doggy × doggy! 1

晴れた日曜日の昼下がり、僕は近所の公園を歩いていた。右手にぶら下がった綱が、小さなからだが動く度にぷらぷらと揺れる。「マンドゥイ、そんなに急ぐなよ」僕は愛犬をつれて散歩に出ていた。マンドゥイは家族皆で可愛がっているが、日曜日の散歩は僕の役割だ。決まったコースを歩いて、あとは家へ帰るのみ。いつも通り変わりなく散歩を終えようとしていた、その時だった。キャンッ赤いフリスビーが頭上を横切り、 マンドゥイが...

doggy × doggy! 2

僕は四本足で立っていて、身体中にはふさふさと毛が生えていた。「チャンドラー!おいで、こっちだ」ぱんぱんと両手を叩き、僕に向かって両手を広げるユンホさん。その太陽みたいな笑顔に向かって、僕は夢中でかけてゆく。厚くて柔らかそうな胸へ、思いっきりダイブしようとしたその時。「ギャフンッ」横から駆け込んできたテプンに、ハグは阻止された。 「ああっ!あと少しだったのにっ」夢から覚めて第一声、そう叫んでしまった...

doggy × doggy! 3

『会って間もない男に付いていったらヤバいよ。部屋はアウトだね。絶対ヤられる』以前、大学の講堂で小耳に挟んだ女子逹の会話が頭を過る。まさか今僕は、その当事者になろうとしている?家に着くなり、ユンホさんはテプンとマンドゥイをリビングに放すと、僕を寝室へ案内した。コートをかけるから部屋へ入ってと言われ、言われるまま足を踏み入れた直後。扉が閉まる音に振り向くと、いつもと雰囲気が違うユンホさんが僕を見ていた...

doggy × doggy!~大好きな人が大人になった日~

ユンホさんの家に泊まりに行ったある晩。リビングのソファで眠っていると、苦しげな声が聞こえてきて私は目が覚めた。その声はチャンミンの声だった。小さな時からいつも側で聞いてきた。間違える訳ない。どうしたのかしら、心配だわ。立ち上がって、チャンミンの声がする隣の部屋へ向かおうとした時だった。“マンドゥイ“側で眠っていたテプンが私を呼んだ。“あら、起きてたの?ねぇ大変よ。チャンミンが苦しそうだわ。助けなきゃ“...

doggy × doggy!~僕の主人を紹介します~

ユノは僕の自慢の主人だ。すれ違う誰もが目を見張る程の整ったマスク。高い身長に程良く肉のついた身体。文句の付けようがない、完璧な外見だ。性格も良いと僕は思っているが、少しクセ者である。ユノの周りには、この容姿のため沢山の人間が寄ってくる。単純に好意を持っているならまだいいが、そんな人間だけじゃない。中には過剰な愛情や妬み、変わった趣向を持った奴もいる。ユノはそんな奴らを見てきたせいで、若干人間不信な...