カラダノキオク 1

新連載です。※注意書き。 ○結構ダーク。 ○がっつりホミン。 ○ユノもチャンミンも性格が酷い。 ○言葉遣いが汚い。 ○レイプシーンあり。 ○ラブの要素無し。 ○苦情は受け付けません。 ○以上のことを理解された方のみどうぞ。誰もに好かれるような、立派な人間になりたい。幼い頃はそう思っていた。そして、それが正しいと信じていた。今は社会のルールに反して生き、世間を斜めに見ることを覚えた。正義とか優しさとか、そう...

カラダノキオク 2

煙の香りが鼻を掠め、俺は目を覚ました。始めはぼんやりとしていた光景が、次第に鮮明になる。俺は、ついさっきまでのことを思い出してはっとした。警官に襲われた。目の前で、呑気に煙草をふかしているこの男に。交渉に応じないどころか強引に俺を襲い、今も全く焦っている様子がない。こいつ一体、どんな神経してやがんだ。今すぐ殺してやりたい。俺はチョン・ユンホをベッドの上へ押し倒し、拳を胸板に思いっきり叩きつけた。何...

カラダノキオク 3

家に帰って顔を洗っても、いつまでもあいつの血の匂いが残っている気がした。チョン・ユンホはよく分からない奴だ。この前は自暴自棄になったおかしい奴のように見えたが、今日は生きる力に溢れたような力強い眼差しをしていた。恨んでいるし嫌いなはずなのに、今日見つめられたあの時の、まっすぐな瞳が忘れられなかった。翌日。俺は、いつもと何も変わらない時間を過ごした。昨日交番にナイフを持って乗り込んだのが、まるで夢の...

カラダノキオク 4

「218円になります」マイペースな客が、財布の小銭入れを悠長に漁っている。俺は欠伸が出そうになるのを堪えて、小銭が差し出されるのを待っていた。夜間から朝までぶっ通しの日は、途中に休憩を入れてもやっぱりキツい。時刻は朝の七時半。上がりの十時まで、あと二時間以上もある。俺は今、コンビニで働いている。今年でフリーター三年目だ。定職にはついていないが、夢ならある。その夢を叶えるためには、学校へ行かなければな...

カラダノキオク 5

バイトを終えて携帯を見ると、知らない番号から留守電が入っていた。『・・・・・・――― ○○病院です。お母様がこちらに搬送されました。伝言を聞き次第、速やかに病院へお越しください』「え・・・・・・?」病院へ駆け込んだ俺は、職員に案内されて母さんの居る病室へ向かった。病室に着くと、幾つか並んだベッドの中に、母さんの姿を見つけた。「あ、チャンミン」俺に気づいた母さんが、笑顔で手を振った。「なんだ・・・・・・。めっちゃ元気じゃ...