ロスト バージン 2

 31, 2014

「なんだ、お前か……」「なんですかその反応。せっかく慰めに来たのに」「いらねぇよ、そんなの」素っ気なくそう返したが、チャンミンは去らずに俺の隣へ並んだ。手刷りに寄りかかり、俺の顔を覗き込みながらチャンミンは言った。「ねぇ、先生」「んー?」「俺、ここで働き始める前に一度、先生に会ってるんですよ」「……嘘つけ」冗談だと思ってそう返したが、チャンミンは以外にも真剣な顔をしていた。「一度看護師を辞めてから、暫...

ロスト バージン 1

 30, 2014

昔、どの医者も助からないと口にした親友の命を救った男がいた。親友は、生まれつき心臓の難病を抱えていた。幼いうちに余命宣告され、別れが迫り来る悲しい現実に、親友の家族も俺もただひたすら耐えるしかなかった。しかしある時、一人の医者がオペをしたいと自ら名乗り出た。オペは無事成功し、親友の命は救われた。幼いながらに、親友の命を救った彼の存在に強烈に惹かれたのを今でも覚えている。その日から、俺は医者になる事...

コメントの返信

 28, 2014

コメントの返信です。遅れてすいません~文字色黒で書きます。見やすいかなーと思って…もしやりとりできるだけ伏せて欲しいという方いたら、フォント色薄い色に戻すので教えて下さいませ。>きょ〇こさま いつもありがどうございます(^.^)Humanoid応援していただきありがとうございます。誤解がはやく解けるといいです。お話ふたつを同時進行なので、そこまで至るのに時間かかりそうです~すみませんが、もうしばらくお待ちくださ...

「コーヒーどうぞ」「ありがとう」礼を言うと、彼女はにっこりと微笑んだ。心なしか顔が赤い気がする。熱でもあるんだろうか。「体調大丈夫?」「え……?は、はい」気遣ったつもりだったが不思議そうな顔をされた。僕、何か変な事言ったかな。「あははっ」「何がそんな可笑しいんだよ」休憩時間になり、僕は同僚と食堂で昼食を取っていた。目の前で声をあげて笑っているのは同僚のボアだ。女が苦手な僕が、唯一気兼ねなく話せる。サ...

「主任、正社員にならせてくれませんか」僕の言葉に主任は驚いた顔をした。今まで散々断ってきたのに、一体どんな風の吹きまわしだと思ったかもしれない。だけど、主任は僕の肩を叩いて笑ってくれた。「ようやくやる気になったか。お前は仕事ができるのに勿体無いと思ってたんだ。しっかりやれよ」「あ、ありがとうございますっ」正社員になろうと思ったのは、ユノの存在が大きかった。幸せになる事を諦めかけていた人生にユノとい...