君に送るサランヘ

下積み時代から暮らしてきた俺らの宿舎は、ある時まで一番安らげる場所だった。何時からか痛い程の沈黙が落ちるようになり、俺達は今までのように過ごすことが難しくなってしまった。明るかった未来図が、次第に色を失っていくのを感じた。そして俺は、四人の兄のうち三人もの兄を失った。当然、これ迄のように活動することはできなくなった。一対四から一対一になり、一人の兄とふたりきり過酷な状況に置かれた。慣れない環境で理...

俺のヒョン

ステージが始まる直前の事だった。つい先程まで傍に居たユノの姿が、突然見えなくなってしまった。もうすぐ幕開けだというのに、行き先も告げずに一体何処へ行ってしまったのか。「ヒョン?ヒョーン!何処ですかー!」叫びながらステージ裏を駆け回っても、姿も見えなければ返事も無い。「くっそ。こんな時に何考えて・・・・・・」ひとり苛ついていると、急に目の前が真っ白になって目が眩む程の光に包まれた。そして次に目を開けた時、...

団地妻 ~ある昼下がりの閑談~

―――そこの貴方。もし時間があるのなら、僕の話し相手になって下さいませんか?丁度、暇を持て余していたところなんです。朝旦那様を送り出した後は、一日中家に篭りっきりなので・・・・・・ああ、付き合って頂けますか?ありがとうございます。そうですね、何を話しましょうか。僕の旦那さまの話題でも良いですか?え?まず僕の話を聞きたい?そんなに語す事はありませんが・・・・・・まあ、良いですよ。僕の名はシム・チャンミンと申します...

秘めたる恋情!

※ミンホです。 帰宅すると、今日も疲労の溜まった身体にパンチが炸裂する。「ゴムゴムのバズーカァ―ッ!!」「・・・・・・・・・・・・」「あれ?ちっとも倒れない。もう一回!ゴムゴムのぉ、バズーカァーッ!!」「・・・・・・ぐあああー!!や、やられたぁっ」「いえぇーい!!海賊王に、おれはなる!!」気が済んだか・・・・・・きゃっきゃとはしゃぐ甥っ子を目視すると、俺はとっとと部屋に向かった。「チャンミン、待って...

「 しりとりで、××・・・ 」

「しあわせな、ユノ」「呑み明かそうか?このまま朝まで」「ははっ。泥酔するよ、俺弱いから」「乱暴に、叩き起こしてあげよう」「うわー、チャンミン酷い」「痛くても我慢すること」「・・・・・・泊まるのやめようかな、今日」「・・・・・・ウリヌン、ハナダ」「!!・・・・・・だい・・・・・・好き」「・・・・・・キスしたいんだけど」「どうしたの・・・・・・急に」「逃げないで、こっち見て」「て、照れるよ」「酔ってるの?あっついね」「・・・・・・ね、寝ようか...