ROCK YOU 4

  03, 2014 07:55
















ROCKYOU修正
















大きな敷地と、その中央に建っている、世界遺産にでもありそうな派手な建物。
目の前に立つだけで威圧感を感じる。
俺は、東帝国大学の前である人を待っていた。

「チャンミン」

現れた待ち人が、俺の名前を呼んだ。
待ち人というのはチョン・ユンホだ。
今日会えないかと、俺から連絡したのだ。

「急に呼んですいません」
「構わねぇよ。何処行く?また飯でも食うか」

勢いよく肩を組まれて、思わずよろめいた。

「ちょ……暑苦しいって」

その時、背後から視線を感じた気がして、俺は咄嗟に後ろを見た。

「あれ……」

気のせいだったのかもしれない。
学生がちらほらいるものの、俺達に目を向けている人物は見当たらなかった。



適当に店に入り席に着くと、俺は早速要件を伝えた。

「携帯貸してください」
「携帯?」

俺はあの一件の後、非通知や不特定から来る電話のブロック方法を調べた。
複雑な操作のため、調べ始めてから方法を把握するまで、かなり時間を費やしたが仕方ない。
この人は自己管理があまりにも出来ていなくて、黙って見ていられない。
チョン・ユンホははてなマークを浮かべたまま、俺に携帯を渡した。
俺は携帯を受け取ると、調べた手順通りにささっと設定を終わらせた。

「電話ブロック出来るように設定しました。もし不具合あったら言ってください」
「マジで?超助かる!」
「あまりにも酷くて、見てらんないんで」

携帯を受け取ると、チョン・ユンホは言った。

「お前……優しいのな」

テーブルに肘をつき、手に顎を乗っけてにっこりと微笑む。
だから、そういう反応は要らないって。
女がやりそうな仕草を、何でそうさらっとやるかな。
違和感なく見れてしまう自分に不安を覚える。
いっそ滅茶苦茶キモければいいのに。
一人頭を悩ませていると、チョン・ユンホは思いがけない事を口にした。

「もしミナを好きなら、告白してもいいぜ?付き合うかどうかは、勿論ミナ次第だけど」
「え……どうして急に……」
「俺を信用させたから。お前はいい奴だ。格好いいし」
「そりゃあ、どうも」
「でも、もし泣かしたら即殴りに行って別れさすかんな。覚悟しとけ?」

笑ってるが多分シャレじゃない。マジだ。
この人なら絶対やる。

「ミナは……命にも代えらんない、俺の大事な宝もんだから」

そう言って微笑む顔は、優しさに溢れていた。

「ありがとうございます。あんたの事も、名前で呼んでいいですか。これからも多分、関わると思うし」
「当たり前じゃん。てか、いつ呼んでくれんのかと思ってた」
「じゃあ……ユノさん」
「おう」

純粋に、この人と近付けた事を嬉しいと思った。
ミナちゃんの事とは無関係に喜ぶのは完全におかしい訳だが、この時俺は気付かなかった。






それからミナちゃんとメールや電話のやり取りを続け、何度か会ってデートもした。
しかし、俺はなかなか告白出来ずにいた。
ユノさんが命にも代えられないと言った人を、そう簡単に自分のものにしていいのだろうか。
気持ちを伝えようとする度、ユノさんの顔が浮かんでしまい俺は踏みとどまっていた。






それは、何度目かのデートでの事だった。
いつも笑顔で明るいミナちゃんだが、その日は見るからに元気がなかった。
ドライブの最中、車の中で無言だったミナちゃんはついに泣き出してしまった。
戸惑いつつも、俺は一旦車を停めて話を聞く事にした。

「どうした?大丈夫?」
「ごめん……。ごめん、私……」
「うん。ゆっくりでいいよ」
「あのね……実は、相談したい事があって……」

ミナちゃんは涙を拭うと、ゆっくりと話し始めた。

「チャンミン、お兄ちゃんの事前に助けてくれたよね?イタズラ電話の時に……。お兄ちゃんから聞いた」
「確かに、そんな事あったけど」

するとミナちゃんは、バックから一枚の写真を取り出した。
写真にはユノさんが写っている。
街中を歩いている後ろ姿だ。

「これ、どうしたの」
「この前、お兄ちゃんのアパートを掃除してたら出てきたの。この他にも写真と封筒、いっぱいあって……多分、盗撮だと思う……」
「え……」
「きっと、嫌がらせ受けてるんだわ。だけどお兄ちゃん、私が何言っても話そうとしてくれないの。隠してばっかりで……」

ミナちゃんは俺の手を掴みながら、ぽろぽろと涙を溢した。

「ねぇ、お兄ちゃんがもし酷い目にあったらどうしよう……。チャンミンお願い、お兄ちゃんを助けてっ……」

数日前会った時、いつもと変わらない様子で笑っていたユノさんを思い出す。
ミナちゃんがアパートに行ったのは、一週間前だという。
あの時既に、この嫌がらせを受けていた事になる。
何で俺に話さなかった?
一人で抱え込んでいる事が腹立たしかった。
同時に焦燥感に襲われた。
もしこうしている内にも、ユノさんに何かあったら……

「大丈夫だ、ミナちゃん。俺が何とかする」

震える小さな手を、俺は写真ごと強く握りしめた。








◇◇◇



ユノさん危ない目にあわせてすいません……
というか、ミンホなのに沢山拍手頂いて凄く驚いています。
そして滅茶苦茶嬉しいです、跳び跳ねてます。
超格好いいチャンミンと可愛いユノを頑張って書きます!
あ、コメントの重複も大歓迎です♪
返信は週末にまとめてしようと思います。
遅くなり申し訳ありませんが、お見知りおきください。





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Comment 4

NB  

ゆか○ろうさま

☆ゆか○ろうさま
いらっしゃい(^_^)
応援して下さりありがとうございます!
ゆか○ろうさま、ミンホ大丈夫ですか?
頑張ります♥

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NB  

ちゃ○さま

☆ちゃ○さま
初めまして、ようこそ!
前の作品というと、humanoidでしょうか?
長いのに読んで頂いてありがとうございます。
今回のは大学生設定なので確かに親しみやすいかもしれないです。
トンペンになられたばかりですか、私もまだ1年程なので大差ありませんよー!
誰ペンなのかしら……ちょっと気になる(笑)
またいらして下さいね。
お待ちしてます♪

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ゆかたろう  

チャンミン!
ユノは 任せた!

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