
「よう。お疲れ」

あっけらかんとしたその態度に、俺は苛ついた。
本当に危機感が無い人だ。
思わず説教を垂れたくなったが、俺はいつも通りの態度で接した。

「散らかってるけど、これでも頑張って片したんだ。我慢しろよ」

ユノさんの部屋は確かに散らかっていた。
テーブルの周りに人が座れるスペースはあるが、その他は難しそうな書類や本が山積になっていたり、ベッドの上から洗濯物の雪崩が起きていたりと、お世辞にも綺麗とは言えない。

「ごめん。トイレ行くから、適当に座ってて」
「分かりました」

ユノさんが居ない隙に、俺はベッドの下を覗いた。
薄暗い中目を凝らすと、奥の方に四角い形をした物が見えた。
手を伸ばして引き寄せると、出てきたのは蓋付きの箱だった。
中身を見ると、幾つもの茶色い封筒と写真が入れられていた。
写真の枚数は、重ねれば分厚い層が出来る程だ。
街や駅のホーム、車の中。
様々な場所のユノさんを捉えている。

「お前、何で……」

背後から声が聞こえてきて、俺は振り返った。
ユノさんが、写真を広げている俺を驚いた顔で見ていた。

「これ、盗撮ですよね」
「どうやって見つけた」
「昨日、ミナちゃんに会った時に聞きました。泣いてあんたの事心配してた。こんな大事なこと一人で隠して、一体どういうつもりですか」
「ミナの相談じゃないなら帰れ」

写真を仕舞い始めた手を掴み、俺はユノさんを睨んだ。

「自分が置かれてる状況、ちゃんと考えろよ。それとも平気なフリしてるだけか?」

すると、ユノさんも俺を睨んで言った。

「俺は男だ。こんなの何て事ない」

俺は頭を抱えた。
男とか女とか、そういう問題じゃない。

「よく聞いて下さい。写真の端の日付を見て。一番古いものは、電話ブロック出来るようにした数日後ですよね。手段を変えたと考えるのが妥当です。嫌がらせをしてるのは、同一人物の可能性が高い。そんな無防備じゃ、あんたいつか襲われるぞ」
「…………」
「俺にも妹が居ます。立場上頼り難いのは分かる。警察に言いましょう」
「そんな暇ねーよ。今は、勉強と委員長の仕事の方が大事だ」
「自分の命より、学業を優先するんですか」
「大袈裟だって」

警戒し過ぎて、何も起こらず笑い話になれば問題ない。
だけど、このまま放置して最悪の事態になったら?
大袈裟に考える位が丁度いいんだ。
でもこの人は恐らく、俺がどんなに説得しても自分の考えを曲げないだろう。
俺はため息をついた。

「解りました。俺が犯人を探します。あんた何言っても聞かないし」
「そんなことしなくていい」
「俺が良くない。取り敢えず、今日からここに泊まり込みますんで、よろしく」
「は……?」

駄目だなんて言わせない。
俺の決心は揺るがなかった。
ミナちゃんはもう関係ないのに、俺はどうしてこんなにユノさんを気にかけているのだろう。
自分でも、よく解らなかった。











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Comment 2

NB  

ちゃ○さま

こんばんは。
返信遅くなりすみません。
Humanoid読んで頂きありがとうございます。
トンペンになり一年半?同じくらいですよー!
私はoceanからです。
好きなら、お年など関係ないと思ってます。
私はこれから先年を重ねてもトンを応援するつもりですし!
趣味を持ち続けましょう♪
私はチャミからのユノペンです(笑
私はユノペンに敵意とかまったく持たないので大丈夫ですよ(^^)

作品ごとに、出来るだけ色々な楽しみかたが出来ればと思い、雰囲気はだいぶ違う感じにしました。
なので楽しんで頂けたら嬉しいです。
台風それてよかったです。
身体の心配もありがとうございます。
頑張ります!

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